ユニゾHD、3度目TOBに日本初のEBOで株価が驚異的上昇の異様

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    ユニゾHD、壮絶なTOB合戦とその陰で株を買い進めるファンドに翻弄される

    (追記:2019/12/24)
    10月に取り上げたユニゾホールディングスのTOB合戦ですが、さらに混とんとしてきましたので追記していきます。

    前回の元記事でお伝えした時の登場人物は5人いましたが、さらに新たな登場人物が出現しました。

    第6の登場人物は自社従業員です。

    経営陣による市場からの買取をMBO(マネジメント・バイアウト)というのに対して、従業員による市場からの株式買取をEBO(エンプロイー・バイアウト)といいます。

    国内の上場企業ではこれまで例のなかったEBOですが、ユニゾHDの従業員たちがEBOを表明しました。
    ※参考記事「ユニゾ、従業員が買収へ 成立なら全役員辞任 米投資会社支援」

    株式の買取価格はブラックストーンより100円高い5100円。
    買収が成立すれば、現経営陣は総退陣になるとのこと。
    ちなみに発表後の株価は、5100円を上回る価格で推移しています。

    これは他の買収勢力による、TOB価格の引き上げがあるのではないかという思惑によるものと考えられます。

    次から次へと買収の担い手が現れ、株の争奪戦が激化していますね。
    ノンホルダーから見れば面白い買収劇に見えるかもしれませんが、ステークホルダーにとっては気が気ではない状況が続いていると思います。

    国内初のEBOということもあり、否が応でも注目が高まります。
    はたしてユニゾHDの行方はどう転んでいくのか?

    今後も行方を見守っていきたいと思います。

    (追記:了)
    (元記事:2019/10/16)

    株価が上がる要素といえば、何を思い浮かべるでしょうか?

    上方修正、増配、東証一部上場、商品の大ヒット、思惑買い…

    様々な上昇要因がある中に、「TOB」(株式公開買い付け)による株価上昇も含まれます。
    オフィスビル賃貸を手掛ける「ユニゾホールディングス」(3258:以下、ユニゾHD)の場合、まさにTOBによる株価上昇でした。

    しかも、TOB合戦ともいえる様相を呈しており、あまりお目見えすることがないので投資家としては非常に勉強になる機会かなと思い、ご紹介していきます。

    TOBによる株価の上げのすごさとは如何ほどか。

    ユニゾHDのTOBは登場人物が多い株の争奪戦

    今回のユニゾHDをめぐるTOBは、今年の夏ごろ勃発しました。

    登場人物はユニゾHDを含めると5社。

    【登場人物1】ユニゾHD:TOBを仕掛けられた会社
    【登場人物2】HIS:大手旅行会社。最初にユニゾHDにTOBを仕掛ける(TOB価格3100円)
    【登場人物3】フォートレスト・インベストメントグループ:ソフトバンクG傘下のファンド(TOB価格4000円)
    【登場人物4】ブラックストーン:米投資会社(TOB価格5000円)
    【登場人物5】エリオット:米ファンド。最恐のモノ言う株主と恐れられる。TOBに応じずにユニゾHDの株を買い進める不気味な存在

    最初はHISがユニゾHDに対してTOBを仕掛けたのですが、ユニゾHDがこれを拒否。

    その後も、他の投資会社に次々とTOBを仕掛けられている様相を呈しています。

    さらに、その陰で、最恐のモノ言う株主と恐れられている投資会社エリオットが、TOBに応じることなく株を買い進めていることが大量保有報告書から判明しています。
    ※参照記事「ユニゾHDのTOB期間延長10月7日まで」

    で、ユニゾHDのチャートを見るとわかりやすいです。
    TOBが発表されるたびに、TOB価格に株価がサヤ寄せされていき、驚異的な上昇を遂げてきました。

    下記のチャートをごらんください。

    ユニゾHDチャート

    ※出典:スマートチャート

    ユニゾHDの株価は7月まで2000円程度でした。

    しかし、HISがTOB価格を3100円に設定したことにより、株価も同水準まで急上昇
    その後、フォートレストインベストメントGがTOB価格を4000円に引き上げ、株価も同水準に
    さらに今度はブラックストーンがTOB価格を5000円に引き上げ、株価も5000円近辺まで上昇
    ※参照記事「ブラックストーン:ユニゾHDに5000円でTOB、同意を条件に」

    この買収劇の参加者たちの複雑な思惑が入り交り、そこに個人投資家やほかの大口投資家の思惑も絡み、ユニゾHDをめぐっては異様な相場になっているような気がします。

    TOBを仕掛ける企業が次々に出てくるので、個人投資家からしてみれば、待っていればまた新しい投資会社が価格を釣り上げてTOBを仕掛けるのではないか、という思惑もありそうです。

    その陰で、粛々と株を買い進めているエリオットの動きが不気味に映ります。
    はたして、彼らは何を考えているのか。
    今後何か表立って動きをしてくるのか?

    ノンホルダーの筆者は、下手な芝居を見ているよりはユニゾHDをめぐる株式争奪戦を見ている方が面白く感じてしまっています。

    村上ファンドや、テレビ局や球団を買収しようとしていた頃のライブドアが繰り広げた買収劇を見ているようで、非常に勉強になりますね。

    どのような結末を迎えるのかはわかりませんが、投資家としてはこのユニゾHDをめぐる動きはぜひチェックしておきたいところです。

    ユニゾHDのTOBにみる、買収を仕掛けられた株へのスタンス

    ユニゾHDのようにTOBを仕掛けられた株をたまたま保有していた場合、どうしたらよいのでしょうか?

    あくまで筆者だったらということでお話します。
    筆者だったら、数百株保有しているようなら、いきなり全部はTOBに応じません。

    まずは様子見。

    そこから、他にTOBを仕掛けようとしているファンドなどがなさそうであれば、持ち分を少し手放すことを検討します。

    TOBの場合、期限が決められているので、その期限ぎりぎりで申し込んでも間に合いますので、焦る必要はありません。

    もしかしたら、もっと高い価格で買い取ってくれるファンドなどがどこからともなく出現するかもしれませんので、じっくりと腰を据えて待つことにします。

    短期は損気というやつですね。

    TOBの場合、デイトレードなどとは違うので、ずっとチャートに張り付いている必要もありませんし、プレミアを付けた価格で買い取ってもらえるので、まとまった利益を出しやすいのが特徴です。

    じっくりとリターンについて考えて、自分の考えをまとめてから売る決断をした方が良いかなと個人的には思います。

    今回のユニゾHDに関しては、私はノンホルダーなので、冷静に行く末をウォッチしていきたいと思います!

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