レイダリオのポートフォリオを解剖【2021年最新版】

レイダリオ

レイダリオ氏とポートフォリオを投資診断士が解説

(最終更新日:2021/7/8、元記事:2020/8/19)

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レイダリオさんのポートフォリオが知りたいというお便りを頂きました。
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レイダリオ氏といえば世界最大のヘッジファンド、ブリッジウォーター・アソシエイツの創業者。レイダリオ氏がどんなポートフォリオを組むのか気になるお気持ちはよくわかります。レイダリオ氏の2021年現在の最新ポートフォリオに迫っていきます!

レイダリオ氏は世界最大のヘッジファンド「ブリッジウォーター・アソシエイツ」の創業者として知られる人物です。

“ヘッジファンドの帝王”とも呼ばれ、その発言や動向、ポートフォリオはつねに気になる投資家といえるでしょう。

レイダリオ氏のポートフォリオは、彼とブリッジウォーターが考案した戦略によるものと考えられています。

つまり、レイダリオ氏のポートフォリオがわかれば、ブリッジウォーターと同じ銘柄に投資することも、それをヒントにして独自のポートフォリオを組むことも可能になります。

それを踏まえたうえで…

レイダリオ氏のポートフォリオの2021年最新版を解剖していきます。

同時に、レイダリオ氏個人にもスポットを当て、彼の経歴や哲学や年収、ベストセラーになった本についてもご紹介していきます。

◎この記事はこんな人におススメ
★レイダリオのポートフォリオを知りたい人
★レイダリオ自身のことを知りたい人
★米国株投資に興味がある人
★ポートフォリオの組み方がわからない人

レイダリオ氏のポートフォリオ2021

レイダリオ氏のポートフォリオは「黄金ポートフォリオ」と呼ばれることがあります。

それだけ多くの投資家から注目されるポートフォリオである証拠といえそうですね。

レイダリオ氏のポートフォリオの最新版をご紹介しましょう。

<レイダリオ氏のポートフォリオ 上位30銘柄 ※2021年3月時点>

レイダリオ ポートフォリオ
※引用元:hedgefollow.com

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コカ・コーラやコストコ、P&Gなど日本でもおなじみの会社が多いですね。あっ、それとGAFAMが入っていませんね。なんだか意外ですね。
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いいところに目を付けたね。ボラティリティの高いハイテク株よりは一般消費財や小売りなど、いわゆるオールドエコノミーの銘柄が多い。もうひとつ、ETFへの投資が多いことも特徴的といえるね。
★★レイダリオ氏のポートフォリオからわかること★★

★米国株、中国株、ETF、ゴールドに多く投資している
★分散投資を徹底している

上記リストの1位に組み込まれているのは「S&P500」のETF。
ポートフォリオに占める割合は11%。

S&P500は米国の大型株のベンチマークとして知られ、S&P500ETFに投資するだけで米国の大型株500社に分散投資できる優れものです。

ブリッジウォーターはヘッジファンドなので、リスク分散を心掛けていることの証拠といえるでしょう。

今後成長が期待できる米国と中国に投資していること、インフレや有事に強いゴールドをポートフォリオに組み込んでいることもわかります。

アマゾンやFacebook、マイクロソフトなどのGAFAMへの投資を控えていることも特徴的です。

★レイダリオ氏とビットコイン

レイダリオ氏のポートフォリオの上位100には2021年3月時点では、ビットコインに代表される暗号資産は含まれていません。

しかし、レイダリオ氏は2021年5月、ビットコインに投資していることをインタビューのなかで明かしました。

参考:ブリッジウォーターのダリオ氏、「投資するなら国債よりビットコイン」

レイダリオ氏は、このインタビュー以前はビットコインに対して懐疑的な立場の多いことで知られていました。

しかし、考えを改めたのか、態度を180度変えたことには驚きました。

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レイダリオ氏がビットコインへの考えを改めるほど、暗号資産の影響力は増しているようですね。
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そうだね。レイダリオ氏はさらにビットコインに関して、下記のようなとてもポジティブな発言をしています。

