ソフトバンク、筆頭株主ウーバーの上場申請で160億ドル獲得か?

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    ソフトバンクGが筆頭株主のウーバー、ついに上場申請で孫氏がつかむ巨額の上場利益…孫正義氏の狙いとは

    いつ上場申請するのか…?と、度々言われてきた米ベンチャー「ウーバー」。
    ウーバーは、自動車配車サイトやアプリを運営しています。

    ソフトバンクG筆頭株主を務め、トヨタも出資する同社がついにニューヨーク証券取引所に上場申請しました。

    日経新聞電子版によれば、上場が認められれば、上場時の時価総額は1,000億ドル前後になる見通しとのこと。
    参照記事はコチラ

    ソフトバンクGとソフトバンクGの大株主である孫正義会長は、ウーバーの上場で巨額の利益を得ることになりそうです。

    そこで今回は、ソフトバンクGを率いる孫正義会長の先見の明と、今後ソフトバンクGがどこに向かおうとしているのかにスポットを当てていきます!

    ソフトバンクGはウーバー上場でいくらの利益をGETするのか?

    それにしても、ウーバーの上場時の時価総額はすさまじいですね…!
    この上場直後の時価総額は、かのアリババの上場時の時価総額に次ぐ規模とのこと。

    ソフトバンクに詳しい人、孫正義氏に詳しい人…

    すぐにわかりましたね?

    はい、アリババにもウーバーにも出資しているのがソフトバンクGであり、孫正義会長なのです。

    10兆円ファンドを創設するなど、今では投資会社となった「ソフトバンクグループ」(9984)。

    そんなソフトバンクGは、上場前のベンチャー企業に出資し、巨額の上場利益を獲得することが多くなっています。

    ちなみにアリババ上場の時は8兆円の含み益だと言われています。
    参照記事はコチラ

    今回のウーバーが上場し、本当に1,000億ドルの時価総額になった場合、ソフトバンクの保有株の時価総額はいくらになると思いますか?

    少し計算してみました。

    前提として、1ドル110円で計算します。

    ソフトバンクGは、ウーバーの発行済み株式の16%を保有しています。

    と、いうことは

    1.000憶ドル×16%=160億ドル

    160億ドル×110円=1兆7,600億円

    になります。

    ちなみに、ソフトバンクがウーバーに出資した金額は80億ドル(8,800億円)とされています。

    と、いうことは、

    「保有株の時価総額:1兆7,600億円」-「出資金額:8,800億円」=「上場益:8,800億円」

    となります。

    ウーバーが上場するだけで8,800億円もの含み益を獲得するというのは、スゴイですね!

    とはいえ、少し冷静になって考えてみましょう。

    金額だけ見ると、天文学的数字が並んで圧倒されてしまいますが、投資効率の観点から見るとまた違った見え方がしてきます。

    そうです…出資金額(投資額)の2倍にしかならないのです。

    2倍くらいならば、普通に現物株の投資をネットでしても実現可能です。
    アリババのように100億円が8兆円になったというわけではありません。

    上場益で儲けたいなら、事業が始まって本当に間もないころや、スタートする時点で出資するのが儲かります。

    ウーバーの場合、すでに事業がスタートしてある程度日本でも有名になっていた段階での出資でしたので、ソフトバンクが投資効率の点から何百倍もの上場益を得ることはなさそうです。

    私が思うに、孫氏の思惑は上場益にあらず、他のところにあるのだと思います。

    では、その思惑とは何なのかについてお話していきましょう。

    ソフトバンクG孫会長のウーバー出資の目的は道路の覇権奪取か?

    ウーバーの上場益はたしかにスゴイけど、大きなリスクを負って出資するには投資効率はあまり良くない。

    なのに、なぜソフトバンクの孫会長はウーバーを狙ったのでしょうか?

    それは最近のソフトバンクGと孫正義氏の動きをウォッチしていれば、自ずと見えてくると思います。

    今回のウーバーへの出資に関しても同じです。

    孫会長は現在、自動運転技術に執心しているのはよく知られたことです。

    トヨタ自動車の豊田章男社長と記者会見を開き、トヨタとタッグを組む発表をしたのは記憶に新しいところです。

    冒頭にも書きましたが、ウーバーにはトヨタも出資しています。
    トヨタとしても次なる成長市場を見込んでの試金石という位置づけなのでしょう。

    さらに、ソフトバンクは、グーグルと袂を分かった、地図の国内最大手「ゼンリン」(9474)とタッグを組みました。

    これらのことから導き出される答えは、
    ・自動運転時代が近未来にやってくる。
    ・自動運転時代に覇権を取る。
    ・そのための準備を着々と整えている。
    ということ。
    自動運転技術イメージ
    トヨタやゼンリンとタッグを組み、ウーバーにトヨタと共に出資したのは、すべて自動運転時代到来のための先行投資といえるのではないでしょうか。

    最後に余談ですが、もしソフトバンクGの目論見が自動運転時代の覇権を握ることならば、他に自動運転技術を確立するために必要な圧倒的な技術開発力を持っている会社に投資しておけば、ソフトバンクGがその会社に投資してきて儲けられるのではなかろうか?

    などと、考えてみました(笑)

    その場合、どんな会社が良いのでしょう…?

    あくまで私見ですが、

    ・天気情報を扱う企業
    ・自動運転中にトラブルがあった時に対応してくれるサービス
    ・パンクしないタイヤ
    ・空いているコインパーキングを見つけてくれるサービス
    ・音声認識システムの開発企業

    といった企業やサービスがぱっと思い浮かびました。

    このように先回りして考えるクセをつけるようにすると、投資脳が鍛えられて、儲けのチャンスが広がると私は思います。

    孫会長はグーグルにも真っ向から戦いを挑もうとしている人物。
    そんな人はなかなかいませんので、個人的には大変興味深く見ています。

    ソフトバンクGの動向は今後もチェックしていきますので、何か動きがありましたらお伝えしていきますね!