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優待狙いの買い時を知ると「利益+優待」で二度おいしい
株式投資の楽しみは値上がり益や配当だけにあらず。
株主優待の観点から、優待狙いの買い時について迫ります。
上場企業の方も株主を増やそうと自社製品など、いろいろな優待ラインナップをそろえている昨今。
企業によっては、配当と合わせると10%を超える投資利回りになるものもあります。
しかし、高値で株を買ってしまうと、その利回りは低下してしまいます。
ですので、基本戦略としてはあまり投資家が注目していない時となります。
このことを踏まえ、優待を含めた投資利回りが最高になるような戦略を考えていきましょう。
優待狙いは買い時を逃しやすい?
株主優待を狙った投資をするのは、一般的に個人投資家といわれています。
中には優待狙いで企業の株を買うため、最低売買単位である100株だけずっと保有しているという人もいます。
同時に、株主優待をもらえる権利を手にしたら、株の方はさっさと売ってしまうという人もいます。
この「さっさと売ってしまう人」は案外多く、株主優待や配当の権利確定日の翌営業日には株価が下がる傾向が高いといえます。
そのため、優待狙いの一つの買い時としては、権利確定日の翌営業日から数日内ということになります。
しかしながら、投資の初心者の方は、権利確定日後に株価が落ちてしまうことから、このまま株価が下落を続け、今株を買ったら損するんじゃないか…と不安になりやすいようです。
そのせいで優待狙いの買い時を逃しやすくなってしまうのです。
このあたりの投資家心理を知っていると、より高い投資利回りを実現できるようになることでしょう。
優待狙いの買い時戦略:王将フードサービスの場合
『株主優待』と一口に言っても、実に様々なものがあります。
自社製品を送ってくれる企業や、割引券、お米券、企業のオリジナルグッズなどもあるようです。
企業側からすると、株主優待には投資家に自社のファンになってもらいたいという狙いがありますので、基本は自社に関するものが多いですね。
上記の写真にも載せましたが、私は「餃子の王将」が好きなので王将フードサービス(9936)の株主優待券を持っています。
同社の権利確定日は3月末、9月末の2回
それぞれの権利確定日時点で100株保有していると、2000円分の同社お食事券が年2回もらえます。(12000円の配当含む)
合計リターンは16000円(「お食事券」2000円×2、「配当」12000円)になります。
王将で一回の食事に500円使うとしたら32回も食事ができます。
さらに、株価が安い時に株を買っておけば、株の値上がり益も手にできるという一石三鳥(お食事券・配当・値上がり益)も狙えます。
2018年の「王将フードサービス」の株価を参照しながら説明していきましょう。
同社の3月末の権利確定日は3月27日でした。
この日の株価は終値で5280円。
権利落ち日(3月28日)の終値は5210円と下がっていますね。
さらに翌営業日の3月29日の終値は5180円まで下がっています。
やはり、権利確定日後は株価が下落しています。
しかし、この数日間こそが同社の株の絶好の買い時でした。
もし3月29日の終値「5180円」で購入していた場合、
8月23日時点の株価は終値で「6950円」になっています。
6950円-5180円×100株=177000円(+34.2%)
の値上がり益を手にできたことになります。
餃子もオイシイですが、投資妙味もオイシイ株だったといえますね!
だから優待狙いの買い時戦略は大事
優待狙いの買い時を見極めることが、いかに大切かがおわかりいただけたなら幸いです。
ご紹介した優待狙いの買い時は、「権利落ち日後数日内」でしたが、ほかにも買い時となるような時期というは探せばあると思います。
このような株の買い時を探すのは「宝探し」をしているようで、とても楽しいものです。
気になる会社があったら、その企業の株価の推移をみてみることをお勧めしますよ。
権利落ち日前後の株価の上下、ほかにも何か毎年同じ時期に同じような株価のサイクルをしている企業もあるかもしれません。
そういう企業を見つけた時は、株価が低い時期を見極めやすいですから、優待狙いの買い時も見つけやすくなります。
私もこれからも買い時をしっかりと見極めた優待狙い戦略を大事にしていきたいと思います!