IPOはセカンダリー投資で空売りできないからチャンスはウソ?

    IPOのセカンダリー投資

    IPOはセカンダリー投資で空売りできないが、裏ワザもある

    IPOのセカンダリー投資は空売りできないからねらい目。

    上記は一般的によく言われていることですが、思わぬ“落とし穴”もあるので注意が必要です。

    IPOにはプライマリー投資とセカンダリー投資があります。

    プライマリー投資は、IPO銘柄の公募に応募して、当選したら上場後すぐに売却して利益を得る投資法です。
    近年はIPO株の初値が公開価格を大きく上回ることが多いので、抽選に当たった人は大きな利益を得られる可能性大です。しかし、抽選倍率が100倍を超えることがザラなので、めったに当選することはありません。

    宝くじのようなIPOのプライマリー投資よりも、セカンダリー投資を狙っていく方が現実的といえるでしょう。

    IPOのセカンダリー投資は、上場初値を付けた後に投資していく手法です。

    一般的に、上場後すぐのIPO銘柄は空売りができません。
    そして、企業の成長期待から株価が上昇する傾向があります。

    IPOのセカンダリー投資で効率よく稼ぐトレーダーも多く、メジャーな投資手法になりつつあるようです。

    しかし、IPO株はセカンダリー投資で空売りできない…という定説には裏ワザがあり、注意も必要です。

    その注意点と、それでもIPOのセカンダリー投資には空売りを考慮しても大きなチャンスがあることをお伝えしていきましょう。

    IPOのセカンダリー投資では空売りできない…はウソ

    IPOのセカンダリー市場では一般的に空売りできません。
    空売りできないので、人気株であれば期待から株価は大きく上昇していく可能性が高まります。

    しかし、まったく空売りできないというのはウソです。

    SBI証券のHYPER空売り、松井証券のプレミアム空売りを利用すれば空売りは可能です。

    ただし、両社の空売りは日計り信用取引になるので注意が必要です。

    日計り信用取引はデイトレードをするための信用取引で、一日で取引を手仕舞う取引になります。つまり、空売りしたらその日の内に借りた株を買い戻さなければなりません。

    日計り信用取引

    ※出典:SBI証券(上)、松井証券(下)


    通常空売りは半年間までポジションを保有できますが、日計り信用取引ですので、大きな投資額を持った個人投資家などが、次々と売りポジションを構築して持ち越すことはできません。

    あくまで私見ですが、デイトレの空売りしかできないので、中長期の買い方の投資家にやや分があるのかなと思います。

    IPOのセカンダリー投資における注意点

    IPOのセカンダリー投資は、うまくすれば会社の成長に伴った株価の大きな上昇に乗り、テンバガー達成になる可能性を秘めています。

    しかし、同時にセカンダリー投資ならではの注意点もあります。

    IPOセカンダリー投資の代表的な注意点を2つご紹介しましょう。

    IPOのセカンダリー投資はすでに株価が過熱気味の可能性

    上述したように、IPO株は非常に人気があって初値が公開価格の数倍の株価になることも珍しくありません。

    IPOのセカンダリー投資は、初値が付いた後の投資手法なので、すでに株価が高い状態の銘柄も少なくありません。

    株価が高くてPERが100倍以上の銘柄でも、その企業の成長への期待から株が買われて株価上昇を押し上げることになります。

    同時に、公募の抽選に当選して初値で売らなかった人たちが、利確をしてくる可能性もあります。
    SBIの日計り信用(通称ハイカラ)などで空売りを仕掛けてくるトレーダーもいます。
    相場の過熱感から警戒の売りが多くなるリスクもあります。

    これらの理由から、株価が下落していくリスクがあることを念頭に置くべきでしょう。

    IPOのセカンダリー投資はボラティリティが高く、慣れない人は振り回されて損切りのリスクも…

    IPO株はセカンダリー市場でボラティリティが激しくなりがちです。
    特に初値で4000円、5000円以上の株価になると、値嵩株になりますので、制限値幅も大きくなります。

    何かマイナスインパクトなどがあれば、一気に数百円も株価が下落することも珍しくないので注意が必要です。

    大きな金額なので、投資経験の浅い人やメンタルの弱い人、IPOのセカンダリー投資をしたことのない人は、目先の株価の上下についていけず、保有株の株価がマイナス数百円になったりして狼狽売りの損切りをしてしまいがちです。

    きちんとした投資戦略や資金管理、メンタルを持ってIPOのセカンダリー投資に臨みましょう。

    終わりに

    IPOのセカンダリー投資には、空売りリスクやボラティリティの高さなどの注意点があります。

    しかし、IPOする企業というのは成長性の高い企業です。
    売上・利益ともに高い伸びを見せる企業群ともいえるのです。

    トヨタ自動車やソニー、ファーストリテイリングだってIPO(株式公開)したばかりの時代があったわけです。

    この3社のIPO時にセカンダリー投資していれば、投資額は数百倍になっていたことでしょう。

    リスクはあれど、それ以上の夢がある投資がIPOのセカンダリー投資だと筆者は思います。
    ※投資は自己責任と自己判断でお願いします。


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