ビジョンファンド2号にソフトバンクG4兆円!この波に乗るべきか?

ソフトバンクビジョンファンドロゴ

ソフトバンクG、4兆円出資で大勝負のビジョンファンド2号には期待できるのか?

(追記:2019/10/04)
ここまで順調にきたソフトバンクグループ、孫会長に逆風が吹き始めたのでしょうか?

ソフトバンクグループの株価が下げ止まりません。

ソフトバンクGチャート

※出典:ヤフーファイナンス

上のチャートは直近のソフトバンクグループのものです。
株式分割をしたことで7月には株価が上昇しましたが、その後は見事なまでの下降トレンドを形成し株価が下げ止まらない状態が続いているのがわかります。

一体なにがソフトバンクGに起きているのでしょうか。

7月26日に掲載した元記事の中で、今まで順調にきていた同社の歯車が逆回転し始めたら危ういような気がすると書きました。

今、まさに逆回転を始めたのではないだろうかと個人的には思っています。

ソフトバンクGの株価が下がっている最大の要因は、ウィーワークなどのこれまで投資してきた企業のIPOがうまくいっていないからです。

ユニコーン企業に出資して、その企業を上場させ、莫大な上場利益を獲得する。
アリババで味わった経験をさらにしていこうと息巻いている孫会長ですが、現実はなかなか厳しいようです。

・今年5月に新規上場したウーバーは、IPO価格を下回る株価に低迷。
・サウジアラビアの石油関連施設がドローン攻撃を受ける。※サウジアラビア系ファンドはビジョンファンドに巨額出資している。
ウィーワーク創業者の奇行などが伝えられ辞任、IPO計画も撤回に追い込まれる。

ざっと言えるだけでもこれだけの逆風が吹き荒れています。

これらの出来事を嫌気した投資家が、ソフトバンクGの株を売ってきたといえそうです。

元々、今年1月に同社が自己株買いを発表してから株価が上昇してきた経緯があり、自己株買いによる株価の上げがなくなったことも株価下落の要因なのかなと個人的には感じています。

さらに言うと、投資家から集めた資金で買えるユニコーン企業の数が不足しているということも理由に挙げられそうです。

この逆境を孫会長ははねのけて、成長につなげることができるのかに注目が集まります。
もしそれが可能になれば、今の下がった株価は絶好の買い場になるかもしれませんね。

とはいえ、ビジョンファンドは非常に多くの企業に出資しているので、その企業のどれかに不足の事態が起こったりすると、大きく報道されてしまうので株価にも注意が必要です。

逆に、すでに出資しているユニコーン企業がIPOすると発表されれば、株価は上昇に転じていく可能性もありそうです。

7月にも書きましたが、余裕資金があって自己責任で投資できるなら、株価が下がった時は投資を検討するのもありかなと思います。

引き続き、同社の動向はチェックしていきたいと思います!

(追記:了)
(元記事:2019/7/26)
ソフトバンクグループ」(9984)<以下、ソフトバンクG>が「ソフトバンク・ビジョン・ファンド2号」を設立することとなりました。

ソフトバンクGの他、アップルやマイクロソフト、みずほ銀行、三菱UFJ銀行などが出資し、現時点で規模は1080億ドルにも上る。

ビジョンファンド2号の運用方針としては、人工知能(AI)関連企業に投資するという。
※参照記事「ソフトバンクGがビジョンファンド2設立へ、群戦略加速」

ビジョンファンド1号では大成功を収め、2019年3月期のソフトバンクGの業績を押し上げる結果となりました。

しかし、

同じような成功をビジョンファンド2号でもできるのでしょうか?

気になるソフトバンクGの今後と、この大きな波に投資家として乗ったほうが良いのかを考察していきます!

