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nanaco(ナナコ)ポイント改悪…還元率1%→0.5%に半減⇒1%復活で気になるセブン&アイHDの株価
(追記:2019/08/30)
今年に入り、数々のトラブルなどが続いて株価が低迷した「セブン&アイHD」(3382)。
その中の1つが、4月から実施されたnanaco(ナナコ)ポイントの改悪といえるでしょう。
従来のnanacoポイント還元率1%を0.5%に半減させるというものでした。
この戦略は、7月から始まった7payが成功することを前提としたものだったと思われます。
ところが、7payが出鼻をくじかれ、すぐにサービス終了に追い込まれてしまったため、最悪の結果になったといえるでしょう。
しかし、さすがはコンビニ業界1位のセブンイレブン。
すぐにnanacoポイントの還元率を一時的に1%に戻すキャンペーンを打ちました。
さらに、同系列のイトーヨーカドーなどでスマホキャッシュ「PayPay(ペイペイ)」を導入する決定も下しました。
これはセブンイレブンジャパンと、親会社であるセブン&アイHDの危機感の表れと言えるでしょう。
nanacoポイントの還元率は一時的な復活のようですが、利用者から好評ならば継続したりする可能性も出てくるかもしれませんね。
PayPayの導入に関しては、英断だったと思います。
7payの失敗があるので、心情的にはつらかったでしょうが、お客さんの利便性を考えると、様々なポイント還元策があるPayPayの導入は客を呼び込むきっかけになりそうですね。
ここで気になる最近のセブン&アイHDのチャートを見てみます。

※出典:ヤフーファイナンス
コンビニオーナーの営業時間短縮問題やnanacoポイント改悪などがあり、年初から4月まで株価は右肩下がりしてきました。
しかし、その後は非常にきれいなボックス相場を形成しているのがわかります。
ボックス相場というのは、もみ合っている期間が長ければ長いほど、上か下のどちらかにブレイクした時の勢いが強いといわれています。
ペイペイの導入などで、環境改善の兆しが出てきましたし、もし株価が上にブレイクするようなことがあれば、上昇トレンドになるかもしれませんね。
今後も同社の動きをフォローしていきたいと思います!
(追記:了)
nanaco(ナナコ)ポイントが改悪…還元率1%→0.5%に半減で気になるセブン&アイHDの株価の今後
(元記事:2019/4/5)
昨日はnanaco(ナナコ)ユーザーにとっては、悲報に怒り爆発の日だったのではないでしょうか?
特に「nanacoカードの利用」&「セブン&アイホールディングスの株を保有」という人にとってはショックが大きかったかもしれませんね…
「セブン&アイホールディングス」(3382)は4/4、ポイント制度の刷新を発表しました。
そこで発表されたのが、nanacoポイント還元率の変更です。
では何が変更したのかを簡単にご説明します。
<変更前>
「100円(税別)の買い物で1nanacoポイント還元」(ポイント還元率1%)
<変更後>
「200円(税別)の買い物で1ポイント還元」(同0.5%)
このように還元率が半減することになります。
なお、この新制度は7/1からスタートすることも発表されています。
そして、この発表を受け、セブン&アイHDの株主と思われる投資家、nanacoユーザーからは「改悪」だとの怒りの声がネット上に上がっています。
今回のnanacoポイント半減という改悪は、セブン&アイHDの株価にどんな影響を与えていくのでしょうか?
現時点で分かる情報から、独自に予想していきます!
nanacoのポイント半減に失望の声が殺到…。セブン&アイHDの株価も続落
nanacoのポイント半減に1番のショックを受けたのは、やはりユーザーでしょう。
テキストリームのセブン&アイHDのBBSには、様々な声が投稿されています。

※引用:テキストリーム(一部抜粋)
※詳細はコチラから(テキストリーム)
コメントを見ると、やはり批判的な内容のものが多かったですね。
そもそも、セブンイレブンは現在「24時間営業問題」で渦中にある会社ですからね。
(※詳細は3/4掲載「セブンイレブン24時間営業見直しへ実験開始…株価への影響は?」)
その問題が現在進行形の状態の今、このnanacoポイント半減が発表されたわけです。
BBSのコメントにもあるように、現時点ではpaypayも利用できませんし(ファミマ、ローソンでは使用可)、コンビニ王者のセブンイレブンといえど、厳しい状況に置かれているように感じられます。
そんな中、本日(4/5)のセブン&アイHDの株価は2日続落し年初来安値を更新しています。

※ヤフーファイナンス
悪材料が続いてしまっているだけに、株価の下落はやむを得ないかもしれませんね。
とはいえ、悪材料ばかりではありません。
昨日、セブン&アイHDが発表した内容は、ポイント制度の変更だけではなかったのです。
コンビニの「24時間営業」に関する問題。
こちらに関しても、セブンイレブンからコメントがありました。
それによれば、セブンイレブンの営業時間について「一律に判断を下すのではない」とコメント、各オーナーや店舗の個別の事情に応じて臨機応変な姿勢を示しました。
これは“変化のきざし”と言っても良いのではないでしょうか。
これまで365日24時間営業をオーナーに強いるという、あまり良くないイメージが定着しつつありましたから、そのイメージを払拭するためにも、柔軟な姿勢を見せられたことは投資家の目線で見たら評価できることです。
nanacoポイントの還元率半減でセブン&アイHD株価はどうなる?
今回のnanacoポイントの還元率半減はかなりインパクトのあるショックでした。
それだけに、短期的には他の還元率の良いポイントサービスやクレジットカードに流れるユーザーがいるかと思います。
それでも、セブンイレブンがただ黙っているとは思えません。
セブンイレブンでは、今後「7pay」というスマホ決済の開始、「セブンマイルプログラム」という、貯まったマイルをnanacoポイントに交換できるサービスも導入します。
これらのサービス開始で巻き返せるか、現時点ではわかりません。
新しいことを始めることで、コンビニ店員やオーナーの負担が増えないことを願うばかりです。
働き方改革という言葉が、昨今叫ばれています。
セブンイレブンに限らず、コンビニ店員とオーナーが無理なく働けることを願っています。
最近ローソンが全国の全店舗にセルフレジを導入する予定だという記事を読みました。
この流れは、おそらく止められないでしょう。
セブンイレブンも導入する日が来るのかな…と思ったりします。
もし導入すれば、私だったらポジティブサプライズで株を買いたくなるかもしれません。
どうなっていくのか、見守っていきたいと思います!