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スルガ銀行にデート商法関与疑惑発覚…!株価暴落かと思いきや…意外と持ち直した理由とは?
2019年2月5日に放送されたテレビ東京「ガイアの夜明け」。
「レオパレス21」(8848)の不正問題が取り上げられて株価が暴落したのは先日掲載した記事でお伝えした通りです。(⇒2/12掲載「レオパレス不正問題で株価大暴落!今日も寄り付かず大幅続落決定的…」)
同じ日の放送で、「スルガ銀行」(8358)の行員がデート商法に関与しているという内容も放送され、ネットメディアを中心に報道されています。
⇒参照記事:産経新聞電子版
スルガ銀行といえば昨年、投資用アパート「かぼちゃの馬車」への不正融資事件が発覚。
社会問題となり信頼に泥を塗り、スルガ銀行の株価が一時暴落をしたのは記憶に新しいところです。
そんな「かぼちゃの馬車事件」の舌の根の乾かぬ内にまたもや発覚した疑惑。
報道によれば、スルガ銀行の行員がデート商法詐欺まがいのことに関与して、個人向け無担保ローンを融資していた疑いがあるとのこと。
これだけの悪材料なので、スルガ銀行の株価は昨年以上の大暴落かと思っていたのですが…
意外にもそんなことはなく、株価は少し下げただけでした。
これだけの悪材料が次から次へと出る中、それはなぜなのか?
その謎に迫っていきます!
スルガ銀行員に疑惑が浮上したデート商法とは?
今回持ち上がったスルガ銀行員によるデート商法への関与疑惑。
そもそもデート商法とは何なのでしょうか?
Wikiによれば「異性への恋愛感情を利用して、契約を締結させる商法」だそうです。
要するに恋愛感情につけ込んで高い買い物をさせ、ローン契約を結ばせる。
という詐欺まがいの商法がデート商法です。
今回疑惑が取りざたされているスルガ銀行員は、借入金の使い道や年収を改ざんした書類に基づいて契約するなど、いい加減な手続きを行った可能性があるらしいですね。
ちなみに、スルガ銀行のHPを見てみると以下のようになっています。
(参照:スルガ銀行HP)
スルガ銀行の個人向けの無担保ローンは借入金最大1000万円。
金利は固定で2.5%~10.0%。
もし疑惑が事実だとすれば、被害に遭った方にとって返済は元より精神的な苦痛も相当なものでしょう。
決して許されることではありませんね。
スルガ銀行はこの問題に関して、ようやく調査を開始したとのこと。
真相解明が急がれます。
スルガ銀行株価にデート商法疑惑があまり影響しなかったのはなぜ?
今回のガイアの夜明け放送後のスルガ銀行の株価はどんなアクションだったのか?
以下のチャートの通りです。
最初の赤丸を付けたところが放送翌日のローソク足です。
やや株価は下落しています。
その後、2日続けて株価は下降しましたが、2/13終値ベースではほぼ放送前の株価を回復しています。
つまり、現時点では株価が大暴落になるようなインパクトはなかったといえるかもしれません。
この理由は私が考える限り2つ。
・まだデート商法の件が疑惑の段階であること
・悪材料があまりに多く、かぼちゃの馬車事件よりもインパクトが弱かったこと
本来でしたら、かなり大きなインパクトだったと思いますが、昨年それ以上に大きなインパクトの悪材料が出ていたため、投資家や株式市場に与えるショックが想定していたほどの大きさではなかったことが考えられます。
また、同日放送していたレオパレス21の不正問題の方が番組内容的にも株式市場に与えるインパクト的にも強く、陰にかすむ形となった可能性があります。
投資家によっては、これで“悪材料出尽くし”になったのでは?と判断した人がいるかもしれません。
悪材料出尽くしは、一般的に株価上昇のサインになります。
それで株価が回復した可能性も少なからずあるように個人的には思います。
とはいえ、もし疑惑が事実だと解明されれば、やはりスルガ銀行の株価への影響は大きくなることが予想されます。
ファンダメンタルズの面から考えると、株価が下がる材料はたくさんありますが、上がる材料はほとんどないというのがスルガ銀行の現状だと思います。
ですので、もし同社の株式への投資を考える場合には、相当慎重な姿勢が必要かなと思います。
特にデイトレ以外の中長期投資を考える人はなおさらです。
今後まだ悪材料が出てくる恐れもありますので、慎重にスルガ銀行の動向を追っていきたいと思います!