首吊り線は天井圏・安値圏でのトレンド転換シグナル

首吊り線

首吊り線で天井圏・安値圏のトレンド転換を見極める

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最近ローソク足の勉強をしているのですが、「首吊り線」という物騒な名前が出てきておどろいてしまいました…
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たしかに名前はちょっと怖いですね。ローソク足は明治期に誕生し、その形状からいろんな名前がつけられたようです。「首吊り線」もそのひとつ。首吊り線はトレンド転換のシグナルとされていて、とても重要なローソク足なのです。

ただ、首吊り線に関してインターネット上に出ている情報には誤情報が多い印象を受けます。

そこでテクニカルアナリストでもあるクロサキとしては、日本テクニカルアナリスト協会の教えに則った、首吊り線の情報をお伝えしていきます。

株のトレードで利益をあげる場合、最も大切なことは“トレンドを読む力”です。

「首吊り線」はチャート(罫線)のトレンド転換シグナルといわれます。

あなたが順張り派、逆張り派、スイングトレーダーの場合、首吊り線の知識はとくに役立つことでしょう。

首吊り線の見方、使い方をお伝えしていきます。

◎この記事はこんな人におすすめ
★ローソク足の初心者

★トレンド転換を見極められるようになりたい方

★順張り投資家

★逆張り投資家

★スイングトレードに興味のある人

首吊り線の前に:ローソク足の基本

首吊り足はローソク足のパターンの一種です。

いきなり首吊り線の話にいくまえに、ローソク足の基本をおさえましょう。

<ローソク足の基本>
★英語名「キャンドル・スティック・チャート」
★誕生場所:日本
★考案者:不明
※本間宗久の考案者説が広く信じられていますが、裏付け資料は未発見。
★誕生した時代:明治期
※江戸時代と誤解されがちですが、明治期に考案され昭和期に普及した可能性が高い。
★特徴:4本値「始値」「高値」「安値」「終値」
★基本類型:「単線」「2本線」「3本以上の線」

※参照:日本テクニカルアナリスト協会「第1次通信教育講座テキスト第2分冊」

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考案者と発祥時期については、ネット上では本間宗久と江戸時代であると断定的な情報が多くありますが、国立国会図書館などで詳しい調査をした限り、ネットの情報の正しさを裏付ける資料などは見つかっていません。

ローソク足は以下の4本値を読み取るのが基本です。

ローソク足

【始値】取引が始まった時の株価
【終値】取引が終わった時の株価
【高値】取引期間中の最高値
【安値】取引期間中の最安値
【陽線】始値より株価が高い。買いが強い。
【陰線】始値より株価が安い。売りが強い。

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陽線か陰線か。ヒゲの有無や長さなどで相場の勢いを読むのがローソク足なのですね。

さらに詳しいローソク足の見方についてはコチラの記事をどうぞ。
↓↓↓
ローソク足の見方 今さら聞けない基本をプロが解説!

首吊り線とは

首吊り線とは、ローソク足の基本類型のなかでは「単線」に分類され、下影線の一種です。

単線とは、ローソク足1本で情報を読み解くパターンという意味です。

影とはヒゲのこと。

下影線とは、下影(下ヒゲ)の長さが実体(ローソクの胴体)の長さと同程度以上あり、上影(上ヒゲ)がごく短いローソク足です。

そのなかでも、

極端に下ヒゲが長く、実体と上ヒゲが短い線を「首吊り線」あるいは「たくり線」といいます。

首吊り線

参照:スマートチャートプラス

<「首吊り線」と「たくり線」についての誤解>

日本テクニカルアナリスト協会が発行する教科書では「首吊り線」と「たくり線」は同義となっています。

しかし、インターネット上の情報を見ると

“★「首吊り線」は天井圏で現れる線”
“★「たくり線」は底値圏(安値圏)で現れる線”

と誤解を生む解説がされている記事が多く見受けられますので注意が必要です。

首吊り線とは、あくまで極端に下ヒゲが長く、実体と上ヒゲが短い線のことであり、天井や底値圏以外にも出現します。

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なぜこのような誤解が生じてしまったのでしょう?
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現実として、首吊り線が天井圏に出た後で株価が下降トレンドに転換したり、(ネット上の意味の)たくり線が安値圏で出た後で株価が上昇トレンドに転換することが多いため、信じる人が多くなったんだと思います。

★首吊り線の特徴

首吊り線にはいくつかの特徴があります。

特徴をつかむことで、チャートを見る時に首吊り線を探しやすくなりますよ。

<首吊り線の特徴>
★中長期の上昇トレンドの天井圏で出現しやすい

★中長期の下降トレンドの安値圏(底値圏)で出現しやすい

★寄り付きで窓開けする場合が比較的多い

★下ヒゲがとても長い

★カラカサの形になりやすい

首吊り線とトレンド転換

首吊り線が注目される理由は、天井圏あるいは安値圏で出現するとトレンド転換になりやすいからです。

では、本当に上昇トレンドの誕生圏、下降トレンドの安値圏で首吊り線が出現するとトレンド転換するのでしょうか?

