株主優待のつなぎ売りとは?損せずに優待ゲットできるってホント?

つなぎ売り

株主優待のつなぎ売りとは?賢く利用して優待&利益をゲット

今回はつなぎ売りに関してお話していきましょう。

毎月下旬になると、株主優待の権利確定日を気にした取引が行われますね。
株主優待はほしいけれど、権利落ち日に株価が大きく下がるのはいやだ…

そんな投資家が多いのではないでしょうか?

しかし、株主優待を獲得しながら、あわよくばキャピタルゲインもゲットできる方法が存在します。

それがつなぎ売りです。

うまく利用すれば、一挙両得が可能なのがつなぎ売りの特徴。
マスターすれば投資家スキルが上昇することは間違いないでしょう。

株主優待とつなぎ売りの関係について、わかりやすくお伝えしていきます

株主優待目的のつなぎ売りの投資手法

株主優待とキャピタルゲインの一挙両得を狙えるつなぎ売り。

どんな手法なのかをご紹介していきましょう。

つなぎ売りとは、信用取引を活用した投資手法の1つとなります。

具体的に手法を紹介します。

例えば、あなたが個人投資家に人気の優待銘柄「オリックス」(8591)の株を買うことにしたとしましょう。
※オリックスの優待権利確定日は3月末と9月末の年2回。つなぎ売りは、権利確定日間近に行います。

オリックスの株主優待といえば、オリックスグループのサービスを割引で受けられる「優待カード」や3月末の株主に贈られるカタログギフト「ふるさと優待」が有名です。

オリックスの権利確定日が明日だとして、現在の株価が1400円だとします。

オリックス株価

※出典:ヤフーファイナンス


ステップとしては以下の通りです。

1.オリックスの場合、100株保有していれば株主優待を獲得できるので100株を1400円で買う。

2.同じ1400円の株価でオリックス株を100株空売り。

3.権利確定日が終わるまでは買い玉と売り玉の両建てをキープ。

4.優待権利を獲得し、権利落ち日になったらポジション解消。

通常、権利落ち日には株価が下がることが多いです。
ですので、買い玉に関してはマイナスになりますが、その分の損失を空売りによる利益でカバーできます。

これによって、基本的にはプラスマイナスほぼなしで株主優待(配当も)を獲得できるという寸法です。

買いと売りのポジションを両建てることから、クロス取引とも呼ばれます。

基本的にはプラスマイナスゼロになりますが、権利落ち後に株価がどちらの方に動いていくのかを読み取る力さえあれば、買いか売り、片方のポジションだけ手仕舞って残りのポジションで利幅を伸ばすことが可能です。

うまくいけば、株主優待+配当+売買益を獲得できます。

ただ、それには相場を読むトレーダーとしての力が必要になるので、中級者向けかもしれません。

優待狙いのつなぎ売り、注意するポイントは?

最後に、株主優待狙いのつなぎ売りに関する注意点をご紹介しましょう。

注意点としては、2つ。

・権利確定日より大分前にやってしまうと、空売りポジションの支払金利が増えること。
・3月末など、企業の優待権利日が集中する時期にたくさんの銘柄でクロス取引しようとすると、ポジションの管理が難しくなって思うように約定しない可能性や注文ミスなどが発生する可能性がある。

特に会社勤めをしていてあまり証券口座の画面を見られない人などは、手広く優待をゲットしようとすると、思うようにポートフォリオを構築できなくなるかもしれません。

さらに付け加えていうと、これは注意のしようがないのですが、権利を獲得した後で株主優待の改悪が発表されるケースもあります。

あまり業績が良くない企業の優待狙いをする際には、少し意識してみると良いかもしれませんね。

ヒロセ通商のように100株持っているだけで、1万円分の優待がもらえる銘柄も存在しますので、効率よく優待を獲得しながら利益も伸ばしていきたい人はクロス取引の腕に磨きをかけることをおススメいたします。

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