ダリオ氏はインタビュー内で、インフレヘッジに対して「個人的には債券よりビットコインを保有したい」と述べました。

同時に「ビットコインの抱える最大のリスクはその成功だ」と語り、ビットコインが影響力を増すことで各国政府などによる規制強化が強まり、需給バランスが崩壊するリスクに警鐘を鳴らしました。

また、2021年1月にはビットコインは「ものすごい発明」だとし、法定通貨の下落に備える新規ファンドで暗号資産を投資対象として検討している旨を明らかにしています。

参考:レイ・ダリオ氏がビットコインを有望視-「ものすごい発明」

レイダリオとは

レイダリオ氏が世界最大のヘッジファンド「ブリッジウォーター・アソシエイツ」の創業者であることはお伝えしました。

ここではもう少し詳しく、ヘッジファンドの帝王、レイダリオ氏の経歴などについてご紹介していきます。

★レイダリオ氏の経歴

レイダリオ氏の経歴をここでは紹介します。

その生い立ちやエピソードからも彼が投資の申し子であることがわかります。

<レイダリオの経歴>
【本名】
レイモンド・トーマス・ダリオ
【両親】
父:ジャズミュージシャン、母:専業主婦
【生まれた年】
1949年
【出身】
ニューヨーク
【最終学歴】
ハーバード・ビジネス・スクール
【はじめての投資】
12歳の時「ノースイースト航空」株に投資
【習慣】
瞑想
【著書】
PRINCIPLES(プリンシプルズ)

レイダリオの著書「PRINCIPLES」をひも解くと、彼は8歳の時からたくさんのアルバイトをしていたそうです。

「ゴルフ場のキャディ」「新聞配達」「レストランの皿洗いと下膳係」「デパートの品出し」「雪かき」…

少年とは思えないほどの働きぶり。

親から働けと言われたわけではなかったそうです。

そして、バイトして貯めたお金を元に12歳で株式投資デビュー。

はじめて買った株は「ノースイースト航空」。
社名を知っている株で、5ドル以下で買えたのがノースイースト航空だったから買ったそうです。

当時、同社は破産寸前だったのですが、幸運なことに買収されてレイダリオ少年は資金を3倍にしました。

この成功体験が後の「ヘッジファンドの帝王」レイダリオへとつながっていきます。

歴史に名を残すような人は、伝説的なエピソードの1つや2つあるものですが…

レイダリオ氏も少年時代から、興味深いエピソードがありますね。

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8歳で働き始めて12歳で株を買う…なかなか日本では考えられないですね。
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本当にそうだね。あのウォーレン・バフェットも少年時代から働いていたというし、財をなす人は早くからお金を稼ぐ術を身につけているのかもしれませんね。

その後、レイダリオ氏は大学で金融を学び、先物取引をはじめます。
大学卒業後は、ハーバード・ビジネス・スクールに進学してMBAを取得。

HBS卒業後、メリルリンチなどを渡り歩き、26歳でブリッジウォーターを創業します。

<レイダリオ氏が在籍していた企業>
★メリルリンチ(コモディティ取引)
★ドミニク&ドミニク(コモディティ取引)
★シェアソン・ヘイデン・ストーン(コモディティ取引)

<社員時代のレイダリオ伝説>

シェアソン・ヘイデン・ストーン時代、レイダリオ氏は会社をクビになっています。

その理由は、
・大事な会議にストリッパーを呼ぶ
・気に入らない上司の顔にパンチをお見舞いする

など、破天荒なことをしでかしたからだと本の中で語っています。

若いころはかなり型破りな人物だったことがわかるエピソードですね。

しかしながら、会社を解雇された後で本格始動させたブリッジウォーター・アソシエイツを世界最大のヘッジファンドに成長させたのですから、ファンドマネジャーとしての才覚は天才的だったものといえるでしょう。

