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配当金狙いにはリスクよりもメリットの方が大きい
一般的に株に投資するメリットには、「売却益」「配当金」「株主優待」の3つがあるといわれています。
この3つのメリットの中で、よく見落とされがちなのが「配当金」です。
株に投資していると、どうしても目先の株価の上下に目が行ってしまい、儲けた、損した…という話になってしまいがちです。
ですが、長期的なスパンで株式投資を考えると「配当金」を重視した投資にはリスクもありますが、それ以上のメリットと優位性があるのではないかと私は思っています。
その配当金狙いのメリットとリスクについても詳しくお伝えしていきます!
配当金狙いの最大メリットは再投資による複利効果にあり!
配当金狙い投資による最大のメリットは何と言っても「複利効果」だといえるでしょう。
あの天才物理学者アインシュタインに「人類最大の発明」とまで言わしめたのが複利です。
そして複利効果を活用するには長期の時間が必要になりますので、長期投資に向いているといえます。
例として、単利と複利で1000万円の株を20年間運用した場合の比較をシミュレーションしてみます。
単利の方は毎年50万円しか入ってきませんが、複利運用の方は年数が経過するたびにもらえる配当金が増加していくのがわかります。
5年目で単利とは10万円の差がつき、
15年目で49万円、
20年目で76万円もの差が生じています。
入ってくる配当金でさらに同じ株を買い増していけば、計算上、シミュレーションのようになるはずです。
まさに複利効果は偉大ですね!
ちなみに、シミュレーションのように配当利回りが5%以上ある銘柄は、2018年10月23日時点で14社あります。(ヤフーファイナンス参照)
松井証券(8628)、JT(2914)、昭和シェル石油(5002)、ミクシィ(2121)など、聞きなじみのある銘柄も多いことがわかります。
配当金狙いのリスクは減配と無配
しかし、配当金狙い投資にも全くリスクがないわけではありません。
どんな投資にも程度の差こそあれ、リスクは付き物です。
では、配当金狙い投資のリスクとは何なのでしょうか。
その代表的なものが「減配」と「無配転落」です。
この二つは文字通り、配当金額が減らされることと、まったく配当金がもらえなくなることを意味します。
そうなってしまっては、配当金狙い投資の戦略が崩れてしまうおそれがありますので、戦略の練り直しが必要になることでしょう。
通常、そういう会社は減配などになる前に業績が悪いことがニュースなどで流れますので、そうしたニュースなどを目にするようになったら、注意するようにした方が良いです。
また、どんなに配当金がたくさん出ている会社でも、株価が高い時に買ってしまうと配当利回りは落ちてしまいますので、その点にも注意が必要です。
配当金狙い投資の理想は毎期増配の銘柄
では、配当金狙いの投資を戦略として考えた時、どんな銘柄を選んでいくのが理想的なのでしょうか。
これには私も頭を悩ませてしまいます。
しかしながら、いくつかの指標を自分の中で決めています。
私なりのルールをご紹介していきますね!
理想は競争力の高い商品やサービスを提供している成長性が今後も望める会社の株を買うことです。
もう1つ理想を言いますと毎期連続で増配している銘柄ですね。
連続増配をしているということは、それだけ継続的に高い利益を上げ続けて株主を大切にしている証拠ともいえます。
そんな企業だからこそ、今後にも期待できますし、投資したいという気持ちにもなってきます。
連続増配を続けているので一番有名なのが「花王」(4452)です。
29期連続で増配中のまさに、配当金狙い投資の雄といえるでしょう。
配当金狙いの投資はNISA制度がある今がチャンス
複利効果、連続増配ときて、最後にご紹介する配当金狙い投資が長期投資に有利な理由はNISA(ニーサ)です。
もうだいぶ定着したNISA。
そのNISA口座を利用して株式を購入すれば配当金に対して非課税措置を受けることができますので、これは長期投資にとって非常に有利に働くことになります。
5年はNISAを活用できますし、最初のころよりもNISAでカバーできる金額も増額されているので、メリットは初期よりも増えているといえるでしょう。
以上、「複利効果」「連続増配」「NISA」の3つが配当金狙いの投資による長期投資に有利な理由です。
あなたの投資ライフのご参考になれたらうれしく思います!