目次
スキャルピングのデメリットとは
(最終更新日:2021/8/4、元記事:2018/9/6)
効率よく稼げるトレード手法のスキャルピング。
今回はスキャルピングのデメリットについて語っていきましょう。
トレードを時間の決済までの時間の長さで大別すると、次の4つに分けられます。
(2)デイトレード Day trading・・・一日
(3)スイングトレード Swing trading・・・数日~数週間
(4)ポジショントレード Position trading・・・数か月~数年
スキャルピングは、投資を始めた人がつい手を出しがちなスタイルです。
数秒~数十分で終わるので、いかにも手軽ですよね。
含み益が出たら、じっくり待つ必要もなく利益確定すればいいわけですから。
ポジションを持ち続けないので、夜間に米国市場が暴落してあせることもなし。
しかし、クロサキ個人の見解としては、素人はスキャルピングだけはやめた方がいい。
メリット以上にデメリットが大きすぎます。
その理由は大きく3つに分かれます。
スキャルのデメリット1 スプレッド負け
特にFXやCFDに言えることですが、実際のトレードではスプレッドが発生します。
トレード1回ごとに、固定の手数料を証券会社から取られます。
例えば、ドル円を売買する場合、1回のトレードごとに1~1.5pipsという具合です。
その一方で、スキャルピングによる利益幅は小さく、平均すれば5pipsから10pipsといったところでしょう。
1pipもの手数料を払ってわずか数pipsを取りに行くのは非効率です。
1日にスキャルピングを繰り返せば、取られるスプレッドは膨大な量に。
少々の利益を稼いでも、スプレッド分を超えるのは難しいかもしれません。
これがいわゆる「スプレッド負け」の問題です。
スキャルのデメリット2 自由時間を奪われる
スキャルピングのデメリットとして「労働時間が長い」があります。
スキャルピングは小さな値幅のトレードを1日に何回も繰り返す方法です。
言い換えれば、1日中チャートに張り付いていなければいけません。
これでは、1日の大半を「労働時間」に費やしているようなもの。
だとすれば、普通に会社勤めしたほうが低リスクで合理的な選択ではないでしょうか。
そもそも、投資家という職業を選ぶ理由の1つは「自由」を得ることです。
毎日の長時間労働から解放され自由を得ることこそ、投資家になるメリットのはず。
スキャルピングのように膨大な労働時間を費やすトレードは、本末転倒です。
タイムイズマネー!
スキャルのデメリット3 消耗する
スキャルピングが抱える最大のデメリットは「疲れる」ことです。
私自身スキャルピングをやったことがありますが、とにかく疲れます。
短時間でトレードを完結させるため、その間じっくりモニタを注視。
トレードが終わるたびに、利益を出したら心の中で歓喜し、損失を出したら心の中で落胆する。
そんなことを1日のうちに何回も何回も続けるのです。
まさに消耗です。
繰り返しますが、投資家が投資という行為を選ぶ理由は「自由」を得ることにあるはず…
自由とは、身体的にも精神的にも苦痛から解放される状態ではないでしょうか。
毎日のように消耗し続けることが「自由」だとは言えません。
やはり、スキャルピングは「なぜ我々は投資をするのか」という本来の目的から見れば、本末転倒なのかなと思います。
トレードは中長期で
そういう意味では、最適なトレードスタイルは、中長期的な期間で行うスイングトレードやポジショントレードになるでしょう。
ただし、ポジショントレードとなると、1回あたりのトレードが数年に及ぶ場合もあります。
これが私の意見です。
ただし、中長期的なトレードとなると、チャート分析だけではなく、ファンダメンタルズなど、様々な情報を分析する能力が必要となります。
銘柄分析がどうしても苦手な方もいることでしょう。
そんな方は、AIを活用した銘柄選びを試してみてはいかがでしょうか。
近年AIのクオリティはとても向上しています。
「話題株セレクト」というAIロボは、まだ株価の上昇していないテーマ株を見つけることを得意としているようです。
クロサキが実力を検証した記事がありますので、ご興味があればチェックしてみてくださいね。