ダブルトップとダブルボトムのだまし回避で勝率を上げる方法

ダブルトップ ダブルボトム

相場の買いサイン・売りサインとして知られるダブルトップとダブルボトムについて、わかりやすく解説していきます。

ダブルトップとダブルボトムは三尊天井と逆三尊、トリプルトップとトリプルボトム同様、多くのトレーダーが注目するチャートパターン。

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  この記事であなたが得られる情報

・ダブルトップとダブルボトムのエントリーの仕方
・ダブルトップとダブルボトムの「だまし」
・ダブルトップとダブルボトムの回避方法

ダブルトップとダブルボトムは強烈な売買サイン

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ダブルトップとダブルボトムは具体的にどんなチャートパターンなのでしょうか?
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ダブルトップとダブルボトムの基本的なところから解説していきます。

ダブルトップとはチャートの売りサイン

ダブルトップは相場の天井圏で数か月から1年近くかけて、同程度の高さの山が2つ形成されるチャートパターンで、2つの山が完成したあとに株価が下落推移していきます。

つまり、ダブルトップはチャートの売りサインになります。

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数週間程度で形成される場合には「レクタングル」(レンジ・もみ合い)と呼ばれるチャートパターンの可能性があります。

ダブルトップ出典:大和ネクスト銀行

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黄色の横線はなんでしょうか?
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2つの山の谷(B)から水平に引いたライン(黄)をネックラインと呼びます。

2つ目の山を形成した後の価格下落で終値がネックラインを「3%以上もしくは2日以上下回る」と「ダブルトップ」が完成して下降トレンド入りしたと判断します。

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なるほど。ダブルトップの概要がよくわかりました。

ダブルトップが出現したら、その後は下降トレンドに入る可能性が高いと予測できます。

ダブルボトムとはチャートの買いサイン

ダブルボトムは相場の底値圏で数か月から1年近くかけて、同程度の深さの谷が2つ形成されるチャートパターンで、2つの谷が完成したあとに株価が上昇推移していきます。

つまり、ダブルボトムはチャートの買いサインになります。

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ダブルトップとおなじく、数週間程度で形成される場合には「レクタングル」などと呼ばれるチャートパターンの可能性があります。

ダブルボトム出典:大和ネクスト銀行

2つ目の谷を形成した後の価格上昇で終値がネックラインを「3%以上もしくは2日以上上回る」と「ダブルボトム」が完成して上昇トレンド入りしたと判断します。

ダブルトップとダブルボトムは「だまし」が多い

ダブルトップとダブルボトムには「だまし」が出現することがあります。

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「だまし」って一見チャートパターンどおりに価格が動いているのに、実際には違う動きをしてしまうことですよね?
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そのとおり。買いのエントリーポイントだと思って買ったら、その後株価が急落してしまったといった具合ですね。

ダブルトップ、ダブルボトム…それぞれの「だまし」を解説していきます。

ダブルトップのだまし

ダブルトップのだましを図式化したものが以下の画像です。

ダブルトップ だまし

本来なら下落していくはずの株価が「だまし」によって上昇しています。

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なぜ「だまし」が発生するのでしょうか?
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理由はさまざまです。たとえば、ダブルトップはチャートパターンが完成すると「売りサイン」となるため、空売りしてくる個人投資家が増えるだろうと予測して強い「買い建玉」をぶつけてくる機関投資家もあります。

この状態になると、株価が上がってしまい、空売りを入れた個人投資家が売った株を買い戻す(踏み上げ)の状態になって株価が上がっていくことになります。

買いポジションを入れている機関投資家は、株価があがるので利益を上げられます。

このようにチャートパターンを逆手にとって買いや売りを仕掛けてくるファンドなどもあるため、「だまし」が生じる結果になる場合があります。

ダブルボトムのだまし

ダブルボトムのだましも図式化しました。

ダブルボトム だまし

ネックラインを超え、本来なら上昇していくはずの株価が「だまし」となり下落しています。

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だましが発生する要因は、ダブルトップの場合と同じケースもありますし、下方修正などのIRが出た場合なども考えられます。
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だましを回避する方法はないのでしょうか?
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「だまし」を回避する方法はとてもシンプル。チャートパターン完成後にあわてて飛び乗らないことです。