★レイダリオ氏の年収

レイダリオ氏は年収もケタ外れです。

2016年には14億ドル(約1,500億円)もの年収を得ていたことが判明しています。

これはこの年のブリッジウォーターのヘッジファンドの運用成績が好調だったからと考えられます。

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ファンドが好調といっても、この金額はいくら何でも凄すぎではありませんか…?
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たしかに、天文学的な金額といえますね。でも、この金額になるのには理由があるのです。その理由を解説しましょう。

なぜレイダリオ氏の年収は1000億円を超えるような巨額になるのか?

その答えは、ヘッジファンドの報酬体系にあります。

一般的にヘッジファンドには2つの報酬があります。

「管理手数料」と「成果報酬」です。

★管理手数料
ファンドを運営するのにかかるコストのこと。

★成果報酬
運用利益に対して支払われるインセンティブ。利益の30〜50%といわれる。

後者の成果報酬の大きさが、レイダリオ氏の年収を14億ドルまで押し上げる結果となりました。

ブリッジウォーターは運用額、利益ともに世界トップクラス。

ファンドの運用成績が良ければ、ファンドマネジャーの年収も跳ね上がっていく仕組みになっているのです。

そして、こうした高い報酬体系があるからこそ、金融業界の超エリートたちが集まり、運用成績もさらに上がっていくのです。

★レイダリオの習慣「瞑想」が成功をもたらした?

レイダリオ氏は、大学時代に「瞑想」と出合い、いまでも瞑想する時間を大切にしています。

習慣化していると言っても良いでしょう。

ダリオ氏が瞑想と出合ったきっかけは、1960年代にビートルズがインドを訪問して超越瞑想を学んだことを知ったことだそうです。

それで瞑想に興味を持ち、学んだそうです。

この時に学んだ瞑想が、冷静な思考や合理的な判断を下すのに役立ち、レイダリオ氏の成功のカギとなっていきました。

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ビートルズの影響力はすごいですね…。瞑想と出合わなければ、レイダリオ氏の未来は変わっていたかもしれないのですね。

★プリンシプル(原則)

レイダリオ氏の本のタイトル「PRINCIPLES」(プリンシプルズ)。

レイダリオ プリンシプルズ

プリンシプルとは、「原則」という意味です。

レイダリオ氏はこのプリンシプルという考え方をとても大事にしています。

著書「PRINCIPLES」に書かれたレイダリオ氏の原則2つに大別されます。

<レイダリオの原則>
★人生の原則
★仕事の原則

この2つの原則はさらに細かく分類されています。

<人生の原則>
★現実を受け入れて対応しよう
★人生で欲しいものを手に入れるための5ステップのプロセスを使う
★徹底的にオープンになる
★人の頭の配線はそれぞれ違う
★効果的な意思決定の方法
<仕事の原則>
★徹底的に事実に基づく、徹底的に隠し立てしない
★やりがいのある仕事とかけがえなのない人間関係を培う
★ミスは構わないが、そこから学ばないことは許されないカルチャーを作る
★同期をとる
★信頼性は意思決定に重みを加える
★どのように意見の相違を乗り越えるかを認識
★「誰」のほうが「何」よりも重要
★誤った人材を採用しない
★つねに研修、テスト、評価をして人材を選別
★目標達成のため、マシンを操作するように管理
★問題を把握して容認しない
★問題を分析し、根本原因を見つける
★問題を回避するためにマシンを改善
★やろうと決めたことをやる
★仕事の進み方を決めるのにツールと決められた手順をつかう
★ガバナンスを甘く見ない

引用:「プリンシプルズ」

日本経済新聞社

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どちらの原則を見ても、奇をてらったものはなく、誰でも考えられそうなものが多いですね。
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そうだね。ただ、その誰でもできそうなことや当たり前のことができない人や組織は多い。原則はシンプルな方が効果的なんだ。ダリオ氏のプリンシプルはまさに効果的な原則といえそうですね。

