目次
「ポイント投資」にドコモ、楽天、セゾン参入で盛り上がるが、儲かるかは別問題!
2018年後半の投資に関するトレンドワードに「ポイント投資」があります。
「ポイント投資」とは、ECサイトやクレジットカードを使用して獲得したポイントを投資に回して運用することを言います。
2016年ごろから普及しだしたサービスで、2018年に入ってからは、NTTドコモがdポイントでポイント投資できるサービスを開始し、大きな広がりを見せています。
ドコモの他にも楽天やセゾンなどの大企業もサービスを開始しており、今注目の投資先といえそうです。
特に100円以下(現金換算)の少額から投資運用をスタートできるということで、これまで投資に縁のなかった人にも好評なようです。
しかしながら、きちんとした理解をしないで投資活動をするのは、リスクを伴います。
ましてこれまで存在しなかった新しいサービスの場合は、過去の実例が乏しいのでなおさらです。
投資家として気になるのは
ズバリ、
「ポイント投資は儲かるのか?」
ということだと思います。
株式投資歴10年以上の私が投資家目線で「ポイント投資」を見た場合、現時点ではポイント投資をおススメできないなと感じます。
そこで、ポイント投資の概要をかんたんに紹介しながら、
なぜ私がポイント投資をおススメしないのか、その理由をお伝えしていきます!
ドコモ、楽天、セゾン参入でもポイント投資をおススメしない理由
(追記:2019/11/12)
元記事の中で、筆者は2018年11月時点ではポイント投資をおススメしないことをお伝えしました。
あれから1年。
ポイント投資をめぐる環境にも改善がみられるようになりました。
具体的にいうと、SBIグループとの子会社であるネオモバ証券でTポイントを使った1株からの投資ができるようになりました。
さらに、楽天証券でも投資信託だけでなく、個別銘柄も楽天ポイントで買えるようになりました。
私がポイント投資をおススメしない理由として、最初に個別株投資ができないことを挙げました。
しかし、その理由がこれでなくなったというわけです。
とはいえ、株を買うにはそれなりの投資資金が必要になりますので、多くの場合は株の購入資金の足しにする感じでポイント投資をすることになるかと思います。
ポイントの無駄遣いをしてしまうくらいなら、コツコツと投資に回した方が長い目でみれば良い結果になることでしょう。
それで配当や株主優待がもらえるようになれば、うれしいですよね。
何しろ、今まではポイント消化のために無駄な出費をしていたりした分が、有益な投資に変わる可能性を秘めているのですから。
筆者もポイント投資をするようになりました。
おそらく、これからさらにポイント投資のサービスは拡充していくものと予想されます。
今後の証券業界の動きには、今後もますます目が離せません。
(追記:了)
ドコモ、楽天(証券)、セゾン以外にも投資ポイントのサービスを提供している会社はありますが、今回は最も利用者数が多いであろうこの3社に絞ってお話していきます。
なぜ私がポイント投資をおススメしないのかをお伝えするためには、ドコモ、楽天、セゾンの提供するポイント投資サービスを知る必要があります。
ですので、かんたんに3社の投資ポイント運用についてお話します。
ほかにも「dポイントクラブ会員は本人確認不要」「無料」などの特徴があります。
ほかにも「通常の楽天ポイントのみ使用可能(期間限定ポイント不可)」などの特徴があります。
ほかにも、運用成果によってポイントが増減するという特徴があります。
かんたんにではありますが、3社のポイント投資について紹介しました。
ドコモ、楽天、セゾンに共通していることは
・少額から投資できる
・個別株投資はできず投資信託での運用になる
・投資信託の運用成績次第では、投資したポイントが減ることもある
といったところです。
これらの特徴を踏まえたうえで、私が投資ポイントをおススメしない理由をお話します。
その理由は大きく分けると2つあります。
【理由1】個別株投資ができない
【理由2】投資信託で富裕層になるのは難しい
ポイント投資はこれまで投資に縁のなかった人に対して、投資へのきっかけを持ってもらう分には良いと思います。
しかしながら、投資家として大きな財を株式投資で築き上げるとなると、非常に難しい手段といわざるを得ないのです。
それが私がポイント投資をおススメしない理由です。
株で大富豪になった人はほとんど例外なく、個別株への投資で財を成しています。
ウォーレン・バフェットもビル・ゲイツも孫正義もそうです。
投資信託の場合は、プロに運用を頼むのでその手数料が掛かります。
その分投資家の手取りは減ります。
さらに、いろいろな金融商品(銘柄)に分散投資するので、運用成績が平均化してしまうのです。
どういうことかというと、
あなたが購入した投資信託が10社の株式銘柄で構成されていたとします。
そのうちの5社の株価が上昇しても、残りの5社の株価が下がってしまえば、10社全体での資産価値は対して上がらないのです。
それゆえ、大きな財産を築き上げたいと思ったら、個別投資が基本になります。
ドコモ、楽天、セゾンのポイント投資は使い方次第
株式投資で財産を築こうと思った場合は、おススメできないポイント投資ですが、使い方次第ではありかもしれません。
ポイントを持っているとついつい無駄遣いしてしまうという人は、そのポイントを投資に回しておけば、無駄遣いをすることがなくなります。
ポイント消化でついついモノを買ったりすることが多い人には、向いているのではないでしょうか。
さらに投資信託からの分配金も入ってきますし、基準価格が上がって売却益を得られる可能性も出てきます。
なので、投資に興味を持つという意味合いと、無駄遣いをなくすという意味合いにおいては、ドコモ、楽天、セゾンのポイント投資を活用するのはありかなと思います。
もちろん、運用する以上、資産価値が目減りすることもありますので、リスクについてはきちんと把握する必要があります。
最後に、現時点ではおススメしないポイント投資ですが、今後個別株が買えるようになったりすることがあれば、話は別です。
まだ歴史の浅いサービスですので、今後どのようにポイント投資が変化していくのかについては注目しています。
もし何か大きな動きがあったときには、再びご紹介していきますね!