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iDeCoのスイッチングで失敗しない方法
(最終更新日:2021/5/6、元記事:2021/5/6)
どうやらiDeCoのスイッチングで悩む人は多いようです。
あなたはiDeCo(イデコ)で長期運用をしていますか?
長期運用において、つみたてNISAと双璧をなすiDeCo。
2021年3月末現在、約194万人が加入しています。(iDeCo公式サイト参照)
iDeCo最大のメリットは節税しながら長期運用できること。
しかし、多くの人がしがちなミスもあります。
「ほったらかし」と「スイッチングの失敗」です。
「ほったらかし」は文字通り、ポートフォリオの見直しなどをせず、ほったらかしにしてしまうこと。
例えば、iDeCoで運用を始めたものの、5年くらいポートフォリオをほったらかしにしてしまい、5年後に運用状況を見たとき、損失をかかえている可能性もあります。
そんな状況を回避するためにも「ほったらかし」はNG。
それを理解している人は、「スイッチング」を行います。
しかし、ここでもまた問題が…
iDeCoのスイッチングはタイミングを間違えると、デメリットになってしまうのです。
では、どうしたら良いの?
はい、その疑問に対する回答をしていきたいと思います。
iDeCoのスイッチングで失敗しない方法について
じっくりと解説していきましょう。
iDeCoのスイッチング①見直しのタイミング
iDeCoのスイッチングをするタイミングとは
言い換えれば、iDeCoのポートフォリオを見直すことです。
見直しのタイミングは大きく分けると2つあります。
1、時期を決めて定期的に見直す
2、人生の節目や環境の変化が生じたとき
1については、年度初めや誕生月などがよいでしょう。
年に1回くらいがちょうど良いかなと思います。
勘違いしないでほしいのは、見直したら必ずスイッチングしなければならないわけではないことです。
運用がうまくいっていて、今後も長期で成長が望めそうなポートフォリオならスイッチングする必要はありません。
2については、あなたの年齢などによって変化します。
まだ20代30代なら、将来の資産を増やすためにリスクを取った株式投資型の投資信託への投資をふやすかもしれませんね。
しかし、50代であれば、リスクを減らしたい気持ちの方が強くなるのではありませんか?
一般的に若いうちはある程度リスクを取った運用をし、60歳が近づくにつれリスクの小さい資産へとスイッチングしていく流れになります。
結婚・離婚・出産・失職など…
人生を大きく見つめなおす時にも、無理のない運用をするためにポートフォリオの見直しをした方がベターです。
iDeCoのスイッチング②デメリット
iDeCoのスイッチングは一般的にはメリットとされています。
スイッチングのメリットは、リスクとリターンの安定です。
iDeCoは長期運用が基本なので、安定的に資産を増やしていくためです。
一方、
スイッチングを行うことがデメリットになるケースもあります。
主なデメリットは2つ。
1、手数料
2、ポートフォリオの棄損
デメリットの根底には、頻繁にスイッチングすることがあります。
iDeCoのスイッチングには手数料がかかります。
なので、頻繁にiDeCoでスイッチングすると、手数料がかさみ利益を圧迫するデメリットあります。
また、目先の株価の上下に流されてスイッチングを繰り返すと、うまくいっていたポートフォリオのバランスが崩れ、逆に資産を減らす可能性もあります。
iDeCoはあくまで長期運用が基本なので、頻繁にスイッチングするのはNGです。
iDeCoのスイッチング③損失/利益確定はした方がよい?
iDeCoの長期運用において、損益確定はどうしたら良いのか?
回答していきましょう。
結論からいうと、損失と利益確定はした方がよいでしょう。
なぜか?
答えは、リターンとリスクを安定させるため。
定期的なポートフォリオの見直しについてはすでに述べたとおり。
このタイミングに、「損失確定/利益確定」を考えるようにクロサキはします。
ただし、自分なりの基準をつくっておいた方がよいでしょう。
例えば、
・10%値下がりしたら損失確定
など、ルールをつくるとリバランスしやすくなります。
積み立てによる長期投資の場合、ドルコスト平均法で買付単価は平均化していきます。
そうなると、一時的な大きな下げは買いのチャンスになります。
ですので、損切りのポイントをあまりすぐに届くようなところに設定してしまうともったいないので注意が必要です。
iDeCoのスイッチングで失敗しないためには
iDeCo(イデコ)のスイッチングで失敗しないため、気をつけるべきことが3つ。
1、投資信託の基準価格の上下に一喜一憂しない(長期スタンスを崩さない)
2、ルールづくり
3、スイッチングをなるべくしないで良い銘柄を選ぶ
1と2については、すでにお伝えしましたね。
最後の3についても解説していきましょう。
スイッチングをなるべくしないで良い銘柄(投資信託)とは?
クロサキの答えはこうです。
「長期で成長が見込める投資信託」
例を1つ挙げると、S&P500に連動した投資信託などがあります。
※推奨ではありません。投資は自己責任で。
S&P500の10年間チャートを見てみましょう。
<S&P500の月足チャート>
※引用:ヤフーファイナンス
力強い右肩上がりをしているのがわかります。
昨年のコロナショックの時に一時急落していますが、その後、すぐに反発。
インデックス投資なので手数料も安い。
米国の成長に投資しているのとほぼ同義なので、米国の成長が続く限りはS&P500も上昇を続ける可能性が高そうです。
このように長期で上昇を続けていく投資信託であれば、iDeCoのスイッチングの必要があまりありません。
スイッチングで失敗するリスクも減ります。
iDeCoのスイッチングの注意点
iDeCoのスイッチングには注意点もあります。
iDeCoのスイッチングには、事務手数料と日数がかかるのです。
ですので、スイッチングの申請を出したからといって、すぐにそれが反映されるわけではありません。
くれぐれもご注意ください。
iDeCoの運用は、あくまで長期運用です。
なので、マインドを長期投資ように設定しておく必要があります。
iDeCoは投資信託での長期運用になりますが、投資信託で大損する人には特徴があります。
その特徴について下記記事に書いてありますので、ご興味があればチェックしてみてくださいね。
↓↓↓
投資信託で大損・失敗する人の共通点と対策を徹底解説
それと、株や相場に対する勉強もやはり必要です。
相場のプロのように詳しくなる必要はありません。
日経新聞を読む、経済系ニュースを見るなど、身近なところからスタートすれば大丈夫。
知識をある程度固めておかないと、投資の世界では損するリスクが高くなります。
一番確実で有効な投資は自己投資なのです。
そのことを最後にお伝えしたいと思います。