ソフトバンクG「ビジョンファンド2号」の出資企業が錚々たる顔ぶれ過ぎて期待高↑

ビジョンファンド1号の大成功があったからなのでしょう。

今回のビジョンファンド2号の出資者には錚々たる顔ぶれがそろっています

上述したアップルやマイクロソフトだけでなく、スタンダード・チャータード銀行やカザフスタン国立銀行投資公社、台湾鴻海グループ、三井住友銀行、ゴールドマンサックスなどがあります。

さらにビジョンファンド1号同様、サウジアラビアの政府系ファンドとの協議も進めているとのこと。

最初に現時点では1080億ドル規模だとお伝えしましたが、今後さらに増えていくようですね。

恐るべしといったところでしょうか。

これだけ有名で資金力のある企業などが勢ぞろいしていたら、もはや儲かるのは既定路線なんじゃないか…と思いたくもなってしまいます。

もちろん、投資に絶対はないので、どんな有名企業や政府系機関などが名を連ねていても失敗するときはします。

ですので、注意は必要といえるでしょう。

とはいえ、

それを補って余りある期待があるからこそ、出資する企業も増えるのでしょうし、話題にもなるのだと思います。

ソフトバンクGのビジョンファンド2号にはリスクはないのか?

そんな期待感高まるソフトバンク・ビジョン・ファンド2号ですが、リスクはないのでしょうか?

通常は投資にリスクはつきものです。
投資を行う際には、株であれ不動産であれ、投資にも目を向けることが重要になります。

ですので、ビジョンファンド2号への投資に関するリスクについても語っていきましょう。

ソフトバンクGの孫正義会長はユニコーン企業(10億ドル規模の未上場ベンチャー企業)への投資・出資をすることに情熱を燃やしていることが知られています。

しかし、ユニコーン企業への投資や出資にはいくつかのリスク伴います。

そのリスクをご紹介していきましょう。

・上場しない(できない)
・流動性が低い
・数に限りがある(競合とのパイの取り合い)

といったところがぱっと思いつくリスクですね。

「上場しない(できない)」ことのリスクは、これまでのソフトバンクGの動きを見ればお分かりかと思います。

アリババやウーバーなど、ユニコーン企業が上場することでソフトバンクGには莫大な上場益が入ってきて株価を押し上げてきた経緯があります。
ウーバーロゴ
上場できないということは、この莫大な上場益を獲得できないことを意味します。
これはソフトバンクGからしたら目論見が外れたことを意味するのではないでしょうか。

「流動性が低い」ことのリスクは、一般の投資家同様に現金化しづらいことですね。
事業を立ち上げたばかりのベンチャー企業は、利益を再投資にまわすため、配当を出さない企業が多くあります。

そうなると、上場していないので簡単に株を売って現金を稼げない。
配当が入らないので現金が入ってこない。

という事態になります。
いざ、現金が必要になったときに流動性が低いのは一つのリスクになりそうです。

「数に限りがある(競合とのパイの取り合い)」というのは、ユニコーン企業というのは常に無限にあるわけではないということです。

ソフトバンクが狙うような企業であれば、当然ほかの投資ファンドなども狙っている可能性があります。

そうなった時は、数少ないユニコーン企業の奪い合いになるということです。

出資先・投資先が見つからないことは、せっかくたくさんの資金を集めても有効活用できないことを意味しますので、機会損失などのリスクがあるといえるでしょう。

ソフトバンクGのビジョンファンド2号は投資すべきか?

期待とリスクを知ったうえで、このビジョンファンド2号という大きな波に乗ったほうが良いのでしょうか?

この答えについて、イエス・ノーで答えるのはかなり難しいですね。

個人的には、余裕資金があって自己責任で投資判断できるのであればありかなと思います。

ただ、ソフトバンクGという会社自体、かなりの負債を抱えた会社なので、今は良い方向に進んでいますが、このプラスの流れが逆回転し始めたときは、危ういような気もします。

自分でどれだけのリスクを許容できるのかを見極めたうえで、投資するならしたほうが良いことは間違いありません

ビジョンファンド2号を上場させる話もあったようですが、今のところはまだのようです。
となると、この流れに乗るためには現状ソフトバンクGの株を買うしかなさそうです。

最低投資資金が50万円以上となっていますので、慎重な姿勢が必要になります。

個人的には長期的でみればありかなと思います。
※投資は自己責任でお願いします。

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