
株式投資をはじめたものの、本業との両立に悩む方はたくさんいらっしゃるとおもいます。
購入した銘柄の株価が、どうしても気になってしまう…
何度も何度もスマホを確認するクセがついてしまい、気が散って仕事に集中できない…
本業が注意散漫になり仕事でミスを繰り返し、そのストレスが原因で投資でも判断を誤ってしまう…
そんな悪循環におちいっている人は、意外と多いのではないのでしょうか?
ここでは主に個人投資家がおちいりやすい失敗や、本業との両立のため心掛けるべきポイントについて、説明します。
両立のポイント①:のめり込みすぎない
投資と仕事を両立させる一番コツは、「のめり込みすぎない」こと。
「株価のことが気になって夜も眠れない」ほど投資にドップリとつかるのは避けましょう。
株式投資は、心のゆとりが保てる範囲で行うのが鉄則です。
「現物取引では、投資した資金以上の損失はない」ことを、もういちど確認しましょう。
余裕資金の範囲で投資していれば、株価が暴落して紙くずになった場合でも、生活に支障をきたすことはないはずです。
失敗したときの対応や、損失に備えることはもちろん大切ですが、うまくいっている時も同じくらい注意が必要です。
調子よく勝ち続けていると、それが永遠に続くかのように錯覚してしまい、本業そっちのけで投資にのめり込み、バランスを崩してしまいます。
失敗によって本業とのバランスが取れなくなるよりも、むしろ勝ち続けることで仕事との両立がおろそかになり、身を持ち崩すことの方が多いように感じます。
株式投資で1回勝つのはそれほど難しくなくても、勝ち続けるのは至難の業です。
どういうことかというと、
確率論で株価が上がるか下がるかは半々の50%であるので、1回の勝負で勝てる確率は、あてずっぽうに選んだとしても50%あります。
素人でも2回に1回は勝てるというのは、かなり割のいい勝負であるといえるでしょう。
しかしこれが2回連続で勝つとなると、
(1回目の勝率)50%×(2回目の勝率)50%=25%
2回連続で勝てる確率は、半分の25%まで落ちこみます。
これが3回連続となると、
50%×50%×50%=12.5%
回数をくり返すごとに、連続で勝てる確率は、限りなく0に近づいていきます。
いちど大きく勝つとその快楽をわすれることができず、何度もそれを再現しようと躍起になり、しだいに負けが込んできます。
株式投資でもっとも恐いのは、いちどの勝利に酔いしれて、投資で勝つことしか考えられなくなり、生活のバランスを損なうことです。
1回1回の勝負にこだわりすぎると、仕事との両立にも当然支障がうまれます。
大切なのは、「トータルでの利益」を意識すること。
株式投資において勝ち続けることは、ほぼ不可能です。
まずはそれを念頭におき、1回1回の勝負にのめり込みすぎないよう、気をつけましょう。
「個々の勝負」や「勝率」に目をむけるのではなく、一定の期間内における「トータルでの利益」を意識することで、心に余裕をもたせることができます。
「株式投資は長期戦」と考え「トータルでの利益」を目的とすれば、1回1回の勝負に一喜一憂することも、少なくなるはず。
投資で仕事との両立をはかるには、長期的な視点が不可欠です。
両立のポイント②:投資スタイルと銘柄の選び方
投資スタイルと銘柄の選び方も、本業との両立に大きく影響します。
ゆとりをもって仕事と両立したいなら、投資スタイルは長期投資がオススメです。
デイトレードのように1日に何回も取引をするようでは、よっぽどの上級者でない限り、仕事との両立は困難でしょう。
デイトレードそのものが上級者向けの投資手法といわれており、初心者であればなおさら利益をあげるのは難しいはず。
1ヶ月以上にわたる長期投資なら、1日の株価の変動に心を揺さぶられにくくなるので、両立を意識するなら長期投資からはじめましょう。
銘柄の選定は、大型株よりも小型株をオススメします。
大型株は事業を多角化している場合がほとんどであるため、分析に多くの時間をとられてしまいます。
また大型株は機関投資家などプロが投資する割合が高いため、その点も個人投資家にとっては不利にはたらきます。
単一の事業をにない、個人投資家の比率の高い小型株のほうが、仕事との両立には相性がよいとおもわれます。
両立のポイント③:投資顧問の利用
本業との両立で心づよい味方になるのが、投資顧問の存在です。
投資顧問にもさまざまなタイプがあるので、自分の弱点をおぎなってくれるアドバイザーに協力をあおぎましょう。
例えば、株価の値動きが気になって仕事に集中できないという人には、アラート機能を備えた投資顧問がオススメです。
「アイリンクスインベストメント」という投資顧問では、「推奨銘柄の都度フォロー」というかたちで、推奨した銘柄が急騰するなど特異な動きをしめす度に、メールで知らせてもらえます。
異常を知らせてもらえるだけでなく、売却価格についてもアドバイスをもらえるのが特徴です。
このサービスが、保有銘柄の売却タイミングを失するリスクを抑える手助けになります。
忙しくて銘柄のリサーチが十分にできないという人には、「利回りの高い銘柄」や「急騰が予想される銘柄」を選定することに長けた投資顧問がおすすめです。
無料サービスも提供している投資顧問もあるので、何社か試した後で契約するのもよいでしょう。
その他、デイトレードや長期投資といった投資スタイルについても、投資顧問によって得手不得手があります。
投資と仕事を両立させる一番のポイントは、「のめり込みすぎないこと」です。
正常な判断力を失うほど投資にのめり込むのは、まさに本末転倒です。
そうならないよう、まずは「トータルでの利益」に意識を向け、必要であれば投資顧問も利用するなど、自分にあったスタイルを確立できるといいですね。

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