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日本マクドナルド高値更新は今後も続くか?マックの強さとは
食品衛生をめぐる不祥事により、業績赤字に転落した日本マクドナルド。
あれから5年。
不祥事がうそのように株価が絶好調です!

※出典:ヤフーファイナンス
株価は右肩上がりの高値更新状態で、この勢いはどこまで続くのだろうかと思ってしまうほど。
日本マクドナルドのこの強さはどこからくるのでしょうか。
その魅力に迫ってみました!
日本マクドナルドの強さはブランド力・危機察知能力・迅速な対応
日本マクドナルドの強さの源泉はどこにあるのか?
個人的にあれこれ考えてみたのですが、以下の3つが特に優れている強みなのかなと個人的に感じました。
「ブランド力」
「危機察知能力」
「迅速な対応」
「ブランド力」はいわずとしれた「M」のロゴやドナルドたちキャラクター(最近は影薄ですが)。
安定の味と価格。
などが挙げられるでしょうか。
不祥事によって一時的にマクドナルドのブランドは棄損しましたが、完全に崩壊したわけではありませんでした。
強いブランドを持っていると、不祥事を起こした時でも何年か経つと復活できる見込みがあります。日本マクドナルドもこの例に洩れなかったといえそうでうね。
世界一の株式投資家といわれるウォーレン・バフェットはまさにこの投資手法を好むことで知られています。
アメックスが不祥事を起こした時、この不祥事が起きてもアメックスカードをレストランなどの支払いで続ける人が減らないとの確信を得て、大量のアメックス株に投資して成功しています。
「危機察知能力」と「迅速な対応」については、内容が被る部分が多いですね。
不祥事の時には、女性社長であるサラ・カサノバさんが陣頭指揮を執って、お客さんの声に耳を傾け、誠心誠意信頼回復に向けた取り組みをしていく姿勢を明確に打ち出しました。
その甲斐もあってか、ヒット商品にも恵まれて株価は徐々に回復していきました。
カサノバ社長は、社長になる前にえびフィレオやメガマックのマーケティングなどに携わり、日本人のお客さんが何を好み、どんな対応をすることが信頼回復につながるのかをよく理解していたといえるでしょう。
それもあって、業績は一時的に赤字に転落したものの、早いスピードでV字回復を達成するに至りました。
不祥事を起こしたときに対応が後手後手になったり、責任回避したりする経営者がいますが、そうした対応を取らなかったことが功を奏したと思います。
今の絶好調の株価への布石となっているのだと感じますね。
日本マクドナルド株価は企画力のたまもの?
日本マクドナルドの好調の要因は複数あります。
『朝マック』『バリューランチ』『夜マック』『マクドナルド総選挙』などの企画やサービスが挙げられそうです。
特に、SNSを積極的に活用してお客さんを巻き込んで来店へとつなげる施策は、不祥事前には弱かった部分だと思います。
ただ転んで起き上がるだけではなく、以前よりもさらにパワーアップして起き上がれるのはマクドナルドの強みといえるでしょう。
個人的にはテキサスバーガーなども好きでした。
この企画力が競争力を持ち、魅力的な新商品やサービスをこれからも提供できるようであれば長期的にまだ株価は伸びていく可能性を秘めているように思います。
同社の日足チャートを見てみましょう。

※出典:ヤフーファイナンス
上段のボリンジャーバンドはミドルラインが上向きになっており、まだ上昇を続けそうなチャートになっています。
下段のMACDも0ラインを割らずにゴールデンクロスしており、こちらもまだ株価の伸びがありそうなチャートになっているのがわかります。
短期的には今後も高値更新の可能性を秘めているのかなと読み取れます。
※投資は自己責任でお願いします。
今後、消費税10%の影響がどう出るのかにもよりますが、この好調ぶりをキープできれば、材料出尽くしにならない限り展望は明るそうですね。
引き続き、同社の動きはフォローしていきたいと思います!