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浮動株が少ない出遅れ株にテンバガーへのチャンスがある3つの理由
浮動株が少ない出遅れ銘柄にテンバガーへのチャンスが眠っている…
先日このように友人に話したところ「はぁ?」という塩対応をされてしまいました(笑)
株を始めて1年ほどの友人はそれほど株に詳しいわけではなく、ピンとこなかったようです。
しかし、浮動株が少ない出遅れ銘柄にテンバガーへのチャンスがあるかを教えたら「なるほど!」と腑に落ちたようでした(安堵)
最初はピンとこなかった友人がなぜ納得してくれたのか?
浮動株が少ない出遅れ銘柄には、なぜテンバガーへのチャンスがあるのか?
その大きな3つの理由をお話していきます!
浮動株が少ない銘柄とは
浮動株の少ない銘柄にチャンスがあるとお伝えしました。
ここでちょっとおさらいです。
そもそも浮動株が少ないとはどんな状況なのでしょうか?
簡単に解説していきます。
会社四季報によりますと、株主構成は主に4つに分類されます。
外国・投信・浮動株・特定株の4つです。
用語解説すると
外国=外国人投資家(海外機関投資家)
投信=投資信託
浮動株=市場に流通している株
特定株=大株主上位10位まで・役員の持ち株・自社株の合計
となります。
トイレタリーで首位の花王(4452)を例に挙げてみます。
花王の株主構成は会社四季報2020年夏号から引用すると、以下のとおり。
発行済み株式数4億8200万株
外国44.4%
投信13.7%
浮動株6.0%
特定株31.6%
花王の場合、浮動株は発行済み株式数の6%で少ないのがわかります。
これは発行済み株式数の6%しか市場に流通していないと考えて差し支えないと思います。
浮動株が少ない銘柄というのは、自由に株式市場で買える株が少ない株を意味しています。
ただし、注意点もあります。
いくら浮動株が少ない銘柄と言っても、それは割合の話だということです。
分母、つまり発行済み株式数そのものが大きければ、浮動株の割合が少なくても実数は多いのです。
花王の場合、発行済み株式数は非常に多いです。
浮動株が6%しかないと言っても、発行済み株式数4億8200万株の6%です。
4億8200万株×6%=2892万株
となり、花王のような大型株の場合は浮動株が少ないといってもテンバガーへのチャンスは限られてしまいます。
浮動株が少ない出遅れ銘柄にテンバガーのチャンスがある3つの理由
浮動株が少ない銘柄にはテンバガーのチャンスがあるとお伝えしてきました。
花王のような大型株の場合はむずかしいこともご紹介しました。
裏を返せば、発行済み株式数が少なく、浮動株が少ない中小型株にテンバガーへのチャンスがあります。
なぜ浮動株が少ない出遅れ銘柄にはテンバガーへのチャンスがあるのでしょう。
私が考える3つの理由をお伝えしていきます。
<浮動株が少ない出遅れ銘柄にチャンスがある理由>
理由1:好業績の出遅れ株なので、株価が見直されて上昇していく可能性が高い
理由2:発行済み株・浮動株ともに少ないので、人気が出だすと小さなパイの争奪戦になる
理由3:時価総額が低い銘柄の場合、株価の上昇余地が大きい
誤解のないように言いますが、浮動株が少ない銘柄のすべてにチャンスがあるとは思いません。
業績好調の出遅れ株で発行済み株数と浮動株が少なく、今後の成長性が非常に高い銘柄といったところでしょうか。
さらに条件を加えるとすれば、上場3年未満で時価総額100億円以下というところです。
もしこのような浮動株の少ない銘柄があれば、私だったら投資を検討します。
常にこのようなチャンス銘柄が転がっているわけではないので、定期的にスクリーニングをしてみると良いかもしれません。