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楽天モバイルに5G時代の勝者になれる期待↑。独自回線と独自路線で株価長期上昇なるか?
今後数年、最も注目の投資テーマとなる第5世代移動通信システム。略称「5G」。
5Gを制する企業が、通信業界の覇権を握る可能性があるだけに、投資家としてはぜひ動向を押さえておきたいところ。
日本の先を行く米国や中国では、米通信大手ベライゾン、中国3大通信大手チャイナ・ユニコムなどにより、すでにサービス開始や試験運用が本格的に始まっています。
日本でもようやく5Gに必要な周波数の割り当てがNTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンク、楽天の4社に行われました。
はたして、国内4社のうち、どこが勝者となるのでしょうか?
とても気になるところです。
そんな中、私は「楽天」(4755)に将来の株価の大きな上昇を期待しています。
今回は、私がなぜ5Gテーマ株として、楽天に期待をしているかをお伝えしていきます!
10月から独自回線の運用開始。楽天モバイルの成功が5G時代を制するカギ
楽天グループには、通信事業を担う「楽天モバイル」という子会社があります。
楽天モバイルは、現状はNTTドコモとauの通信回線を借りて事業を行っています。
そのため、自社で基地局を建設してメンテナンスをするコストなどがかからず、格安携帯が誕生しました。
しかし、5Gを見据えてなのか、楽天グループは自社回線の整備をする施策を打ち出し、今年の10月以降、他社回線から徐々に自社回線へと移行させていくことを発表しています。

※引用:楽天モバイルHP
詳細はコチラ
では、私が楽天のどこに着目したうえで、業績&株価の長期上昇に期待しているのか?
そのことについてお話していきます。
上記した内容でも少し触れましたが、自社回線を整備するには電波の基地局を日本全国に建設しなければならず、何年にもわたって数兆円規模の投資が必要になります。
ところが、楽天は2025年までに設備投資のために用意する資金は6000億円としています。
この金額はNTTドコモが1年に使うコストと同水準とのこと。
→参照記事はコチラ
あまりにも安いですね。
普通なら、サービスが「安かろう悪かろう」になって、通話できない、通信速度が遅いなど、不都合な問題が多々発生してしまうのでは…?と疑うところでしょう。
しかし、楽天の三木谷社長は自信満々。
従来の3大通信キャリアとは別の方法で設備を整備し、その方法で運用すればランニングコストも大幅にダウンできるため、可能だという旨の発言をインタビューでしています。
もし三木谷氏の言葉が事実ならば、楽天モバイルは非常に魅力的な通信キャリアになることでしょう。
まだ事業規模が小さいにもかかわらず、5Gの電波の枠もきちんと1枠確保しましたし、10月以降に大きな動きがありそうな予感です。
楽天モバイルには後発組の強みがある。だから5Gで株価上昇の期待が膨らむ
さらに、楽天には後発組の強みがあります。
その最大の強みは、先発組の研究を十分にできる、ということでしょう。
NTTドコモ、au、ソフトバンクのこれまでのサービスや料金体系、どこに重点的に投資しているのかなどの戦略、今後の動向などを十分に情報入手・分析した上で、参入できるということですね。
その上で、ライバル企業よりもお得なサービスや料金体系をユーザーに提案できるのは大きいと思います。
楽天の場合、従来の設備投資の方法ではコストがかかりすぎるので、新しい方法を模索したとのこと。
これも先発組と同じ轍は踏まないという考えからでしょう。
さらに後発組の良いところは、元々たくさんのお客を抱えているわけではないので、お客を他社に取られるよりも取る可能性の方が高いということです。
おそらく、すでに1000万人単位のユーザーを抱えているNTTドコモ、au、ソフトバンクの3社は、楽天が自社回線を使って本格的に5Gをにらんだ通信事業に参入してきたら、相当数の顧客を奪われることでしょう。
元々顧客がいない後発組には最初は顧客を奪われることがないのが強みともいえます。
特に楽天の場合は、楽天市場をはじめとした、楽天経済圏とも呼ばれる世界をつくりだしています。
一度自社の通信キャリアのユーザーになってもらえれば、楽天市場やほかの同社サービスをたくさん使ってくれるリピーターになってくれる可能性が増すことでしょう。
そうすれば、グループ全体での売上アップにもつながるというカラクリです。
現に、楽天市場では楽天モバイルユーザーに対して、通常の2倍のポイントを付与するという特典がついています。
こうした顧客の囲い込みへとつなげられるからこそ、楽天ユーザーが数百万人単位で増えていく可能性がある。
そこに楽天の株価上昇の期待を見出したわけです。
もちろん、そんなにうまくいくはずがないかもしれません。
他社とは違う設備による運用方法がうまくいくのかどうか、実際のところはやってみないとわからない部分もあることでしょう。
ですので、ふたを開けてみなければわからないですが、期待はしています。
まだ、10月以降の楽天モバイルの料金体系などが、何も発表されていませんので、まずはその情報を待ちたいと思います。
今後も動向を引き続きチェックしていきます。