Tポイント離脱続出、アルペンは楽天へ。離脱企業の移行先は株価↑?

    Tポイント

    Tポイント離脱続出で楽天など、他のライバルに追い風?

    ポイント業界の勢力図が塗り替わるのでしょうか…?

    これまで2003年にいち早く「Tポイント」を打ち出し、運営してきた企業カルチュア・コンビニエンス・クラブ(以下、CCC)。

    しかし、ヤフードトールコーヒーなど、様々な企業がTポイントからの離脱を表明し始めました。

    その背景には今年1月にあった、裁判所の令状がないにもかかわらず、CCCが顧客の個人情報を捜査機関に提供していた事実の発表への反発があると推測されています。

    そして、スポーツウェアなどを扱う「アルペン」(3028)がTポイントから離脱して楽天ポイントに参加する旨を発表するなど、ライバル企業への乗り換えも出始めています。
    CCCは現在、非上場企業となっています。
    しかし、楽天のように上場企業で、今回の出来事をきっかけに顧客企業が増える可能性のある企業にとってはビジネスチャンスとも言えるでしょう。

    そんな企業の株価に今後大きな影響が出てくる可能性はあるのでしょうか?

    その可能性について探っていきます!

    Tポイント離脱続出の衝撃…!このビッグウェーブに乗れるか否か

    今回のTポイント参加企業の離脱続出には正直驚きました。
    今でこそ、様々な企業がポイントを導入して独自の経済圏を作り上げていますが、その先駆けともいえる存在が「Tポイント」だったと思います。

    元はTSUTAYAから始まったものだったと記憶していますが、いつの間にか利用できる企業・店舗数が増えて利便性も向上していきました、

    そんな先駆者だけに、慢心があったということなのでしょうか…。

    裁判所の令状もなしに個人情報を捜査機関に提供してしまうというのは、利用者からしたらとんでもない話です。
    (参照記事:東京新聞19/1/21朝刊

    Tポイント・Tカードを使った履歴はビッグデータとなり、その人の購買傾向や大まかな収入など、個人情報を色々と暴かれてしまう恐れがあります。

    それを行っていたというのですから、利用者も驚きましたが、提携している企業も驚きを隠せなかったようですね。

    結果的に、これが引き金となってTポイントからの離脱企業が加速することになったのではないかと感じています。

    その中でも、個人的に最も衝撃が大きかったのは「ヤフー」(4689)のTポイント離脱表明でした。

    「ヤフーショッピング」「ロハコ」「ヤフオク」などなど…

    様々な買い物でTポイントが使えたり貯まったりするのは、利用者にとっては大きかったのではないでしょうか。

    携帯・スマホがソフトバンク利用者で、クレジットカードは「ヤフーカード」という人は、ポイントが通常よりもお得に付与されます。

    ですので、そのメリットが失われることになれば、他のメリットのあるサービスの方に乗り換えることになるかもしれませんね。

    その乗り換えユーザーを取り込めるかどうか…

    ポイントビジネスを展開している企業にとっては、棚からぼたもちではありますが、まさにビッグウェーブ到来。

    その企業群の中でも、すでに楽天ポイントによる巨大経済圏を作り上げている楽天、ペイペイ(paypay)をさらに普及拡大させようとしているソフトバンクの動きに注目してみます。
    楽天ペイペイ

    楽天、ソフトバンクどちらにも大きなチャンスと株価上昇の可能性

    さて、今回私が注目したのは楽天ペイペイの親会社であるソフトバンクグループです。

    楽天ポイントとTポイントはほとんど同じようなサービスなので、Tポイントに参加していた企業が楽天に乗り換えてもさほど違和感はないのかなと思います。
    むしろ、利用者目線でのポイントの貯まり方(還元率)の良さや使える店の多さなどでは、楽天に有利かなというのが個人的な感想です。

    楽天は現在業績好調であり、「改元前セール」や「消費増税前の駆け込み需要」など、今年も様々な書き入れ時があることが予想されます。

    さらに、2015年に楽天が出資した米ベンチャー「リフト」が上場することになり、大きな上場利益を得る可能性が高まっています。
    ちなみに、「リフト」はスマホを介した自動車の相乗りサービスを手掛ける企業です。

    そして、今年の秋には独自回線を使用した携帯電話サービスに参入し、“第4のキャリア”として楽天モバイルをさらに大きく成長させようとしていることでしょう。

    そんな成長のためのエンジンがいくつも備わっている楽天には、成長の余地がかなり余っているのではないかなと思います。

    一方、ソフトバンクはというと…

    現在、ペイペイ(paypay)の100億円キャンペーン第2弾の最中。

    ペイペイがさらに認知度を高め、利用者と利用頻度が向上すれば、大きなチャンスになります。

    ヤフーショッピング、ヤフオク、ロハコに加え、Tポイント参加企業がペイペイを中心とした経済圏に流れてくればソフトバンクにとってはさらなるチャンスとなることと思います。

    最近は長時間委わたる大規模通信障害を起こしたり、投資先の出資額を引き下げたりと、あまり良い話題がなかった同社ですが、風向きが変わってくる可能性が十分にありますね。
    (参照記事:18/12/7掲載「ソフトバンク、上場(IPO)直前の通信障害に株価への影響は大?」

    ペイペイの普及率が飛躍的に上昇すれば、株価の方にも大きな上昇が期待できそうです。

    今後、Tポイントをめぐる動きがどうなっていくのかはわかりません。
    しかし、利用者の立場からすると、ポイントが乱立していて淘汰された方が良いと思う方もいることでしょう。

    ポイントは今や立派なお金の一部と認知されており、経済や株価を動かす要素となっていますので、今後もTポイントを巡る動きをチェックしていきたいと思います。