セリングクライマックスを見極めようとしてはいけない3つの理由

    セリングクライマックス

    セリングクライマックスの見極めが危険な3つの理由とは

    いつになったら株価の下落が止まるのか…?
    セリングクライマックスを見極めたい。
    株に投資している人の多くはそう感じていることでしょう。

    3月13日前場終了時点で、日経平均は1月17日の年初来高値24,115円から17,077円まで7,038円も下落。

    日経平均チャート

    ※出典:ヤフーファイナンス


    米国のNYダウ工業平均も3月12日取引終了時点で、52週高値29,568ドルから21,200ドルまで8,368ドルも下落しました。
    NYダウ平均チャート

    ※出典:ヤフーファイナンス


    底なし沼のようなパニック相場に、リーマン・ショックなどを投資家として経験していない人の中には狼狽する人が続出していそうですね。

    すでに損切りしている人もいることでしょう。
    利確している強者もいるかと思います。
    中には、個別銘柄を保有し続けている人もいるかと思います。

    立場はそれぞれ。

    しかし、共通している考えがあると思います。

    セリングクライマックス(セリクラ)はいつになるのか?

    これは空売りをしている人にも共通していえることです。

    空売り投資家は、空売りした銘柄を買い戻さなければならないので、空売りした瞬間に株価が大幅反発したら大損になりますので。

    しかし、セリングクライマックスを安易に見極めようとするのは危険です!

    なぜセリングクライマックス(セリクラ)を見極めようとする行為が危険なのか?

    その3つの理由をご紹介していきます。

    セリングクライマックス:見極めが危険な理由1.テクニカル通じず

    セリングクライマックスの見極めが危険な理由。
    その1つめは、パニック相場ではテクニカルツールが通用しにくいこと。

    テクニカル分析を行う際に使用するツールにはオシレーター系と呼ばれるものが存在します。

    オシレーターとは「振り子」を意味し、簡単に言うと振り子の振り幅を分析することで、株の買われすぎか売られすぎかを見極めようとするのに活用します。

    代表的なオシレーター系ツールには、RSIなどがあります。
    RSIの場合、一般的にRSIの数値が30以下なら売られすぎ、70以上なら買われすぎと判断を下します。

    しかし、今回のパニック相場になってしまうとRSIの指標は売られすぎの範囲に張り付いた状態のままになってしまい、株価反転のシグナルを読み取ることができません。

    RSI

    ※出典:ヤフーファイナンス


    テクニカルツールが正常に機能しないのは、RSIに限ったことではありません。

    通常、株価の底打ちやトレンド転換を見極めるために使用するテクニカルツールを当てにすることがリスクになってしまうため、セリクラを見極めようとするのが危険だというワケです。

    セリクラ:見極めが危険な理由2.ダマシに遭う

    セリングクライマックスの見極めが危険な理由の2つめ。
    それは、株価が反発したと思ってもダマシの可能性があり、二番底、三番底に陥っていくリスクがあることです。

    セリクラの見極めが危険な理由…
    かなり多くの人が陥りやすいのが、ダマシに遭うことです。

    ダマシとは、テクニカル分析をする際によく使われる用語で、セオリー通りに株価が動かないことを意味します。

    例えば、移動平均線がゴールデンクロスになったのに、実際には株価はすぐに下落してしまった…という場合にはダマシといえるでしょう。

    連日のように日経平均やダウ平均が1,000円や1,000ドルも下げるような、パニック相場では、投資家の心理が悪化しており、正常な判断を下せない投げ売りが出やすくなります。

    そのため、セリングクライマックスを迎えたと思って逆張り投資を仕掛け、結果的に大きな含み損を抱えることがよくあります。

    筆者も過去にあったので、要注意であることを強くお伝えしたく思います(笑)

    セリクラ:見極めが危険な理由3.天井と大底は誰にもわからない

    セリングクライマックスを見極めるのが危険な理由の3つめ。

    それは相場の格言「頭と尾っぽはくれてやれ」からもわかるように、株価の天井と大底は結局のところ誰にもわからないということです。

    今回の新型コロナウイルスのような地球規模の問題というのは、個別銘柄のファンダメンタル分析やテクニカル分析とは全く別次元の問題ともいえます。

    ファンダメンタル分析では、株価の天井と大底を知ることはできません。

    テクニカル分析は、基本的に株価のトレンドを知るためのツールです。
    そして、その一つ一つには長所と短所があり、短所を補い合いながらうまく使えば、利益を上げられる確率は上がることでしょう。

    しかし、どんなにテクニカル分析を駆使しても、正確に株価の天井と大底を判別することは難しいと言わざるを得ません。

    上記の格言「頭と尾っぽはくれてやれ」というのは、天井と底を知ることは無理なのだから、細かいことは気にするなという教えです。

    コロナのような外的要因に対しては、なおさら難しいといえるでしょう。

    セリングクライマックスを知りたいと思った時、底値で買ってやるとあまり気負わずにした方が良いことを教えてくれる格言だと思います。

    もし…可能性があるとすれば、それは人間の頭脳ではないのかもしれません。
    最近はAIによる投資が伸びてきており、AIの技術の進歩は目を瞠るものがあります。

    もしご興味があれば、AIによる銘柄のスクリーニングツールも視野に入れてみると良いかもしれません。

    終わりに

    以上、セリングクライマックスを見極めることが危険な理由を3つご紹介してきました。
    ※3つの理由はあくまで筆者個人の見解です。

    リーマン・ショックの下落相場の時は、中国政府による巨額財政出動という劇薬の注入により株価の下落に歯止めがかかりました。

    おそらく、今回の新型コロナ(新型肺炎)問題に関しては、ワクチンの開発成功か、米国による巨額財政出動、G20などによる協調した大規模経済支援政策でもない限り、株価の本格的な反発はこないのではないかと思います。

    セリングクライマックスがやってくるのは、こうした世界的な株価支援に向けた動きが出てきたときだと思われます。

    今は、一日も早くその日がやってくるのを願うのみです。

    もし東京オリンピックの延期や中止が決定的になった場合、さらなる株価の大幅下落もあり得るので注意は必要です。


    株式ランキング