相場の買いサイン・売りサインとして知られるダブルトップとダブルボトムについて、わかりやすく解説していきます。
ダブルトップとダブルボトムは三尊天井と逆三尊、トリプルトップとトリプルボトム同様、多くのトレーダーが注目するチャートパターン。
※関連記事
三尊天井の株でのエントリーポイント、だましの見極め方
逆三尊のエントリーポイント、利確、だましを超図解
この記事であなたが得られる情報
・ダブルトップとダブルボトムのエントリーの仕方
・ダブルトップとダブルボトムの「だまし」
・ダブルトップとダブルボトムの回避方法
目次
ダブルトップとダブルボトムは強烈な売買サイン


ダブルトップとはチャートの売りサイン
ダブルトップは相場の天井圏で数か月から1年近くかけて、同程度の高さの山が2つ形成されるチャートパターンで、2つの山が完成したあとに株価が下落推移していきます。
つまり、ダブルトップはチャートの売りサインになります。

出典:大和ネクスト銀行


2つ目の山を形成した後の価格下落で終値がネックラインを「3%以上もしくは2日以上下回る」と「ダブルトップ」が完成して下降トレンド入りしたと判断します。

ダブルトップが出現したら、その後は下降トレンドに入る可能性が高いと予測できます。
ダブルボトムとはチャートの買いサイン
ダブルボトムは相場の底値圏で数か月から1年近くかけて、同程度の深さの谷が2つ形成されるチャートパターンで、2つの谷が完成したあとに株価が上昇推移していきます。
つまり、ダブルボトムはチャートの買いサインになります。

出典:大和ネクスト銀行
2つ目の谷を形成した後の価格上昇で終値がネックラインを「3%以上もしくは2日以上上回る」と「ダブルボトム」が完成して上昇トレンド入りしたと判断します。
ダブルトップとダブルボトムは「だまし」が多い
ダブルトップとダブルボトムには「だまし」が出現することがあります。


ダブルトップ、ダブルボトム…それぞれの「だまし」を解説していきます。
ダブルトップのだまし
ダブルトップのだましを図式化したものが以下の画像です。
本来なら下落していくはずの株価が「だまし」によって上昇しています。


この状態になると、株価が上がってしまい、空売りを入れた個人投資家が売った株を買い戻す(踏み上げ)の状態になって株価が上がっていくことになります。
買いポジションを入れている機関投資家は、株価があがるので利益を上げられます。
このようにチャートパターンを逆手にとって買いや売りを仕掛けてくるファンドなどもあるため、「だまし」が生じる結果になる場合があります。
ダブルボトムのだまし
ダブルボトムのだましも図式化しました。
ネックラインを超え、本来なら上昇していくはずの株価が「だまし」となり下落しています。



相場格言の「頭と尾っぽはくれてやれ」の精神で、チャートパターン形成後の株価の動きをチェックしてからエントリーしましょう。
決して遅くはありませんし、リスクを回避しながら投資するというメリットもあります。
ダブルトップとダブルボトムの勝率をあげるエントリーポイント
ダブルトップとダブルボトムの勝率をあげるエントリーポイントについて解説します。
要点は2つ。
以下にかんたんにまとめました。
WトップとWボトムのエントリーポイント
★ダブルトップのエントリーポイント
⇒レジスタンスライン付近
★ダブルボトムのエントリーポイント
⇒サポートライン付近
それぞれ狙いどころが異なるので、別個にお話していきましょう。
レジスタンスライン付近のダブルトップ
ダブルトップの勝率を上げるエントリーポイントはレジスタンスライン(上値抵抗線)付近に出た時です。



サポートライン付近のダブルボトム
ダブルボトムの勝率を上げるエントリーポイントはサポートライン(下値支持線)付近に出た時です。



ダブルトップとダブルボトムの利確ポイント
ダブルトップとダブルボトム
どちらのチャートパターンをねらってトレードをしたとしても、重要なのは利益確定することです。
ここでは、WトップとWボトムの利確ポイントの目安について解説します。
WトップとWボトムの利確ポイント
★ダブルトップの利確ポイント
ローソク足がネックラインを下抜けてから、山からネックラインまでとほぼ同じ長さだけ株価が下がったポイント
★ダブルボトムの利確ポイント
ローソク足がネックラインを上抜けてから、谷からネックラインまでとほぼ同じ長さだけ株価が上がったポイント
★ダブルトップの利確ポイント
★ダブルボトムの利確ポイント

ダブルトップとダブルボトムに役立つインジケーター
ダブルトップとダブルボトムをねらったトレードをする時に役立つインジケーターをご紹介します。
インジケーターを利用することで、だましの回避率があがり、エントリーポイントを探す精度もアップすることが期待できます。
それほど使い方は難しくないのでぜひ使ってみてくださいね。


ですので、ダブルトップ、ダブルボトムとMACDをご紹介します。
MACDを使う理由
★見た目の売買判断がしやすい
★売買サインが早めに出現する
ダブルトップとダブルボトムの両方の例をご紹介。
<ダブルトップとMACD>

<ダブルボトムとMACD>

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