米トランプ大統領、イラン攻撃回避していなかったら株価暴落してた?

    イラン地図

    寸前でイラン攻撃撤回した米国トランプ大統領。開戦したら日経平均株価は暴落?

    米中貿易戦争、北朝鮮問題などで緊張感が漂うアジア地域にまた緊張が走りました…!!

    米国のトランプ大統領がイラン攻撃を一度は承認し、攻撃開始寸前で撤回したというのです。

    トランプ大統領は自身のTwitterで事の経緯を明かしており、「イラン国内3カ所への報復攻撃の準備が整っていたが、攻撃10分前になって中止した」としています。
    参照記事「イラン攻撃「釣り合い取れず」」

    報復というのは、米軍の無人偵察機がイランによって撃墜されたことを指します。

    さらに、先日の安倍首相のイラン訪問時にタンカーが襲撃されたことも含んでいるのかもしれません。

    しかし、武力攻撃はいったん中止となりましたが、その代わりに米軍によるイランへのサイバー攻撃は行われました。

    さらに、武力攻撃の可能性も完全に消え去ったわけではありません。

    もし軍事的な衝突になったら、世界経済には甚大な影響が及ぼされることは必至だと思います。

    イランは世界でも有数の産油国。
    日本もイランからの石油の輸入に頼っている部分が大きいのが実情です。

    もし石油の供給が完全にストップしたら…

    私たちの実生活にも影響が出てくるでしょうし、株価にも大きな影響が出てくることは避けられないと予想できます。

    そこで、もし米国によるイランへの軍事攻撃が始まり、戦争になった場合…
    株価がどうなっていくのかを予想していきたいと思います!

    過去の米国の戦争開始時、株価はこうなった

    【湾岸戦争:1991年1月
    イラクがクウェートに侵攻し、不法占拠したことを受けて米英仏を中心とした多国籍軍が、空爆を中心にイラクに侵攻した戦争。多国籍軍の圧勝という形で短期間にて終結しました。

    開戦翌日の1/17の日経平均株価は、前日比+361円(+1.53%)の23,808円の終値を付けました。

    ⇒終始多国籍軍の優勢な情勢が従軍報道官から伝えられ、戦争がすぐに終わるだろうという安心感から、株価が上昇したものと考えられます。
    ⇒参照記事「湾岸戦争(1991年)前後の日経平均株価チャート」

    【アフガニスタン侵攻:2001年10月
    前月の9月11日に同時多発テロ事件が発生。その報復として米国は英国とともにアフガニスタンを空爆。同年12月にはタリバンが最後の拠点を放棄し、一応の区切りが付きました。

    米・英軍による空爆が開始されたのが、10月7日。
    株式市場の翌営業日の日経平均株価は、始値は前日比-62円(-0.06%)の10,143円を付け、終値は10,011円で引けました。

    ⇒米国本土が攻撃された衝撃が色濃く残る中でのアフガン侵攻だったこともあり、湾岸戦争時のような楽観ムードは一切なかったことや、国同士の戦いではなく国家対テロ集団の戦争になったことへの不安などが背景にあったものと推測できます。

    【イラク戦争:2003年3月
    イラクが大量破壊兵器を保有している、と当時のブッシュ大統領が名指しで非難し、先制攻撃する形で勃発した戦争。結果的にフセイン政権は倒れたが、その後にISが誕生するなど、中東情勢の泥沼化に拍車をかけた。

    米軍がイラクに先制攻撃を開始したのが3月17日。

    イラク戦争株価

    ※引用:ヤフーファイナンス


    3/17の終値(右端数値)は前営業日よりも130円ほど下げているのがわかります。

    この時期の米国はアフガン侵攻から戦争続きで戦費が膨らむことへの懸念、戦争の長期化に対する心配、イラクが持っているとされていた大量破壊兵器が本当にあるのかという疑念などがあったように記憶しています。

    そんな事情もあってか、日経平均も開戦後は下がっていますね。

    直近3回の戦争はすべて中東で勃発し米国勝利。だが、イランはどうなるかわからない?

    戦争というのは起きないに越したことはありません。

    勃発すれば、必ず罪もない市民が犠牲になりますし、憎悪や復讐などの負の連鎖がずっと続いていくのは目に見えています。

    しかも、イランは核開発をしている国です。

    実際にすでに核保有しているのかは不明ですが、戦争になって通常兵器での戦いで不利になり、追い詰められたらどんな手段に打って出るかはわかりません。

    そういう国家ですので、もし米イラン戦争が開戦などということになってしまったら…

    一時的なショックにより株価の大幅な下落は避けられないのではないでしょうか。

    その後、双方に妥協点を見出すことができれば、早期終結になり、安心感から株への買いが広がる可能性が考えられます。

    ですが、泥沼の長期化した場合は、ズルズル下落していくシナリオも考えられます。

    米国にとっては、中国との貿易戦争をしているさなかですので、イランと戦争をすれば、それに乗じて中国が動き出してくる可能性も十分に考えられるため、混沌とした世界情勢になることも予想されるでしょう。

    そうなれば、日経平均も悲観的な見通しが多くなると思います。

    大きな下げになる可能性も考えられます。
    ですが、そうなればなったで、買いのチャンスでもあります。

    投資家にとって大切なことは、地震が起きようが戦争が起きようが、常に冷静な頭を持ち、チャンスが来たときには買い出動すること。

    それができれば、時間はかかりますが、大きな利益を積み重ねていくことも可能となることでしょう。

    願わくば、軍事衝突だけはならないようになってほしいものです。


    株式ランキング