目次
サマーラリーか夏枯れか、コロナの夏の株価はどうなる?
サマーラリーか夏枯れか、2020年夏の株価はどちらのアノマリーに動くのか?
サマーラリーと夏枯れ相場、それぞれの特徴を紹介しつつ、コロナ禍で例年以上に予測が難しい夏の株価を予想していきます。
コロナ第二波、水害、米中対立、米大統領選などの不安要素渦巻くなか、夏枯れで株価は二番底へと向かうのか?
それともサマーラリーとなっていくのか?
独自の予想をしていきます!
サマーラリー、夏枯れ相場というアノマリーとは
サマーラリー、夏枯れ相場とはそもそも何?という方もいらっしゃることでしょう。
かいつまんでご説明します。
この二つのアノマリーは米国市場で生まれた言葉なので、NY市場の夏場の株価を占う上で見る方が精度は高くなるかもしれません。
しかし、日経平均はNYダウに連動しやすいので、日本の株式市場の行方を占ううえでもある程度参考になると私は思います。
さて、用語説明をしますと…
・サマーラリー
米国の株式市場において、夏場にかけて株価が上昇しやすいアノマリー
・夏枯れ相場
夏になると、海外ではバカンス(長期夏季休暇)、国内の盆休み・夏休みと重なることから、機関投資家などの市場参加者が減少。薄商いになってしまい、リスク回避で現金化しようとする動きなどから、株価も下落気味になりやすい
ということになります。
サマーラリーは株価上昇、夏枯れ相場は株価下落と覚えるとかんたんです。
サマーラリーか夏枯れか、2020年夏の株式市場はどうなる?
サマーラリーか夏枯れ相場か…
コロナ禍という特殊な事情のある2020年夏は、株価はどちらに動くのでしょうか?
NYダウと日経平均のチャートを見てみましょう。
<NYダウの株価チャート>
<日経平均の株価チャート>
どちらも非常に似たような株価の動きになっています。
3月にコロナ・ショックで株価が暴落し、それぞれFRB、日銀の金融緩和などによって市場にお金が注ぎ込まれて株価が反発していきました。
さて、チャートを見た上で筆者はサマーラリーと夏枯れ、どちらになると思うのか?
筆者の考えとしては、サマーラリー優勢という結論に至りました。
上の二つのチャートを見ると、13週移動平均が26週移動平均をそれぞれゴールデンクロスしているのがわかります。
米国はトランプ大統領が大統領選に向けて、株価対策を行っていくことでしょう。
FRBもゼロ金利の継続を決めているため、株価にとってはプラス材料です。
日本の株式市場に関しても不安要素は多々ありますが、夏枯れにはなりにくいのかなと思います。
今年の夏は長期休暇でバカンスに出かける人は少ないでしょうし、日銀によるETFの買い付けは金額規模が拡大された状態のままです。
GO TO EATやマイナポイントなども始まります。
政府の経済対策も株価を支える材料になることでしょう。
もちろん、二番底の可能性もありますので注意はした方が良いです。
コロナ治療薬の開発具合にもよりますが、期待を込めてサマーラリーが続くのではないかという結論に至りました。
できればサマーラリーといわず、オータム、ウィンターと続いてほしいものですね(笑)