ソフトバンクIPO、配当利回り5%配当性向85%の本気度をさぐる

ソフトバンクIPO

ソフトバンク新規上場(12/19)「配当利回り5%+配当性向85%」の本気度

11/13掲載「ソフトバンク初値予想は1500円?新規上場(IPO)は12/19」で既出したとおり、ソフトバンクグループ(9984)の中核子会社「ソフトバンク」12/19に新規上場します。

そこで話題になっているのが「ソフトバンク」のIPO戦略・配当政策です!

「異例」

…ソフトバンクのIPO戦略・配当政策はまさにそんな言葉がピッタリです。

はたしてソフトバンクのIPO戦略・配当政策とはどんなものなのか?

その答えは、

IPOの「仮条件価格」と「配当利回り+配当性向」の高さにあります。

通常では考えられないような投資家にとっての好条件を打ち出したソフトバンク。

ソフトバンクの本気度とはどれほどのものなのか?

IPOに参加したい投資家、上場後すぐにソフトバンク株を買いたい投資家にとっての注意点とは…

気になるソフトバンク新規上場(IPO)について、独自にさぐっていきます!

「ソフトバンク」売出し価格は1500円に決定!そこから見えてくる数字に気づけるか?

上述の「ソフトバンク初値予想は1500円?新規上場(IPO)は12/19」でも少し触れましたが、ソフトバンクの新規上場株は売り出し価格(仮条件)が1500円になったそうです。

この価格はIPO想定発行価格とピタリと一致します。

そして、売出し価格が1500円に決まったことで、いくつか見えてくる数字も出てきました

その数字とは何なのか…?

かんたんに解説していきますね!

その数字を打ち出すカギとなるのはソフトバンクが打ち出している配当政策「配当利回り5%+配当性向85%」です

売出し価格の株価1500円が決まったことで、配当利回りが5%になるためには年間配当額が75円になるという計算が成り立ちます。

1500円×5%=75円

ソフトバンク級の巨大企業で同等の配当利回りを維持しているのは、昭和シェル石油、日産自動車、JTなどの限られた企業だけです。

そして私が個人的に驚いたのは配当性向85%という数字です。

配当性向というのは純利益額の何%を配当に回すかという指標で、1株利益が100円ならば85円が配当金として株主に還元されることを意味します。

2018/7/13の「日経新聞電子版」では、海外主要企業の配当性向は欧米が5割弱、アジアも3割台後半あるのに対し、日本企業の配当性向は3割程度で横ばい傾向。
それが日本株への関心が高くならない要因の1つだと述べられています。
※掲載記事はコチラ

他の日本企業の平均が30%なのに対して、ソフトバンクの配当性向85%というのは驚異的な数値といえます。
欧米の主要企業に対しても相当な優位を保てる水準といえるのがわかるかと思います。
配当性向85%
これは長らく日本株投資をしている私のような投資家からすると、青天の霹靂です…!!

それだけソフトバンクが投資家を大事にしているということの表れだと考えられます。

ソフトバンクの「配当性向+配当利回り」が高くても注意すべき点

12/19新規上場するソフトバンクの配当性向、配当利回りの高さはわかった…
じゃあ、何か注意点はないのだろうか…?

慎重な投資家の方はこんな風に考えるかもしれません。

結論からいうと、どんな銘柄(特にIPOなら尚更)に投資するにしても、注意点やリスクはつきものです。

ですので、ソフトバンクへの投資を考える場合、どんなことに対する注意が必要なのかについてもお話していきましょう。

新規上場ソフトバンク株に投資する際、気をつけたいことは主に2つ

注意点1ソフトバンクの業績悪化により、減配になること
注意点2投資家の期待が赤く株価が一気に上昇しすぎて投資のうまみがなくなってしまうこと

パッと思い浮かぶのは上記2つです。

イケイケドンドンのソフトバンクですが、スマホを取り巻く環境は事業会社からしたら厳しい面があります

その最も大きな理由がスマホ料金の引き下げ圧力です。

菅官房長官「日本の携帯料金は高すぎる、あと4割下げられる」
石田総務大臣「競争が十分に働いていないのではないかとの声がある」「国民の納得は重要」

このように閣僚からもスマホ料金が高すぎることへの発言が飛び出し、NTTドコモは料金値下げへ舵を切る発表をしました。

ソフトバンクもその世の中の波に飲まれる可能性はあり、それが業績悪化になれば利益減少⇒減配という流れになってもおかしくはありません。

一方で、投資家の期待感の高さから、株価が上場後に急騰してしまい高くて手が出せなくなる恐れがあります。
高くなってしまった株には投資妙味がなくなってしまいます。

ですので、株価の過熱にも注意したいところです。

とはいえ、世間のトレンドがスマホ料金の引き下げ圧力に傾いているのは、ソフトバンク経営陣もとっくの昔に知っているはずです。

それでも「配当利回り5%+配当性向85%」という数値をぶち上げてきたのは、そんな厳しい環境を乗り越えてソフトバンクを成長させていくという決意の表れではないでしょうか?

上場して得た資本金はソフトバンクグループの新しい投資に活用されるようですし、その投資がソフトバンクにとって大きな利益をもたらす案件ならば、成長も可能だと私は思います。

1番理想なのは次のサイクルが生まれることです。

【1】配当性向+利回り+会社の成長期待を見込んで投資資金が集まる(株価もアップ)
↓↓
【2】上場で得た資金を有効活用し、業績アップ(利益と配当金、株価もアップ)
↓↓
【3】株価と配当金が上がるので、さらに投資家から投資資金が集まる
↓↓
【1】

この繰り返し(サイクル)を生み出せれば、長期的に会社が成長していき、株価も配当金も長期にわたって上がっていくことでしょう。

ソフトバンクにとっても、投資資金が常に潤沢に集まれば新たな投資や事業もできます。
個人的にはこんなサイクルの構築を狙っているのではないかなと思います。

それだけ同社の本気度が伝わってくるようです。

最後に…期待を込めて、ソフトバンクがこのようなサイクルを生み出し、投資家が報われるようになることを願っています!