ブリッジウォーター・アソシエイツ

レイダリオ氏が創業したブリッジウォーター・アソシエイツ。

世界最大のヘッジファンドともいわれるブリッジウォーターがどんなヘッジファンドなのかをひも解いていきましょう。

<ブリッジウォーター・アソシエイツとは>
★創業:1975年
★本社:コネチカット州
★社名の由来:元々やっていた貿易ビジネスが「海域に架ける橋」になるとのことから。
★資産運用額:1600億ドル
★基幹ファンド:「Pure Alpha(ピュア・アルファ)」「All Weather(全天候型)」「Pure Alpha Major Markets」
★その他:「リスク・パリティ戦略」など、新しい戦略や金融商品を次々と生み出した。
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米国の金融会社というとウォール街にあるようなイメージですけど、違うのですね。
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そうなんだ。コネチカット州の森と川に囲まれた自然豊かな場所にブリッジウォーター・アソシエイツの本社はあります。落ち着いた環境の方が、冷静に物事を考えられるのかもしれませんね。

<ブリッジウォーター本社>
ブリッジウォーター本社

ブリッジウォーターは元々、米国の日用品を輸出するビジネスをしていた時につけた社名だそうです。

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会社のはじまりがヘッジファンドではないことは興味深いですね。
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輸出ビジネスは短期間でやめたらしい。ヘッジファンドを始めるときに法人登記が済んでいたブリッジウォーターがあったため、同社の業態を変更して投資会社にしていったそうです。

★ブリッジウォーターのリターン

ブリッジウォーターの資産運用額は1600億ドルにも上ります。

運用額だけでも巨額なのですが、クロサキが注目するのは設立以来の正味利益です。

ブリッジウォーターの設立は1975年。

1975年からの正味利益は、なんと465億ドル(5.1兆円)にもなります。

この数値は、世界三大投資家ジョージ・ソロスの「ソロスファンド」などを押さえて堂々の1位となっています。

<ヘッジファンドの設立からの正味利益ランキング>
【1位】ブリッジウォーター 46.5億ドル
【2位】ソロスファンド 43.9億ドル
【3位】ローン・パイン 42.3億ドル
【4位】シタデル 41.8億ドル
【5位】DEショー 37.3億ドル

参照:タイガー・グローバル、ヘッジFランキングで首位-アルゴ系は不振

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金額がけた外れでピンときません…。でも、とにかくすごいことだけはわかります!
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ブリッジウォーターの成功は、レイダリオ氏の原則を用いたことと、瞑想による仕事のパフォーマンスの向上も大きかったと考えられます。

おわりに

ヘッジファンドの帝王、レイダリオ氏。

彼の投資哲学やプリンシプルズと呼ばれる仕事の原則は、私たち個人投資家にとっても役立ちます。

レイダリオ氏のポートフォリオを見て、拍子抜けした人もいるかもしれませんね。

マクドナルド、ペプシ、ケロッグ、バイドゥ…

ハイテク株に投資しなくても、大きなリターンを出せることの証左かと思います。

ヘッジファンドの運用者なので、リスクヘッジをしっかりとしたポートフォリオだと思います。

この考え方は、個人投資家にも通じます。

なるべく資産を減らさずに増やす。

特に老後の経済不安を抱えているからならなおさらだと思います。

S&P500をポートフォリオの1位に組み込んでいるのは、米国の長期的な成長を確信しているからでしょう。

長期で運用するなら、長期で成長が期待できる国、企業に投資するのはセオリーです。

レイダリオ氏のポートフォリオから読み解けることはたくさんあります。

あなたご自身で分析した読み解き方もあることでしょう。

今回の記事があなたの投資ライフのお役に立てれば、これほどうれしいことはありません。

とはいえ、銘柄選びに悩む人もいることでしょう。

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