目次
【続報】ライザップの地域新聞社買収は事実上の先送り。ライザップ赤字転落で…
(11/15追記)
当ブログで何度か続報してきたライザップによる地域新聞社買収の思惑について、続報が入りました。
「自己投資産業グローバル No.1」というグループビジョンを掲げ、積極的に企業買収を繰り返して成長してきたライザップグループですが、この路線が曲がり角に来ているようです。
11/14、同社は決算説明会を開き、「業績予想&配当の下方修正およびグループの構造改革に関するお知らせ」を公表。
それによると、積極的に買収してきた企業の業績が芳しくないことと、北海道胆振東部地震に伴う特別損失の発生などで2019年3月期の業績予想が当期純利益15940百万円から7000万円の赤字に転落する見通しになったとのこと。
これにより、ライザップグループは買収路線の拡大ではなく、既存のグループ会社の業績立て直しを優先させることに決定したようです。
これはつまり、地域新聞社の買収は事実上なくなったことを意味します。
地域新聞社の株価はライザップによる買収思惑が解消されたことでどうなる?
ライザップグループによる地域新聞社の買収が事実上立ち消えになったことで、地域新聞社の株価は今後どうなるのか予想してみます。
まずは地域新聞社の直近の株価チャートをご覧ください。
9月頭から順調に株価を上げ、11/6には5000円の高値を付けました。
この2か月ほどで株価はテンバガー(10倍)を達成しました。
5000円のところで売り抜けた人は大もうけできたことでしょう。
ところが、その高値を付けた後、相場の過熱感からか株価は一気に下落していきました。
わずか6営業日で株価は半額の2500円以下まで下がりました。
そして、ここへきて買収思惑が事実上解消したニュースの発表です。
今後の株価が気になるところです。
下記は11/15前場の地域新聞社の株価です。

※引用:ヤフーファイナンス
この日は前日よりも10%も株価を上げていますね。
ただ、これは11/7から急激に株価を下げ続けていたので、その反動で上がっていることも考えられます。
今後中長期的な株価の展望としてみた場合、買収される思惑以上にインパクトのある買い材料は正直なところ見当たりません。
ですので、今後地域新聞社の株価はじりじり下げていくのではないかと思われます。
ボリンジャーバンドの値をみると、2000円近辺まで下がる可能性もあるのかなというのが私の見立てです。
今後再び爆発的に同社の株価が上がるとしたら、本業の方で目覚ましい成果を出すか、ライザップの業績が回復して再び買収路線を力強く歩み始め、再度買収思惑が出た時ではないでしょうか。
今回のライザップ相場で良かったのは、大相場を演じたことで多くの投資家に地域新聞社の名前が知られたことでしょう。
これまでは出来高数が非常に少ない低位株でした。
そこを脱することができたのは大きな意味を持つことと思います。
同社が再び力強い株価を形成していくようになることを個人的には願っています!
地域新聞社はライザップに買収される?日経トレンディの記事に株価は超強気相場に突入!
(10/31)
地域新聞社(2164)がライザップ(2928)に買収される可能性が日経トレンディに掲載されたのが約2か月前。
その後、地域新聞社の株価は9月に入ってから6日連続ストップ高を含む急上昇。
10月に入り、世界の株式相場が大荒れになり、日経平均株価も9月までの強気相場がうそだったかのように強い下落トレンドとなるなか、地域新聞社は正反対の動きを見せました。
<日経平均株価>
<地域新聞社>
株価の値動きだけを見ていると、株式市場全体が超弱気相場だったにもかかわらず、地域新聞社がこれだけの強い上昇トレンドを継続できたのは驚異的だと思います。
それだけライザップの同社の買収思惑報道には、強烈なインパクトがあったということなのでしょう。
では、なぜライザップ買収思惑報道のインパクトが大きかったのでしょうか。
その点について私なりの考えをお話していきます。
地域新聞社が低位株だったことが、ライザップ買収思惑のインパクトを大きくした
地域新聞社は9月に入るまであまり注目をされることもなく、出来高も多くはありませんでした。
いわゆる低位株で、人気もなく株価も低い状態が続いていました。
上記の表をご覧いただければ一目瞭然ですね。
注目して頂きたいのは、「出来高」です。
地域新聞社の8月と9月の出来高数の違いがはっきりわかるかと思います。
8月までは1000~3000株程度の出来高しかなかったのが、9月になってから10万株を超える出来高になっています。
それにつれて株価も2週間で2倍になっています!
