トヨタ自動車、今期営業利益8割減益!黒字死守も株価は下落

    トヨタ自動車ロゴ

    トヨタ自動車、21年3月期営業利益8割減益の衝撃…

    トヨタ自動車が大幅減益予想…!

    5月12日の取引時間中、トヨタ自動車は20年3月期決算を発表しました。
    多くの投資家や市場関係者が注目していたのは、20年3月期よりも21年3月期の業績予想だったと思います。

    そして…

    トヨタ自動車が発表した2021年3月期業績予想は衝撃的なものとなりました。

    決算短信によれば、21年3月期の営業収益(売上)は24兆円(前年比19.8%減)、本業の儲けを表す営業利益は5,000億円(同79.5%減)、税引き前利益と当期純利益の予想は非開示となりました。

    一部報道によると、21年3月期のアナリスト予想はミニマムで1.4兆円程度だったことから、5,000億円という数字の衝撃が伺えます。

    取引時間中の発表ということもあり、トヨタ自動車の株価は大きく下落。
    翌日である今日も続落しています。

    日本一の超一流企業であるトヨタ自動車でさえこのありさま。

    果たして、今後の先行きはどうなってしまうのでしょうか。

    トヨタ自動車の株価はどうなる?下がった今は買いなのか?

    下のチャートはトヨタ自動車(7203)のものです。

    トヨタ自動車の株チャート

    ※出典:スマートチャートプラス


    3月の株価急落時よりはやや戻しているトヨタ自動車の株価。
    この1か月半ほどはチャートを見ると横ばいトレンドだったことがわかります。

    5月13日の前場終了時点の株価もまだこのボックス圏内にいます。
    移動平均線もまだなだらかな下向きのように見えます。

    昨日の決算発表は、内容が悪くなることはかなり織り込まれていましたが、それ以上に悪化した数値だったために株価が下落したといえるでしょう。

    しかしながら、暴落するまでには至りませんでした。
    これはおそらく、世界各国で新型コロナウイルスによる経済活動の停止を緩める動きが活発化してきたからといえるでしょう。

    中国での自動車の販売台数が回復してきたことも追い風だったかもしれません。

    コロナ以前の自動車業界と云えば、自動運転技術や電気自動車、水素自動車などがテーマとして挙げられ、競争は激しくも期待できる分野だったと思います。

    コロナが終息するか、各国がしびれを切らして経済活動をさらに活発化させていけば、自動車の需要も望めます。

    トヨタ自身、今年後半から少しずつ回復してくることを想定しているのが見て取れます。

    もし本当に2020年後半から市場が回復してくるのであれば、今のうちにトヨタ自動車に投資しておくという考えもあることでしょう。

    筆者個人としてはまだもう少し下がるのではないかなとテクニカル的にみています。
    買うとすれば、もう少し下がったのを見計らってからかなと。

    ただ、筆者自身は自動車市場がV字回復するとは見ていません。

    今回のコロナ騒動で仕事を失った人が世界中にたくさんいます。
    その人たちに自動車を買う余裕はないと思います。

    さらに、最近はカーシェアなども浸透してきていて、マイカーを持たない若い世代が増えつつあります。

    そんなことを考えると、短期で利幅を取ろうとする投資に対するリターンはあまり期待できないのではと考えています。
    とはいえ、長期で見れば買いのチャンスである可能性は十分にあることでしょう。

    トヨタ自動車の大幅減益は他の銘柄にも影響?

    自動車産業は多くの部品メーカーなどから成り立っています。

    つまり、自動車が売れないとトヨタ自動車だけでなく、トヨタに部品納入している会社なども煽りを受けることになります。

    上場企業の中にもトヨタと取引のある会社は複数あります。

    また、日本一の自動車メーカーであるトヨタでさえ、非常に厳しい今期予想を出したのですから、同業他社はもっと悲惨な結果になるかもしれません。

    自動車部品メーカーなどへの投資を考えている場合には、ただ安いからと逆張りするのではなく、慎重にファンダメンタル分析を行ってからにした方が良いですね。

    自粛の規制緩和などで、コロナの第二波が来る可能性もあります。
    そうなると再び経済自粛になって、相場の二番底がやってくる可能性も否定できません。

    トヨタ自動車は比較的株価が高い銘柄なので、急落した時のダメージは大きくなりがちなので、慎重に投資を検討した方がよさそうです。

    コロナの終息の目途がたち、まだ株価が安い状態にあれば、筆者だったら本格的に投資を検討するようにします。


    株式ランキング