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緊急事態宣言解除報道で串カツ田中の株価が急上昇
緊急事態宣言の解除への動きが活発化してきました。
政府は早ければ、5月14日も東京や大阪などの特定警戒都道府県を除く34県の緊急事態宣言を解除する可能性を示唆。
それを受け、自粛で大打撃を受けていた銘柄群には早くも株価が急騰するものも。
中でも串カツ田中(3547)の株価はひと際目立って上昇しています。
串カツ田中をはじめとして、緊急事態宣言以降、自粛で大打撃を受けた銘柄群の本格的な株価反発はあるのか?
中長期的な視点で緊急事態宣言解除による株価上昇への影響を考えていきます。
最短5月14日に緊急事態宣言解除。串カツ田中株価は一時19.7%急騰
今回の緊急事態宣言の解除は、34県とかなり大規模なものです。
ですので、実現すれば今まで自粛により停滞していた経済活動が活発化されることになるでしょう。
特に飲食店などは、非常に厳しい状況に置かれていたため、緊急事態宣言解除によって反撃に出ることが予想されます。
また、外出自粛でストレスが溜まりっぱなしの人たちも、息抜きに飲みに行ったり外食したりする回数が多くなることも予想されます。
それを見越したうえで、串カツ田中HDの株価は急上昇したと見て良いでしょう。

※出典:ヤフーファイナンス
串カツ田中HDの株価は前場に一時、先週末終値から19.7%上昇の1820円を付けました。
元々人気の根強い店なだけに、緊急事態宣言が解除されれば、今まで店に行くのを自粛していた人たちも足を運ぶことになると予想されます。
政府が国民に一律給付する10万円も、消費活動を活性化する燃料になってくれるかもしれません。
旅行業界の場合ですと、日本の緊急事態宣言が解除されても海外はまた事情も違うため、海外旅行にすぐに行こうとする人はあまり多くはないと思います。
したがって、旅行業界よりも飲食業界の銘柄の方が短期的には上昇する可能性が高いのではと筆者は考えます。
今日は串カツ田中以外にも、ペッパーフードサービス(3053)や鳥貴族(3193)、すかいらーく(3197)、ぐるなび(2440)など、外食関連銘柄の株価が良く伸びています。
それだけ期待が高まっていることの証拠と言えるでしょう。
緊急事態宣言解除で株価が上昇しそうな業種・上昇しそうにない業種
串カツ田中、鳥貴族などの株価を見る限り、緊急事態宣言解除によって飲食店の株価は上昇が期待できそうですね。
逆に、緊急事態宣言が解除されてもあまり株価が上昇しそうにない業種はあるのでしょうか。
筆者が思うに、ホテルや百貨店などのインバウンド関連銘柄は、株価の本格的な反転には時間がかかるのではないかと見ています。テーマパーク関連も弱いと見ています。
飛行機の便数が少ないことや、コロナで仕事を失った人が多く、海外旅行どころではない人が多いですから、なかなか訪日客が一気に増えるとは考えられません。
テーマパークも、今回緊急事態宣言が解除されない地域に集中していることから、難しいといえるでしょう。
人が外出を多くするようになれば、今まで巣籠もり銘柄として注目されていた、食品のデリバリーサービスなどは株価を落とすかもしれません。
また、3密になってしまいやすいビジネスも株価上昇は難しいかと思います。映画館やカラオケなどが代表例でしょうか。
それ以外の自粛によって営業ができなかったチェーン店などは比較的、上昇しやすいものと思われます。
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