会社四季報とワイド版の違いは袋とじ。どっちをあなたは選ぶ?

会社四季報

会社四季報とワイド版の違いと魅力

(最終更新日:2021/12/10、元記事:2020/8/12)
会社四季報ワイド版の違いをあなたはご存じでしょうか?

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う~ん。ワイドというくらいですから通常版の会社四季報とは誌面のサイズが違うのは想像できます。ほかにはどんな違いがあるのでしょうか?値段?
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値段が違う?その通りです!
しかし、会社四季報(通常版※以下、四季報)とワイド版にはお値段以上の違いがあります。そんな四季報ワイド版の魅力と通常版との違いをご紹介していきましょう。四季報とワイド版のどっちを選べば良いのか迷っている人は、ぜひご参考にしてください。
◎この記事はこんな人におススメ
★会社四季報をはじめて買ってみようかなと思っている人

★四季報の通常版とワイド版の違いを知りたい人

★四季報のワイド版に興味があるけれど、どっちを買おうか迷っている人

会社四季報とは

四季報とはどんな雑誌なのか、かんたんにまとめました。

<会社四季報とは>
★創刊:1936(昭和11)年6月

★創刊時から年4回発行

★掲載企業数:創刊号「299社」⇒ 2021年夏号「3822社」

★上場企業の情報が網羅されている雑誌は世界を見ても四季報くらい

★業界担当記者が独自取材に基づいて書く記事がウリ

★歴史が長いので、企業の歴史をたどれる

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四季報のように全部の上場企業情報が載った雑誌は、世界を見渡してもないのですね。
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そこが四季報の強みの1つだね。日本一の個人投資家といわれた竹田和平さんは四季報の情報だけで投資先企業を決めていたというエピソードがあるくらい、一部の投資家からは信頼されているんだ。
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すごい…。それに四季報は80年以上の歴史があるので、上場企業の成長を時系列で追えるのも企業分析する時には役立ちそうですね!

※竹田和平さんの記事はコチラ
↓↓↓
竹田和平、資産300億円で日本一の投資家に見るコロナ相場のヒント

会社四季報、ワイド版との大きな違いは袋とじ

冒頭でも述べましたが、四季報とワイド版の違いの1つに値段があります。

2021年3集夏号を例に取ると、四季報は2300円(税込み)、ワイド版は2900円(税込み)となっています。

この600円の価格差はどこにあるのでしょう?

その答えは

★誌面の大きさ
★袋とじ

にあります。

四季報とワイド版の違い①:誌面の大きさ

四季報ワイド版はワイドというだけあり、書籍のサイズが通常版よりも大きいです。
B5サイズの大きさ(182ミリ×257ミリ)があるようです。

文字も2倍の大きさで読みやすくなっています。

難点があるとすれば、重くてかさばるといったところでしょうか。

四季報とワイド版の違い②:袋とじ

四季報とワイド版の違いのもうひとつの特徴。

それが袋とじです。

会社四季報のワイド版には、オリジナルの袋とじ企画が毎号載っています。

四季報(通常版)ではなく、ワイド版を毎号購入する投資家はこの袋とじ企画目当てで買っている人が多いようです。

では、四季報ワイド版の袋とじにはどんな内容が記されているのでしょうか?

2021年4集秋号の表紙から引用すると、

成長への種まき!設備投資に積極的な企業
華麗なる復活、黒字転換企業ランキング!

引用元:会社四季報ワイド版2021年4集秋号

となっています。

会社四季報

参照:会社四季報ワイド版2021年4集秋号

ワクチン接種が進み、アフターコロナを見越した企業の設備投資に注目していますね。

電気自動車、ESG投資などが注目を集める中、今後5年10年を見据えて攻め気の経営をする姿勢を見せているかどうかがわかると思います。

コロナ禍で業績悪化が目立った2020年でしたが、そこからいち早く復活した企業には投資家も注目します。

特に黒字転換銘柄は株価が急上昇することもありますので、非常に重要な情報です。

少しでも良質な情報を得たい投資家にとっては、こうした四季報ワイド版の袋とじ企画は貴重な情報源となりそうですね。

四季報ワイド版の袋とじ内容としては、時事ネタを盛り込んだものが多いらしく、今ならアフターコロナをにらんだ外国人投資家の動向ということなのでしょう。

ちなみに2020年新春号では「配当予想+株主優待込み利回り」「10年前と様変わりの利益急拡大企業」が袋とじで特集されていました。2020年の新春号ならではの企画ですね。

会社四季報とワイド版、どっちが良いのか?

