投資家たけし氏のソフトバンク損切りを評価する理由

たけし氏

投資家たけし氏のソフトバンクIPOの損切りから学べること

(最終更新日:2022/8/2、元記事:2019/1/8)
ソフトバンク株で大損をした投資家たけし氏を覚えていますか?

たけし氏は、2018年末のソフトバンク(子会社の方)のIPOに投資。

公開価格1500円の株はその後、公開価格を超えることなく含み損だけが増える結果に…。

さらに株価が下落するおそれもあったため、あえなく損切りしたのでした。

当時、様々なメディアに登場し精神的に参っていたように見えたたけし氏。

本人は参っていたようですが、クロサキは彼の損切りの判断は素晴らしかったと思います。

なぜ、そう思うのか?

その理由と、投資家たけし氏から学べる教訓をお伝えしていきましょう。

投資家たけし氏が損切りしたその後

※追記

たけし氏が損切りしたソフトバンク株。

IPO時には配当性向85%をうたい、株主還元の高さをアピールしてきました。

果たしてその後、ソフトバンク株はどうなったのか?

気になったので調べてみました。

なんと、ソフトバンク株は2019年4月に1215円の底値を付けて以降、株価が反発。

ソフトバンク株価

※引用:ヤフーファイナンス

2019年8月7日前場には1486.5円まで株価が回復しました。

8月7日現在、公開価格の1500円はまだ一度も上回っていません。

20年3月期の配当予想は85円。

1486.5円+85円=1571.5円

2019年3月期末にも37.5円の配当が出ています。

合計すると1609円。

投資家たけし ソフトバンクIR

※出典:ソフトバンクIR


※詳細は「2020年3月期 第1四半期決算短信」

つまり、配当を加味すると、損していないのです。

まあ、あくまでソフトバンクの可能性を信じ、忍耐強く長期保有していれば…の話ですが。

で、今回何がお伝えしたかったのかというと、

本当にその会社(銘柄)の財務や将来性に自信があるなら、目先の株価に一喜一憂せずに長期保有していれば、利益を出せる可能性は十分にあるということです。

これを得意としているのが、かのウォーレン・バフェットです。

多少株価が下がっても、動じることなく保有できるだけの忍耐と銘柄選定力、先見の明のある投資家になりたいものですね。

※追記:了

個人投資家たけし氏、ソフトバンクで損切り

2018年、IPOに1億6000万円もの大金を投資して話題をさらった投資家たけし氏。

しかし、ソフトバンク株は上場初値で公募価格を下回り、いきなり1000万円以上の含み損に…

「なんか(株価を)見るのも嫌になってきた」
「こういう日は寝る。ふて寝する」

など…、ネガティブワードを連発する姿はメディアでも話題になりました。

そんな投資家たけし氏がこれ以上含み損に耐えられなくなり、ついに損切り。

ソフトバンク株は
・公開価格が1500円。

・上場初日(12/19)の株価の終値は1282円。

・2019年1月7日の終値が1419円。

上場初日より多少株価が上昇し含み損は減少したものの、約500万円の損切りでソフトバンク株を売却したようです。

500万円の損と聞くと、大損しているように聞こえますね。

たしかに大損に違いありません。

ですが、1億6000万円の投資額に対する割合でいえばわずか3%の損失で済んでいます。

含み損を抱えると、パニックになったり、きっと明日は株価が上がると淡い期待を持ち続けて結局ダメージを大きくしてしまう…

そんな経験はありませんか?

私はあります。

だからこそ、致命傷を負わずにソフトバンク株を損切りするという英断を下した投資家たけし氏からはたくさんの“教訓”があると勝手に考えています!

そこで

“損切り”をテーマに、投資銘柄の選択に失敗した時でも、致命傷を負わずに投資活動を続けていくためのヒントをつかんでいきましょう。

ソフトバンクIPO、たけし氏は投資資金が多すぎた?

「おとなの株ラウンジ」では上場前のソフトバンクについて特集してきました。

要約すると、ソフトバンクIPOは配当性向と配当利回りの高さを売りにしていた。

だが、大規模通信障害が発生したり、同社が共同出資しているペイペイ(paypay)でクレジットカードの不正利用が続出したり…

上場直前にトラブルが続出したため、ソフトバンク株は上場後の株価の下落が危ぶまれていました。

このことは、プロの投資家でなくてもかんたんに予想ができたことです。

そのような状態のソフトバンクに1億6000万円を投資したのは、ある意味ギャンブルだったと私は思っています。

そもそもIPO銘柄には過去の株価データがないため、株価の動きが予測しにくいというデメリットがあります。

そのデメリットをはねのけて株価が上昇していくには、上場企業への大きな“期待”が必要でした。

その“期待”がトラブルによって“不安”へと変わってしまった…

そんな状態で投資するのは危険だったと思います。

投資するにしても、投資金額を抑えるなどのリスクヘッジをしておけば、たけし氏も生きた心地がしない日々を送ることはなかったことでしょう。

ここで得られる「教訓」は、

・IPO直前にトラブル続きの銘柄には投資しない。

・今回のソフトバンクに投資するならセカンダリー投資狙いの方が良かった。

・トラブル銘柄には最初、投資資金を抑えた投資をする(問題なしなら追加投資OK)。

といったところでしょうか。

リスクヘッジをしっかり行うことが大事ということです!

リスクヘッジ

投資家たけし氏のように致命傷を負う前に損切りしよう

今回の投資家たけし氏のソフトバンク株の損切り…

改めて考えてみると、キャッシュで投資金額を1億6000万円も用意できるなんてすごいことですよね。

つまり、ソフトバンク株に投資する前にたけし氏はそれだけの資産を構築していたということになります。

そんな凄腕の投資家でさえも、失敗したり多額の含み損を抱えて夜もよく眠れない日々を送ることになるのです。

そのレベルまで達していない投資家ならなおさらではないでしょうか。

これは私の想像ですが、たけし氏がそのレベルまで資産額を増やすことができたのは、これまでもしっかりと損切りを行い、致命傷を避けてきたからではないかと思います。

塩漬け株をいつまでも持っていると、精神衛生上よくありませんし、機会損失にもつながります。

投資家たけし氏は、塩漬け株への対処法をきちんと実践しているのがわかります。

※塩漬け株への対処法についてはコチラに詳しく書いています。
↓↓↓
塩漬け株の対処法5選【アナリスト解説付き】

致命傷さえ避けられれば、気持ちを落ち着かせて投資を再開し、資産額を増やすことは十分に可能です。

ですので、損切りする、あるいはした方が良いのではないかと思った時はスパッと損切りした方が良いです。

これもまたたけし氏の失敗から得られる「教訓」と言えます。

損を確定させることになるので、投資資金は減りますし、悔しい思いもあるでしょう。

しかし、多額の含み損を抱えたまま毎日を送るのは相当メンタルが強くないと厳しいです。

精神衛生上良くありませんし、一度気持ちをリセットしてフレッシュな気持ちで投資に臨んだ方が私の経験上良い結果へと結びつきやすいと思います。

最後に…

「人の振り見て我が振り直せ」と昔から言いますが、まさに今回のたけし氏の一連の行動は私たちに多くの学びを与えてくれるものとなりました。

たけし氏はTwitterで情報発信をしていますので、気になる方は一度覗いてみると良いかもしれません。

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