ヤーマン、株主優待改悪で株価急落…優待目当ての投資家が多すぎる?

ヤーマンのロゴ

ヤーマンに株主優待改悪の声…失望した投資家が売り込み株価急落…業績好調の株価はどうなる?

3/15、「ヤーマン」(6630)の株価が急落しました。
前日終値が1379円に対し、15日の終値は1203円。前日比176円安(騰落率-12.8%)

ヤーマンの株価

※引用:ヤフーファイナンス

業績好調ヤーマンですが、3/14に発表した「株主優待の内容変更」に対して、株主から「株主優待の改悪」という評価を下されてしまったためだと思われます。

そうだとしても、前日比12.8%下落は大きいですよね…

業績好調にもかかわらず、なぜこのようになってしまったのか?

株主優待と株価の関係に迫り、優待が“改悪”されてしまった時の投資家心理に迫っていきたいと思います!

ヤーマンの改悪と称される株主優待変更の内容とは?

株主から失望売りを浴びた形となったヤーマン株。
その株主優待の変更内容とは、どんなものだったのでしょうか?

それを見ていきましょう。
下記の資料は3/14にヤーマンが発表したIR資料の一部抜粋です。

ヤーマンIR資料

※引用:ヤーマンIR資料

※全容はコチラ

上のIR資料に書かれているのは2019年4月末時点で株主名簿に名を連ねている人に贈られる優待内容です。

ちなみに、2018年4月期ヤーマンの株主優待は以下の通りでした。

2018年4月期の株主優待】
100株以上500株未満の株主:1万3000円相当の自社商品(ミネラルエアースターターセット)
500株以上保有する株主:4万6000円相当の自社商品(H/Cボーテ・ピュア水素水スチーマー飲用ボトルセット)

なるほど…

まず、パッと見ただけでも、贈呈される品の金額相当がダウンしているのがわかりますね。

100株以上500株未満の株主の場合】
2018年4月期1万3000円相当のミネラルエアースターターセット>
↓↓↓
2019年4月期(保有期間2年未満)5000円相当の自社商品(カタログから選択)>
2019年4月期(保有期間2年以上)10000円相当の自社商品(カタログから選択)>

500株以上保有する株主の場合】
2018年4月期4万6000円相当のH/Cボーテ・ピュア水素水スチーマー飲用ボトルセット
↓↓↓
2019年4月期(保有期間2年未満)14000円相当の自社商品(カタログから選択)>
2019年4月期(保有期間2年以上)20000円相当の自社商品(カタログから選択)>

所有年数2年未満の500株未満保有者にとっては、13000円相当⇒5000円相当の8000円相当のダウン
所有年数2年以上の500株未満保有者にとっては、13000円相当⇒10000円相当の2000円相当のダウン
所有年数2年未満の500株以上保有者にとっては、46000円相当⇒14000円相当の32000円相当のダウン
所有年数2年以上の500株以上保有者にとっては、46000円相当⇒20000円相当の26000円相当のダウン

箇条書きしてみましたが、このような結果になるわけですね。

1番ダメージが大きいのは「所有年数2年未満の500株以上保有者」で、32000円相当のダウンとなります。実に30.5%もの減額(優待のみ、配当考慮せず)になります。

優待目当てで100株だけ買って、権利落ちしたら株を売るつもりだった投資家の場合、「所有年数2年未満の500株未満保有者」になりますので、8000円相当のダウンとなります。38.5%の減額(実は減額率ではこちらの方が大きい)。

「30.5%の減額」に「38.5%の減額」…

非常に大きな減額ですね。

ヤーマンの優待が豪華だというのは割と知られていたことです。
優待目当てで買う人も多かったと思います。

それだけにショックも大きかったでしょうし、今回の優待内容の変更を“改悪”と感じてしまう人が出てきても仕方なしと個人的には思います。

ヤーマンに見る株主優待に対する投資家心理とは?

最初にも書きましたが、ヤーマンの業績は目下好調です。
会社四季報の最新号(2019年第2集の業績一覧を見ても、2015年4月期以降、2020年4月期まで毎期増収増益となっています。(19、20年は予想)
会社四季報第2集
毎期連続で増収増益の成長をしている企業であれば、普通株価は上昇していくのがセオリーです。

ただ、ヤーマンのように株主優待に力を入れている会社の場合、それを目当てにした人が一定数います。
特に、ヤーマンの場合は美顔器などの美容関係の商品を扱う会社ですので、投資にはあまり興味はないけれど、優待だけほしいというライトな投資家の人も市場に参加している可能性が高いものと思われます。

中には、優待投資家として知られる元プロ棋士桐谷さんのような方もいますので、そうした投資家や株主の落胆が大きかったことは想像にかたくありません。
※関連記事⇒18/11/19掲載「元プロ棋士桐谷さんが株主優待投資だけで生活できるようになるまで」

それが今回のヤーマンの株価急落につながってしまったものと考えられます。

ですが、業績が良いにもかかわらず、株価が急落するのは見方を変えれば買いのチャンスである可能性もあります。

これをチャンスと捉えるか、もうヤーマン株はいいやと思うかは、その人の価値観次第。

私はどちらかというと、前者なので様子をこれからも見ていきたいと思っています。