目次
ココイチ、インド進出発表で株価は年初来高値。本場インドへの逆輸入効果は続く?
カレー専門店「カレーハウスCoCo壱番屋(ココイチ)」を展開する「壱番屋」(7630)が悲願達成!
カレーの本場インド進出を決定しました!
ココイチのカレーは本場インドで通じるのか?
興味津々といったところであります。
しかしながら。当サイトは「おとなの株ラウンジ」。
はい、株式の観点からこのトピックを取り上げていきたいと思います。
世界銀行が2017年に発表したデータによれば、2017年時点でのインドの人口は約13.4億人。
インド人の主食はほぼカレー一択ということもあり、もしこの巨大マーケットで成功することができれば、経済成長著しいインドでスズキ自動車のような成功を掴むことも夢ではないかもしれません!
はたして、ココイチはインド人の味覚を攻略できるのか?
壱番屋の今後の株価の期待などについて探っていきます!
ココイチ8年越し悲願…株価はすぐに反応して年初来高値、だが…
ココイチを展開する壱番屋にとって、本場インドへの進出は8年越しの悲願だったそうです。
参照記事「カレー「ココイチ」、本場インドに進出 8年越しの悲願…」
今回のニュースは各メディアで大々的に報道されたので、すでにご存知の方も多いことでしょう。
東証に上場しているココイチ親会社「壱番屋」の株価も年初来高値を付けました。

※引用:ヤフーファイナンス
ココイチは今年3月に基本メニューであるポークカレーの値上げを発表しました。
それでも株価は下がらずにいたことは、以前もお伝えしたとおり。
⇒参照記事「壱番屋、ココイチ値上げでも株価が下がらぬ強さに投資検討の価値あり」
これはそれだけ国内に根強いココイチファンがいることの証拠といえるでしょう。
しかし、個人的に気がかりなことも…
最初の参照記事の中には、日本にいるインド人にも人気という旨の内容が記載されていましたが、個人的にはココイチにインド人客がいるのを見たことがありません。
たまたま私が行った店舗、時間帯にいなかっただけかもしれませんが…
それが気がかりです。
あと、強いていえば、インドの人は基本的に手づかみでカレーを食べる文化なので、スプーンでカレーをすくうココイチスタイルになじんでくれるのかな?という疑問もなきにしもあらず、です。
ココイチ、今回のインド進出は単独ではなく三井物産子会社とのジョイント
実は今回のココイチのインド進出計画。
壱番屋単独での行動ではありません。
三井物産の力を借りた一大プロジェクトなのです。
日本の商社といえば、地球上のあらゆるところに進出するとまでいわれるほど、世界各地にネットワークを築いています。
インドでも三井物産がこれまで築いてきたネットワークを活かしつつ、ココイチのカレー作りのノウハウとジョイントして成功へと導こうというプロジェクトのようですね。
1号店は2020年にニューデリーに出店予定とのこと。
すでにインド以外の国では10か国以上で成功を収めているココイチ。
ニューデリー店が成功するかどうかが、インド攻略の試金石となるのは間違いないでしょう。
ココイチにとっては悲願のインドへの逆輸入だったようなので、気合いの入り方も違うみたいですね。
味やサービス、店舗の内装だけでなく、マーケティングや宗教に配慮した食材など…
あらゆるところに気を配っていることが想像できます。
基本的にココイチの拡大戦略はフランチャイズを増やしていくことなので、1号店が成功すれば、個人や企業がココイチのフランチャイズをやってみようという気になると思います。
ココイチのフランチャイズはインド人に受け入れられる?株価上昇は受け入れられればの話
1号店は、直営店になるものではないかと筆者は予想しています。
成功するかどうかわからないビジネスにいきなり参加する人は少ないですからね。
仮に1号店が参加したとして、ココイチのフランチャイズをしてみたい…という人が増えたとしましょう。
その後は、ココイチのフランチャイズ文化に溶け込めるのかが重要だと思います。
ココイチのオーナーに関する詳しい記事があったので、紹介します。
私自身、色々と勉強になりました。
⇒参照記事「ココイチのフランチャイズを徹底解剖」
他の飲食店に比べて、成功率が高いとはいえ、決して楽なビジネスというわけではなさそうです。
このシステムがインドで受け入れられれば、店舗数は急拡大していく可能性を感じています。
そうなれば、人口規模やインドの経済成長率からみて、今後の壱番屋に与える業績は非常に大きなポテンシャルがあると予想します。
株価も長期的に上昇していく可能性を秘めているようにも感じます。
そのためにも、やはり最初の1店舗目の成功がカギとなることは間違いありません。
今後も注意深く見守っていきたいと思います!