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IPOの当選確率はどのくらい?
(最終更新日:2021/6/7、元記事:2021/5/24)
「IPOの当選確率、低すぎじゃない?」
「どれだけ申し込めばIPOに当たるんだ!」
「IPOに当たらない!」
一度でもIPO抽選に申し込んだ経験があれば、だれもが味わった感情ではないでしょうか。
IPOは当選すれば、非常に高い確率で大きな利益を出せます。
2021年の場合、4月9日までにIPOした25銘柄すべてが初値で公開価格を超えました。
驚異の勝率100%!
しかし、IPOに当たらなければ意味がありません。
あまりに低いIPOの当選確率。
IPOの当選確率を上げるのは可能なのでしょうか?
結論をいうと…
IPOの当選確率はきちんとした知識と戦略があれば上げられます。
この記事ではIPOの当選確率、確率を上げる方法、証券会社の活用方法をわかりやすく紹介していきます。
IPOの当選確率と当たらない理由について
IPOの当選確率と当たらない理由を解説します。
IPOの当選確率は2%以下
実はIPOの当選確率を知ることは、非常に困難です。
IPOの当選確率は下記の数式で算出されます。
証券会社ごとに割り振られた株数(当選株数)は決まっています、
しかし、申込者数を公表している証券会社はほぼ皆無。
それゆえ、上の数式の分母がわからず、当選確率をはじき出せないのが現状です。
ただし、例外もあります。
楽天証券は、申込者数を公表しておりIPO株ごとに当選確率を算出できます。
参照:楽天証券
上記画像の抽選結果は、クロサキが実際に申し込んだ結果です。
抽選倍率2996倍。
人気IPOだとこれくらいの当選確率になってしまいますね。
ただ、あくまでも楽天証券に限ったIPO当選確率となりますので、参考にはなりますが証券業界全体の数値とはなりにくいことには留意が必要です。
一般的には、IPOの当選確率は1~2%程度といわれています。

IPOに当たりにくい理由
IPOに当たらない理由は、抽選方法の不平等にあります。
抽選方法は証券会社によって違います。
「完全平等抽選」のほか「ステージ制抽選」「資金比例抽選」「ポイント制抽選」などがあります。
あなたが証券会社から優遇される立場にいれば問題ありません。
しかし、そうではない場合は優遇される投資家からIPO株が振り分けられていくので、当選確率は落ちます。
もう一つのIPOの当選確率が上がらない理由は、ライバル過多。
★開設口座数の多い証券会社
★IPO抽選が完全平等の証券会社
は、多くのIPO投資家が抽選に申し込むため、相対的に当選確率は低くなります。

IPOの当選確率を上げる4つの方法
IPOの当選確率を上げるには4つのやり方があります。
★IPO取り扱い件数の多い証券会社に申し込む
★「完全平等抽選」方式の証券会社でIPO抽選に申し込む
★ライバルが少なめの証券会社を活用
★店頭ありの証券会社を活用
★IPO取り扱い件数の多い証券会社
IPOの取扱数が多いほど、当選確率は上がります。
2020年のIPO取扱数が最も多かったのはSBI証券で85社でした。
★「完全平等抽選」方式の証券会社
IPOの当選確率が平等なので、資金量がそれほど多くない人にでもチャンスがあります。
★ライバルが少なめの証券会社を活用
ライバル過多を避けるためには、口座開設数の多すぎない証券会社を利用することです。
ただし、IPO取り扱い数があまりに少ない証券会社だと当選確率は上がらないので、開設口座数とIPO取扱数のバランスを見ることが大事。
★店頭ありの証券会社を活用
証券会社の営業マンから割当されたIPOを購入する方法もあります。
この方法は面倒くさがる人が多いので、ある意味、穴場のやり方かもしれません。
ただし、地道な努力が必要になります。
営業マンは人気のIPO株を自分のお得意さんを中心に割当します。
そのお得意さんになれれば、IPOの当選確率はグッと上がります。
お得意さんになるには、日ごろから営業マンとの付き合いをしていく必要があります。
営業電話がかかってくることも多くあります。
何でもかんでも営業マンの勧めてくるものを買う必要はありません。
しかし、営業マンも出世がかかっているので、ご自身の予算に無理のない程度に営業成績を上げさせるような付き合いをしていければ、初値で大化けしそうなIPOを優先的に回してもらえるようになるかもしれません。
営業マンも顧客のことを見ますので、Win-Winな関係を築けるかが成功のカギとなります。

IPOの各証券会社の当選確率は?
IPOの各証券会社の当選確率が公表されていないのは、お話したとおり。
例外は楽天証券だけでしたね。
それゆえ、証券会社ごとに当選確率を知って穴場の証券会社をねらう、という戦略は立てられません。
ただし、IPOの主幹事になる回数の多い証券会社であれば、IPO取扱数が多くなるので当選確率が上がる可能性があります。
楽天証券のIPOの当選確率は資金を上げるとUP?
既出の表で「資金比例抽選」のところに楽天証券を紹介しました。
これは誰にでもできる方法ではありませんが、ある程度まとまった資金のある方には有効な方法です。
概要にも書きましたが、証券口座内に置かれる資金量に応じてIPOの当選確率が優遇される方式です。
ここで勘違いしないで頂きたいのは、口座にあるお金を全部つかう必要はないということ。
例えば、退職金や相続などでまとまったお金がある。
そのお金を使った資産運用をお考えの場合、楽天証券口座を活用すれば、IPOの当選確率が上がる可能性があります。
まとまった資金が用意できる人には、ライバル過多な抽選に挑むよりもチャンスは広がりそうです。
楽天銀行と楽天証券の口座を連携させ、マネーブリッジを活用すれば銀行の預金金利も0.1%と優遇されます。
楽天ユーザーにとっては、IPO投資の有効的な戦略になることでしょう。
IPOの当選確率を上げるもう一つの方法
実はIPOの当選確率を上げる方法はもう一つ存在します。
ただし、これは誰もが使えるわけではありません。
だからといって、すごく難しいテクニックが必要なわけでもありません。
結論からいうと、
配偶者の口座を利用することでIPOの当選確率を上げる方法です。
そうです、既婚者しかこの方法は使えません。
配偶者にも証券口座を作ってもらい、IPOへの申し込む数を2倍にすれば当選確率も2倍になります。
配偶者がいなくても、親兄弟で協力してくれる人がいれば人数分だけIPOの当選確率を上げることは可能でしょう。
ただ、注意点もあります。
それはきちんとその家族と話しあって、理解をしてもらった上で行わなければならないこと。
お金のことはトラブルに発展する可能性もありますので、事前にきちんと話し合っておくことが大切です。