人気のない株に火が付くと、一気に出来高と株価が急上昇していく典型例といえそうです。
余談ですが実はこの銘柄、日経トレンディに取り上げられる前から私は注目していました。
しかし、結果として、
私は地域新聞社株を買うことなく、ただただ株価が連日急騰していくのを指をくわえて見ているだけ…という悲しい結末になりました(涙)
その理由もまた「出来高」だったのです。
出来高が少ないと株を売りたいときにすぐに売れない可能性が高くなり、それは投資家にとってリスクといえます。
そのリスクを避けて地域新聞社に関しては投資を見送っていました。
このあたりの判断を上手に下せるようになることも、投資家としての成長につながりますので、私と同じ失敗をあなたがしないように私の失敗談をお話させていただきました。
話を本筋に戻します。
今回、ライザップによる買収の可能性が報じられた地域新聞社ですが、その実現性は高いのでしょうか…
気になるところです。
ライザップについても掘り下げていきましょう。
ライザップは企業買収に積極的。地域新聞社も?
トレーニングジムを全国展開する「RIZAP(ライザップ)グループ」は企業買収(M&A)を積極的に仕掛けていくことでも知られています。
これまでにライザップグループの傘下に入った上場企業を挙げるだけでも「ジーンズメイト」「夢展望」「ゲオディノス」「パスポート」「マルコ」などがあります。
ライザップの買収の傾向としては、連続赤字を出している企業、株価や時価総額が低い企業が多いようですね。
株価が急騰している地域新聞社も、株価上昇前の時価総額は20億円未満の小型株でした。
ちなみに、地域新聞社は千葉県を中心とした首都圏でフリーペーパーなどの発行を手掛けており、広告枠販売とチラシ配布が収益柱の企業です。
ライザップは、フリーペーパー事業の買収に積極的で、業界1位「ぱど」(925万部)、2位「リビング新聞」(767万部)も同社の傘下となっております。
地域新聞社が手掛けるフリーペーパー「ちいき新聞」(213万部)は業界9位。
「フリーペーパー事業を拡大するため、地域新聞社の買収にも動き出すのでは?」と注目が集まったのが実情のようですね。
しかしながら、気になる点もあります。
それはライザップが近いうちに札証から東証1部への鞍替えを検討していることです。
財務や業績などの東証上場基準はすでに満たしている可能性が高い同社。
しかしながら、さらに強固な企業体質にしてから東証への鞍替えをねらっている様子がうかがえます。
様々な企業買収はその一環だともいえます。
もちろんそれは地域新聞社も例外ではないと私は考えています。
地域新聞社の今後の株価を予想してみる
地域新聞社に対するライザップの買収思惑報道により、株価が上昇してきたことをここまでお伝えしてきました。
では、ここまで上昇してきた地域新聞社の株価は今後どのような展開となっていくのでしょうか。
とても気になるところですので、地域新聞社の今後の株価について私なりに予想してみました。
まずは地域新聞社の株価チャートをご覧ください。
上記のチャートには上段にボリンジャーバンド、下段にMACDを表示しています。
ボリンジャーバンドの方を見ると、真ん中の線(ミドルライン)が上向きなのがわかります。
このミドルラインが上向きでいる間は、中長期的には上昇トレンドが続く可能性が高いといえます。
ですので、今後もしばらくは地域新聞社の上昇トレンドが続くのではないかと思われます。
さらに、ボリンジャーバンドの一番上のラインにローソク足がタッチするまで株価は上昇していく可能性が高いので、株価は再び4500円台まで上昇するのではないかと予想します。
下段のMACDはトレンドフォロー系と呼ばれるテクニカルツールです。
現在のトレンドが今後も続いていくのかを知るのに使っています。
MACDの見方ですが、右端の数値がプラス圏で二つのラインがデッドクロスを起こすと株価は下落に転じますが、現在のところデッドクロスが発生するようには見えません。
青とオレンジのラインの間が開いてきたので、今後もさらに株価上昇していく可能性を示唆していると私は考えます。
以上のことから、地域新聞社の株価はライザップ買収思惑報道の後、今後もさらに中期的には上昇する可能性が高いのではないかと思っています。
ただし、あまりに急に株価が上昇している側面もあるため、過熱感があることも否めません。
その点に注意した投資スタンスが必要になると思います。
なお、この記事は地域新聞社の株価が必ず上昇することをお約束したものではありません。
投資は自己のご判断と責任でお願いいたします。