百聞は一見に如かず。

実際のチャートを実例として、天井圏と安値圏の首吊り線を見てみましょう。

首吊り線が出た後、はっきりとトレンド転換しているのがわかると思います。

★首吊り線が天井圏に出現

<北の達人コーポレーション>
首吊り線 北の達人

参照:スマートチャートプラス

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首吊り線が出た後、本当にトレンド転換していますね。
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2か月くらい上昇トレンドを続け、天井圏で首吊り線が出現。上昇した株価をほぼ帳消しにするくらいの下降トレンド転換になっています。

北の達人の例に出したのには理由があります。

それは、上昇トレンドの勢いが強いほど、天井圏で首吊り線が出ると株価が落ちていきやすくなるからです。

上のチャートはそれをよく表現した例だと思います。

★首吊り線が安値圏に出現

<バリューゴルフ>
首吊り線 バリューゴルフ

参照:スマートチャートプラス

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とてもわかりやすい首吊り線とトレンド転換ですね。
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注目してほしいのはトレンドの勢い。下降トレンドの勢いが強い状態で安値圏に首吊り線が出現している。その後のトレンド転換の上昇も勢いがあるね。首吊り線をさがすトレーダーはまさにこの波に乗って利益を上げようとしているのです。

首吊り線が出現した時の戦略

首吊り線の特徴などをお話してきました。

では、実際に首吊り線を発見したらどのような行動を起こせば利益につながるのか?

「天井圏で出現パターン」
「安値圏で出現パターン」

双方の戦略をご紹介します。

★首吊り線が天井圏に出現したパターンの戦略

◎株を保有している場合
【100株しか持っていない場合】
⇒含み益が十分に出ているようなら、利益確定がベターと思われます。

【200株以上を保有している場合】
⇒首吊り線が出た時点で少し利益確定。

⇒その後、下がりそうなら売却数をふやす。セオリーに反して上がりそうなら様子を見ながら保有継続。

◎株を保有していない場合
⇒首吊り線が出た後に、株価下落がはっきりすれば、トレンドがしばらく続く可能性が高いので空売りを検討。

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トレンドがはっきり現れているチャートであれば、利益確定や空売りといった戦略も立てやすくなりそうですね。

★首吊り線が安値圏に出現したパターンの戦略

◎株を保有している場合

安値圏での首吊り線はセリング・クライマックスでもあります。

もし塩漬け状態になってしまっている保有株があるのなら、トレンド転換で株価はあがる可能性が高まります。

利益が出るまで待つのか?
収支トントンで売るか?

株価がどこまで戻しそうなのかを予想し、出口戦略を考える。

◎株を保有していない場合

⇒トレンド転換を確認後、まずは100株購入。その後も上昇が続くのであれば追加購入を検討。

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首吊り線の特徴はトレンドがしばらく続くことでしたね。だからトレンド転換が確認できてから買いで入っても遅くはないということでしょうか?
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そのとおり。どんな買いシグナル・売りシグナルも必ずセオリー通りに動くものではありません。ですので、トレンド転換を確認後、分散して買い(売り)をしていく戦略が大切だと思います。
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首吊り線の情報の精度を上げるために、ボリンジャーバンドやRSI、MACDなどのインジケーターと組み合わせてチャート分析することも大事だと思います。

おわりに

今回は首吊り線についてお話してきました。

さくらくんのひと言から始まった「首吊り線」の解説でしたが、みなさんにもわかりやすく伝わっていることを願います。

今回は首吊り線を取り上げましたが、執筆中に思ったことがあります。

投資関係のネット上の情報には誤解や間違いが多いことです。

今回の記事は日本テクニカルアナリスト協会のテキストをベースに書きました。

日本テクニカルアナリスト協会は、テクニカル分析の普及・啓発活動を行うNPO法人で、テクニカルアナリストの資格制度を設けている団体でもあります。

テクニカル分析における情報の精度は日本で一番高いのではないかと思います。

今後もテクニカルアナリストの一人として、みなさんのお役に立つ正確な情報をお届けしていきたいと思います。

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