会社四季報には、大きく分けて3つあります。
通常版、ワイド版、プロ版です。

プロ版は投資のプロや玄人向けなので、自分が手に取るのに向いているのかなんとなくイメージが持てると思います。

では四季報とワイド版はどうでしょう?
四季報とワイド版の違いは分かったものの、結局どっちを読んだら良いのかとお悩みかもしれませんね。

結論から言ってしまえば、四季報の通常版とワイド版、どちらを読んでもOKです。

ただ、こんな人にはワイド版がおススメです。

<ワイド版がおススメな人>

★四季報通常版よりも多くの情報がほしい人

★自分の情報収集力に自信が持てない人

★プロが収集した情報を活用したい人

★細かい文字を読むのがつらい人

投資銘柄をスクリーニングするのに、より多くの精度の高い情報がほしい場合には、ワイド版はおすすめといえるでしょう。

文字サイズは2倍の大きさなので、細かい文字がしんどい人にもおすすめします。

どうしても自力では収集できない情報が存在します。

個人で上場企業に取材するのは現実的とはいえません。
四季報の記者たちが取材によって集めた情報は、お宝銘柄を探す貴重な情報源となります。

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経済専門誌の記者が収集してきた情報があふれているからこそ、四季報通常版にもワイド版にも読む価値があるのですね。

四季報ワイドを選ぶ時の注意点

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やっぱり四季報は通常版よりワイド版の方がいいのかしら?
四季報とワイド版のどっちがいいのか?悩んでしまいますよね。
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そんな悩みをかかえている人のために、四季報ワイド版をえらぶ時の注意点をご紹介します。

注意点はとてもシンプル。

四季報のワイド版を買っても、情報を持て余してしまうようなら通常版で十分だということです。

大切なことは、ご自身の投資力を高めていくことです。

四季報は有用なツールですが、投資情報源の1つに過ぎません。

情報収集力と分析力を高めていくことが最も大事なことだとクロサキは考えています。

四季報ワイド版はその一助になることでしょう。

会社四季報プロ500との違い

会社四季報には通常版とワイド版、さらに「会社四季報プロ500」というものがあります。

会社四季報プロ500

※出典:東洋経済

ワイド版と通常版の違いについては解説してきました。

では、四季報ワイド版と会社四季報プロ500との違いはどこにあるのでしょう?

両者の違いについて、解説していきます。

<会社四季報プロ500とは>

会社四季報プロ500には大きな特徴があります。

・プロにより銘柄が500に絞られている
・テーマによって注目株が選定されている
・フルカラーでチャートもファンダ情報も見やすい

銘柄選びに毎回困る人にとっては、約4000ある上場銘柄をプロの目によって500銘柄まで絞ってもらえているので、投資先を探しやすくなるメリットがあります。

会社四季報プロ500は四季報通常版よりもサイズが多きく、ワイド版とほぼ同じ。

<ワイド版との違い>

四季報ワイド版との違いは、

・銘柄数
・書籍の価格
・1銘柄あたりの情報量

にあります。

会社四季報プロ500には「会社四季報記者のチェックポイント」という項目があり、通常版やワイド版には書かれていない記者の取材による情報が載っています。

掲載企業の写真も載っているので、どんな企業なのかをイメージしやすいメリットもあります。

ほかにも、テーマによって関連銘柄が分類されており、証券コード順に並んでいるワイド版よりも銘柄が探しやすいのも特徴といえるでしょう。

書籍の価格も1400円と通常版やワイド版よりも安くなっています。

四季報相場とは

四季報が注目される理由の1つに「四季報相場」があります。

四季報相場とは、四季報の誌面でサプライズ記事が載っている記事などが投資家の注目を集め、株価が大きく上昇していく相場のことを意味します。

そのような銘柄は「四季報銘柄」とも呼ばれます。

四季報相場になるお宝銘柄を見つけたい。

そんな投資家心理も四季報が注目される理由の1つといえるでしょう。

最後に

四季報を読んでもまだ銘柄選びに自信がもてない…という人もいると思います。

自分で銘柄選びをするのが苦手という人は、ロボアドを利用してみるのも良いでしょう。
話題株セレクトなど、あなたが希望するコースが見つかる場合もあるかと思いますので、一度チェックしてみてはいかがでしょうか。

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