スキャルピングだけはやめた方がいい。致命的なデメリットが3つ。

スキャルピング

数秒~数十分でトレードを終わらせるスキャルピング

トレードには色々なスタイルがありますが、1回のトレードにかける時間の長さから、次の4つに分けることができます。

(1)スキャルピング Scalping・・・数秒~数十分で終わるスタイル
(2)デイトレード Day trading・・・一日のうちで終わるスタイル
(3)スイングトレード Swing trading・・・数日~数週間で終わるスタイル
(4)ポジショントレード Position trading・・・数か月~数年で終わるスタイル

これらの中でも、スキャルピングは、投資をやり始めた人間がつい手を出しがちなスタイルです。数秒で数十分で終わるということは、いかにも手軽ですよね。含み益が出たら、それをじっくり待つ必要もなく、サクっと利益確定すればいいわけですから。寝ている間もポジションを持ち続けるわけではないので、朝起きてみて「ギャー!」っとなることもありません。

しかし、私個人の意見としては、スキャルピングだけはやめた方がいい。メリット以上にデメリットが大きすぎます。その理由は大きく3つに分かれます。

その1 スプレッド負けが生じる

これは特にFXやCFDに言えることですが、実際のトレードではスプレッドが発生します。トレード1回ごとに、固定した手数料をブローカーから徴収されるわけです。例えば、ドル円を売買する場合、1回のトレードごとに1~1.5pipsは取られます。

その一方で、スキャルピングによる利益幅は小さく、平均すれば5pipsから10pipsといったところでしょう。1pipもの手数料を払ってわずか数pipsを取りに行くというのは非効率的です。1日のうちにそうした小さなスキャルピングトレードを繰り返せば、取られるスプレッドは膨大な量となります。少々の利益を稼いでも、スプレッド分を超えるのも難しいかもしれません。これがいわゆる「スプレッド負け」の問題です。

スキャルピングのデメリット【スプレッド負け】

その2 自由時間を奪われる

スキャルピングのデメリットとして「労働時間が長い」という点も致命的です。スキャルピングは小さな値幅のトレードを1日に何回も繰り返す方法です。言い換えれば、1日中スクリーンに張り付いていなければいけません。これでは、1日の大半を「労働時間」に費やしているようなものです。だとすれば、普通に会社勤めして労働したほうがはるかに低リスクで合理的な選択ではないでしょうか。

そもそも、我々が投資家という職業を選択する理由の1つは「自由」を得ることにあります。毎日の決まりきった長時間にわたる労働から解放されて、大きな自由時間を獲得することこそ、投資家になる大きなメリットのはずです。だとすれば、スキャルピングのように膨大な労働時間を費やすトレードスタイルは、私から言わせたら本末転倒としか言えません。タイムイズマネーです。

スキャルピングのデメリット【自由時間を奪われる】

その3 消耗する

スキャルピングが抱える最大のデメリットは「疲れる」ということです。私自身、試しにスキャルピングをやってみたことがありますが、とにかく身体的にも精神的にも疲れます。数分から数十分という短時間でトレードを完結させるわけですから、その間じっくりスクリーンを注視する必要があります。トレードが終わるたびに、利益を出したら心の中で歓喜し、損失を出したら心の中で落胆する。そんなことを1日のうちに何回も何回も続けるのです。まさに消耗です。

繰り返しますが、投資家が投資という行為を選ぶ理由は「自由」を得ることにあるはずです。自由というのは、身体的にも精神的にも苦痛から解放される状態のことではないでしょうか。毎日のように消耗し続けることが「自由」だとは言えません。やはり、スキャルピングは「なぜ我々は投資をするのか」という本来の目的から見れば、本末転倒としか言えないのです。

スキャルピング最大のデメリット【疲れる】

トレードは中長期で

そういう意味では、最適なトレードスタイルは、中長期的な期間で行うスイングトレードやポジショントレードになるでしょう。ただし、ポジショントレードとなると、1回あたりのトレードが数年に及ぶ場合もあります。そのようなトレードでもかまわないのは、よほど当座のお金に困っていない富裕層に限られるかもしれません。いずれにせよ、トレードは中長期で。これが私の意見です。

ただし、中長期的なトレードとなると、単にチャートを眺めるだけではなく、世界の政治情勢、経済情勢、各企業のファンダメンタルズなど、様々な情報をスピーディに取得し、分析する能力が必要となります。それが個人のキャパを超えるようであれば、信用のおける投資顧問会社に頼るというのも1つの選択肢となるでしょう。もちろん、投資顧問会社もピンキリですから、慎重な会社選びが必要となりますが。