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ソレキアが9連続ストップ高。株価2万円急騰も仕手による大相場には要注意
突然ですが、「ソレキア」という会社をご存じでしょうか?
最近投資を始めた方はご存じないかもしれませんが、知る人ぞ知る社名です。
最近、ソレキア株が連日ストップ高と急騰しているのを目にしたことがあるかもしれませんね。
なんと、驚異の9連続ストップ高です!
昔ならともかく、証券監視委員会による監視が厳しくなった現在の株式相場で9連続S高というのは、めったにお目にかかれないと思います。
ソレキアの株価はわずか9営業日で4,430円から25,130円まで急騰。
値上がり額は20,700円。約5.6倍上昇した計算になります。
通常、これだけ短期間で強烈な上昇をする場合、ビッグサプライズとなるような材料があるはずです。
しかし、ソレキアにはそれがありません。
なので、何かの思惑や仕手筋による市場操作の可能性もささやかれる状態です。
ソレキアの勢いはこのまま続くのでしょうか?
その可能性に迫っていきます!
ソレキア、仕手による急騰?異常なチャートが気になる
まずはソレキアの株価チャートをごらんください。

※引用元:ヤフーファイナンス
ソレキアの株価は、ほんの数か月前までは3,000円台で横ばいを続けていたことがわかります。
それが12月23日から急に動意づき、昨日まで9連続ストップ高となりました。
ちなみにソレキアは出来高も少なく、動意づく前は1日の出来高が100株という日もザラでした。
それが見事なまでの急上昇。
テクニカル分析のセオリーとして、横ばいが続く状態はエネルギーを貯めている期間だという考え方があります。
その場合、横ばいトレンドが終了して上下どちらにブレイクしても、蓄積されていたエネルギーが大きく株価の上昇・下降が激しくなると考えられています。
今回のソレキアの場合、横ばいトレンドから上にブレイクしているので、株価の上昇エネルギーが大きいと考えられなくもありません。
しかし、そもそもなぜ上にブレイクしたのかという疑問が残ります。
上述したように、これだけのストップ高連騰をするには、強烈な買い材料が必要になるはずです。
TOB、MBO、上方修正、資本・業務提携、画期的な技術の開発…
強烈な株価上昇になりそうな買い材料というと、通常これらの発表があったりするものですが、ソレキアの場合は特に見当たりません。
ソレキアの場合、業績そのものは良く11月8日に通期業績予想の上方修正を発表しています。
それに加え、著名起業家にして投資家の佐々木ベジ氏が大株主にいることが大きいのかもしれません。
佐々木氏といえば、バブル期には「秋葉原の風雲児」の異名を取った人物で経営が苦しい会社を立て直す手腕にも一目置かれている人物です。
さらに、ソレキアの株をめぐっては富士通と激しいTOB合戦を繰り広げ、一個人が大手企業の富士通に勝利したという伝説を持っています。
そのような人物が実質的なオーナーなので、佐々木氏が動き出したのでは…との憶測もあった可能性があります。
様々な理由で初動の株価上昇があったようですね。
で、その後は値動きの軽さや値幅が大きいため、仕手筋が入って株価を釣り上げていった可能性も考えられそうです。
ソレキア、株価の急騰はどこまで
ソレキアは年末年始に驚異的な株価上昇を見せていますが、この株価急騰はどこまで続くのでしょうか?
いくら勢いが強くても、永遠に一本調子で上昇し続ける株はありません。
いつかはこの急騰にも終わりがきます。
それがいつになるのか気になるところですね。
正直、ここまで株価が高くなってしまうと筆者にはもう手が出せません(笑)
100株買うだけでも200万以上の資金が必要になるので、個人投資家にはかなりハードルが高いと思います。
ですが、今回のソレキアのケースを教訓にすることはできると思います。
ちなみに、本日(1/9)の後場開始時点で、株価は前日よりも下げています。
単なる調整なのか、それとも大相場の終了なのか、判断するのが難しいところですね。
筆者が気になったのは前場の出来高が少なかったことです。
前場の出来高が26,900株。
ちなみに昨日の出来高は110,800株です。
出来高がしぼんでくると、買い方が少なくなるので相場が終了してしまう可能性があります。
株価が高いので参戦できる投資家が減っていることもあるのでしょう。
昨日のローソク足を見ると、長い下ヒゲが出ているので、一度は株価が大きく下がった場面がありました。
まあ、昨日の場合はイランによる米基地攻撃によって相場全体が大幅下落状態だったので、仕方ありません。
利確売りをする人が増えたのでしょう。
このソレキアの株価がいつまで続くのかということですが、このまま出来高が減少していけば、かなり近いうちに終了するのではないかなと個人的には感じています。※あくまで個人の感想です。投資は自己責任でお願いいたします。
ただ、昨日は中東危機による大幅反落から驚異のプラ転をしたので、さらに行く可能性も感じています。
どこまでいけるのか、このまましばらくは様子を見ていきたいと思います。