ましたん(増し担保)で株価は上がる?下がる?解除後はどうなる?

    増担保規制株価下落

    ましたん(増し担保規制)とは。ましたんになると株価は下がる?上がる?

    (最終更新2020年9月11日、元記事:2019年11月26日)
    ましたん」(増し担保規制)が入ると株価は下がる。

    相場の世界では一般的にそう考えられています。

    筆者は常々このセオリーに疑問を抱いていました。
    ましたん(増し担保)になったって株価が上がる銘柄もあるのではないかと…

    そこで独自に調べてみました。

    ましたん(増し担保)後、株価が上がるのか下がるのか、どうなるのか?
    ましたん(増し担保)解除後の株価はどうなるのか?

    一概にこうだとは決めつけられませんが、増し担には色々な特徴があることがわかりましたので、この記事を読んでくださるあなたにも共有していきたいと思います。

    そもそもましたん(増し担保)とは

    という方もいらっしゃるかと思います。

    増し担保規制について、わかりやすくに解説していきます!

    ましたん(増し担保規制)とは?規制後、解除後の株価は上がる?下がる?

    ましたん(増し担保規制)とは、信用取引の規制のひとつです。

    個別銘柄の株価が動意づき、連日大商いになって株価が連騰していくと信用取引も急増して市場に過熱感が出て、やがてましたん(増し担保規制)になります。

    具体的には、ましたん(増し担保)になると信用取引を行うための必要委託保証金が増額されます。

    通常は30%の証拠金を預け入れておけばOKですが、それが50%になります。
    それでも過熱感が解消されない場合、必要証拠金は70%まで引き上げられます。
    ましたん
    株価1000円の銘柄の場合、現物で買うと10万円必要になります。
    通常であれば信用買いの際、3万円の証拠金を預ければ買えます。

    しかし、増し担保規制がかかると5万円の証拠金が必要になるわけです。

    規制をかけるのは東証です。

    ただ、急にましたん(増し担保)になるわけではありません。

    相場の過熱感が出てくると、東証は最初に急騰銘柄を日々公表銘柄に指定します。

    2019年11月25日現在の日々公表銘柄は下記の通りです。(一部抜粋)

    日々公表銘柄

    ※引用元:日本取引所グループHP


    上記のリストの中にある銘柄の中から、ガイドラインに引っかかった銘柄は増し担保規制になります。

    なんのために東証が増し担規制をするのかといえば、相場の過熱感を冷ますためです。

    信用取引はレバレッジを利かせて取引するので、利益も損失も拡大する可能性があるため、投資家保護の観点から取り入れられた制度といえるでしょう。

    上述したように増し担保規制が入ると、信用取引を行うための必要証拠金が引き上げられます。

    その結果、

    ・証拠金額引き上げ
    ↓↓↓
    ・証拠金を積み上げられる投資家が減る
    ↓↓↓
    ・買い手が少なくなり、株価下落

    というスパイラルが出来上がり、株価は下がるというのがセオリーとなっています。

    逆に、増したん規制が解除になると、必要証拠金が下がり、買い手も増えて株価が上がりやすくなるのがセオリーです。

    とはいえ、本当にセオリーどおりになるか気になってしまいました(笑)
    そこで上のリストを見て気になる銘柄があったので調べてみました。

    ましたん(増し担保)後、株価はどうなる?

    ましたん(増し担保)後の株価が上がるのか下がるのか?

    レアジョブ」(6096)を例に見てみます。

    レアジョブはマザーズ市場に上場するオンライン英会話を提供する会社で業績は絶好調です。

    株価も2019年11月14日引け後の決算発表後、2週間足らずで2倍近くまで上昇しました。

    株価でいうと、2600円台だったものが5100円台まで上がりました。

    これだけ短期間に株価を上昇させてきただけに、相場に過熱感が出ているのも仕方のないことです。

    レアジョブ株価チャート

    ※引用元:ヤフーファイナンス


    結果的に、日々公表銘柄を経て増し担保規制が入りました。

    この株価の上昇に歯止めがかかり、ナイアガラの滝のごとく反落していくのでしょうか。
    増担保銘柄のセオリー通りの値動きをするなら、株価は下落することになります。

    通常、ましたんになっても株価が上がる銘柄には、多くの強力な買い材料と人気があると私は考えています。

    その材料が強ければ、増し担保規制をものともせずに株価は一段高となる可能性がありそうです。

    では、その材料とはなんなのか?

    レアジョブの場合はいろいろありそうです。
    ・JR東が社員教育にレアジョブ英会話導入
    ・Z会が生徒にレアジョブ英会話導入
    ・大株主に三井物産(資本への安心感&三井物産を介した顧客開拓期待)
    ・英語教育重点化の国策
    ・東京五輪・大阪万博・IR・観光立国などのテーマに合致
    ・先行投資が終わり、収穫期を迎えている
    ・浮動株が少ない
    ・東証一部を目指している(と思われる)
    ・上方修正&株式分割発表

    などなど…

    他にも挙げればきりがないのですが、これだけの材料があります。

    あくまで筆者の個人的感想ですが、期待値は高そうです。
    2019年12月5日付で株式分割が行われることになっていたので、そこに向かって上昇していく可能性はありそうだと考えていました。

    しかし、結果的にはレアジョブ株価は下がりました。

    私が注目したのは、ましたん(増し担保)規制解除後の値動きです。

    ましたん解除後の同銘柄の株価は解除日こそ上がったものの、その後は横ばい⇒下落に転じていきました。

    レアジョブの株価チャート

    ※引用元:スマートチャート


    ましたん(増し担保)規制中に一時的に人気が冷めてしまったために、株価もじりじりと下げていく展開になってしまったようですね。

    レアジョブといえば、2019年にテンバガーになった銘柄です。

    その銘柄をもってしても、増し担保になると株価は下がる可能性が高まることが検証されました。

    もちろん、すべての銘柄が増し担保後、規制解除後に株価を下げるわけではありません。
    中には増し担保を無視して株価を強く上昇させていく銘柄もあることでしょう。

    ただ、あなたが増し担銘柄に投資することを検討する際には、よくよく注意が必要だということだけはいえそうです。


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