相場格言の「頭と尾っぽはくれてやれ」の精神で、チャートパターン形成後の株価の動きをチェックしてからエントリーしましょう。

決して遅くはありませんし、リスクを回避しながら投資するというメリットもあります。

ダブルトップとダブルボトムの勝率をあげるエントリーポイント

ダブルトップとダブルボトムの勝率をあげるエントリーポイントについて解説します。

要点は2つ。

以下にかんたんにまとめました。

  WトップとWボトムのエントリーポイント

★ダブルトップのエントリーポイント
⇒レジスタンスライン付近

★ダブルボトムのエントリーポイント
⇒サポートライン付近

それぞれ狙いどころが異なるので、別個にお話していきましょう。

レジスタンスライン付近のダブルトップ

ダブルトップの勝率を上げるエントリーポイントはレジスタンスライン(上値抵抗線)付近に出た時です。

ダブルトップ レジスタンスライン

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レジスタンスラインに株価がはね返される回数が多いほど、株価はレジスタンスラインで再びはね返される確率が高くなるといわれています。
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なるほど。つまりダブルトップがきちんと売りサインとして機能する確率が高いということですね。
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そういうことになります。

サポートライン付近のダブルボトム

ダブルボトムの勝率を上げるエントリーポイントはサポートライン(下値支持線)付近に出た時です。

ダブルボトム サポートライン

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サポートラインも株価がはね返される回数が多くなるほど、株価が再びサポートラインではね返される確率が高くなると考えられています。
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つまり、サポートラインで株価が反発する可能性が高いのでダブルボトムが買いサインとして機能する確率が高くて「だまし」の可能性が低いということですね。
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そう考えられますね。

ダブルトップとダブルボトムの利確ポイント

ダブルトップとダブルボトム

どちらのチャートパターンをねらってトレードをしたとしても、重要なのは利益確定することです。

ここでは、WトップとWボトムの利確ポイントの目安について解説します。

  WトップとWボトムの利確ポイント

★ダブルトップの利確ポイント
ローソク足がネックラインを下抜けてから、山からネックラインまでとほぼ同じ長さだけ株価が下がったポイント

★ダブルボトムの利確ポイント
ローソク足がネックラインを上抜けてから、谷からネックラインまでとほぼ同じ長さだけ株価が上がったポイント

★ダブルトップの利確ポイント

ダブルトップ 利確ポイント出典:TradingView提供のチャート

★ダブルボトムの利確ポイント

ダブルボトム 利確ポイント出典:TradingView提供のチャート

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ダブルトップでは山の高さ、ダブルボトムでは谷の深さが利益確定ポイントの目安になるのですね。

ダブルトップとダブルボトムに役立つインジケーター

ダブルトップとダブルボトムをねらったトレードをする時に役立つインジケーターをご紹介します。

インジケーターを利用することで、だましの回避率があがり、エントリーポイントを探す精度もアップすることが期待できます。

それほど使い方は難しくないのでぜひ使ってみてくださいね。

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インジケーターといっても色々とありますが…
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はい。ダブルトップとダブルボトムをねらったトレードにはMACDが適していると思います。

ですので、ダブルトップ、ダブルボトムとMACDをご紹介します。

ダブルトップ MACD出典:TradingView提供のチャート

  MACDを使う理由

★見た目の売買判断がしやすい

★売買サインが早めに出現する

ダブルトップとダブルボトムの両方の例をご紹介。

<ダブルトップとMACD>

ダブルトップ JR東出典:TradingView提供のチャート

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MACDのデッドクロスの方が、ローソク足がネックラインに差し掛かる前に出現しています。MACDで売りサインを確認してから、ダブルトップの売りサインを確認することで情報の確度があがり「だまし」が少なくなります。

<ダブルボトムとMACD>

ダブルボトム バンダイナムコHD出典:TradingView提供のチャート

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MACDのゴールデンクロスの方が、ローソク足がネックラインにタッチする前に出現しています。MACDで買いサインが出現したのち、ダブルボトムの買いサインを確認することで「だまし」の回避確率が上がります。

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