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モノタロウ爆発火災事故でも株価は急落しない強さ
7/6に大阪・高槻で発生した痛ましい爆発火災事故。
事故が起きたのは「モノタロウ(MonotaRO)」(3064)が所有する物流倉庫です。
出火原因は、従業員が3000本ものスプレー缶のガス抜きをしていた時に引火したことだったとか。
※参照記事「「モノタロウ」スプレー3000本持ち込みで家宅捜索」
スプレー缶の引火事故で思い出すのが昨年末に北海道で起こったアパマンショップの事故ですね。
当時テレビなどで散々報道されたのに、まったくその教訓が生かされていなかったのは残念としか言いようがありません。
ここで気になる点が1つ。
アパマン(APAMAN)の株価は事故直後、下落が続きましたが、モノタロウの株価はほとんど落ちてはいません。
同じような事故を起こしておきながら、株価の明暗がはっきりと分かれた2つの事故。
なぜ、モノタロウの株価は死傷者まで出ていながら、爆発火災事故で急落することがなかったのでしょうか?
これだけの不祥事にもかかわらず、強さを発揮しているモノタロウ株は、投資対象として組み入れを検討した方が良いのかを探ってみました。
モノタロウは過去、株価が100倍以上に化けた大化け株。その神話が強みとなっている?
今回の事故は、倉庫火災ではありますが、ガス爆発が原因となっていて、地域住民が受けた衝撃はとても大きかったことが予想されます。
事故の衝撃は映像をみれば明らかですし、通常ならその衝撃が株価にもすぐに跳ね返ってくるのかなと思います。
しかし、そうはなりませんでした。

※引用:ヤフーファイナンス
その理由として、まず考えられるのは事故が起きた曜日。
事故発生の7/6は土曜日で株式市場は休場でした。
翌日も休みであり、この2日間という時間が、パニック売りが発生することなく投資家に冷静な判断を下す猶予を与えた可能性が考えられます。
続いて考えられるのは、これまでのモノタロウの株価の上昇の歴史でしょうか。
当サイトの「モノタロウ株価116倍神話崩壊か…と思いきや驚異の株価復活!!」でもお伝えした通り、モノタロウ株価は過去116倍になったことがある大化け株です。
今でも同社の成長力が高いことに変わりはありませんし、その成長性に期待している投資家も多そうですね。
株価は期待によって上がることが多いですから、その期待の高さがモノタロウ株価を支えている可能性が考えられそうです。
後はやはり、実用性でしょう。
アマゾンに例えられることも少なくないモノタロウですが、それだけ抜群の知名度とブランドをすでに構築しているということ。
これも株価の急落を防止した理由となったのではないかと個人的には思います。
不祥事にも負けないモノタロウ株は今後も買いなのか?
あれだけの規模の爆発火災事故がありながら、事故直後の株価の難局をあっさりと乗り切ったモノタロウ。
今後近隣住民への賠償などが発生する可能性はありますが、株価暴落や急落になる気配は今のところ感じられませんね。
ある意味では不祥事に強い株ともいえるでしょう。
下記のチャートはモノタロウの直近10年間のものです。

※引用:ヤフーファイナンス
長期トレンドとしては以前上昇トレンドが継続しているように見えますね。
今は株価の調整時期であり、押し目買いのタイミングのようにも見えます。
もし、今のタイミングが本当に押し目買いのタイミングであったなら、絶好の買い場となりそうですね。
5年後くらいに、再びモノタロウの10年チャートを見たとき、あのとき買っておいて良かったという結果になりそうです。
同社の成長力が継続される限りは、株価の成長性に関しても今後も継続していく可能性が高い、というのが私の個人的な見解です。
あくまで私見ですので、あしからず。
※投資は自己判断と自己責任でお願いします。
不祥事を起こした時は、その後にどれだけ早く誠実な対応をするかが、企業のダメージを最小限に抑えられるかのカギとなります。
亡くなられた方がいる事故ですので、モノタロウが迅速に被害に遭われた方やご家族に対応することを願っています。
工事関係者などから、絶大な支持を集めているモノタロウですので、今後も順調に売上、利益ともに伸びていくことが予想されます。
そういう意味で、今後も同社の動向をチェックしていければと考えております。
何か大きな動きがありましたら、またお伝えしていきますね!