目次
10連休のフラッシュクラッシュ(瞬間暴落)に投資家はそなえる必要があるかもしれない
いよいよ10連休の超大型GWまで残り1か月。
新天皇の即位と改元、旅行計画など…様々な話題が飛び交っていますね!
株式投資家としては、せっかくの休みなのでトレードしたいと思うかもしれませんが、国内株式市場は10連休中、休場となります。
しかし、安心はしていられません…。
株式市場が長期間休場する場合、休み明けの相場は急落するリスクが普段よりも高まるからです。
特に気を付けたいものの1つが「フラッシュクラッシュ(瞬間暴落)」。
相場が瞬間的に一気に下落してしまうことです。
これは投機家の仕掛け的な売りやアルゴリズム取引によってコンピュータが同時に大量の売り注文を出すことで起こるとも言われています。
今年の1月3日の為替市場では、円相場にフラッシュクラッシュが発生し、多くの追証が発生し、致命的なダメージを負った投資家が続出したのでは…と言われています。
ちなみにその時は1ドル108.862円で開始したドル円相場が、瞬間的に1ドル104.837円まで急落しました…!
一気にドル円相場が4円も動くことなど、政府による為替介入や東日本大震災クラスの大災害や戦争でも起こらない限り、通常はなかなかありません。
これは年末年始の長期休暇明けで市場参加者が少ないところを狙った、投機的な仕掛けだと言われています。
はい、今度の10連休明けにも同じようなことが起こるのではないかと危惧されているわけであります。
そこで、普段あまり聞きなれない「フラッシュクラッシュ」の脅威についてお伝えするとともに、個人でもできる対策を講じていきます!
10連休明けに備えよ…フラッシュクラッシュの脅威とは?
そもそも「フラッシュクラッシュ」とは何なのでしょうか?
言葉の意味は上記しましたが、いつ頃からこんな言葉が出来たのかをかいつまんで説明します。
そうです…
フラッシュクラッシュという言葉は、わりと最近誕生した言葉なのです。
誕生したのは2010年5月6日とされています。
この日、NY市場のダウ工業株30種平均が、数分間で約1000ドルも暴落し、取引時間中としては過去最大の下げ幅を記録したことから「フラッシュクラッシュ」と呼ばれるようになったのだそうです。
「米国がくしゃみすると日本は風邪を引く」と相場関係者の間では言われています。
単なる都市伝説のようですが、NY市場が暴落すると大抵東京市場も暴落します。
しかも、NY市場よりも暴落幅が大きい時が多いなというのは私の個人的な実感です。
ですので、あながち間違いではない言葉だと思っています。
で、何が言いたいのかと言いますと…
米朝問題、米中貿易問題、英国EU離脱問題など…世界的に株価急落の引き金になりそうな問題が多すぎて、いつ急落してもおかしくないということ。
さらに日本の方がアメリカよりもダメージが大きくなる(株価の下落が大きい)傾向が続いているということ。
そして、それが日本の株式市場が10連休となっている間に起こっても何らかの不思議ではありません。
フラッシュクラッシュの最初の例は2010年5月6日。
奇しくも日本のGWの時期と重なるのです。
歴史が繰り返されるのかはわかりません。
ですが、用心はしておいた方が良いでしょう。
株式市場が休みの間は、投資家は株を売ることができないので、基本何も対策を打てません。ですので、もし可能ならば現金化しておくのが、こうしたトラブルに巻き込まれない方法の1つだと思います。
フラッシュクラッシュは実際発生する?しない?
さて、それではフラッシュクラッシュは実際に発生するのでしょうか?
正直なところ、どうなるのかはわかりません。
現在の証券市場の取引は、アルゴリズム取引が主流になっていて、同時に複数の大量注文がいくつも飛び交うようになっています。
コンピュータがここは利益を得るチャンスだと計算ではじき出せば、再びフラッシュクラッシュが発生する可能性はあることでしょう。
それでも、それが絶対に起こるとは言えません。
大切なことは、いつどんなことが起きても対応できるようにしておくことです。
備えがしっかりしていれば、フラッシュクラッシュが起きた時はピンチどころか買いのチャンスにだってなりえます。
そのためには、
・現金資金を保有しておくこと
・相場の過熱感を見極めること
・自分の投資哲学と勝ちパターンを作っておくこと
地味ではありますが、こうしたことが大切になると私は思います。
上記3つをきちんと持っていれば、少々の下落相場が起きても動じることはないでしょう。
1月3日のドル円相場のフラッシュクラッシュの時も、しっかりとした哲学とスキルを持っている人は利益を出しているようです。
投資家としてこうあるべし…という1つの姿ですね。
1か月後の10連休前後の相場がどうなっているのか、予想は難しいですが、上げ相場にしても下げ相場にしてもチャンスは必ずあります。
あきらめずに投資活動していきましょう。