利食い千人力 投資のプロが痛感した相場格言の本当の意味

    利食い千人力

    利食い千人力、投資のプロである管理人が思い知った本当の意味とは

    利食い千人力

    あなたはこの相場格言をご存じでしょうか?

    株やFXの経験がある程度ある人なら、一度は耳にしたことがあるかと思います。

    管理人のクロサキは投資診断士にして日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリストの資格も保有している、いわば投資のプロです。

    日本株の投資歴も15年ほどあります。

    そんな私が「利食い千人力」の重要性と本当の意味を痛感する出来事が2020年、ありました。

    私の経験でいわせてもらえば、

    “利食い千人力”

    という相場格言は投資初心者も上級者でも関係なく、株式投資している人は全員大切にした方が良い言葉だと思っております。

    クロサキがなぜ利食い千人力の重要性を痛感したのか?

    その経験談をお話していきます。

    利食い千人力を痛感するのは、欲望との闘いに負けた時

    クロサキが利食い千人力を痛感したのは、己の欲望に負けた時でした。。。

    銘柄選びをしている時は、まるで宝探しをしているようで楽しいものです。

    会社四季報や証券会社のスクリーニングツールを使うなどして、この銘柄は上昇しそうだなと目星をつけるわけです。

    実際に投資した銘柄の株価が大きく上昇していくと、やはり自分の見立ては間違っていなかった…という気持ちになります。

    自分が買った銘柄の株価が連日上昇していくのは、気分が高揚してくるものです。

    その結果、

    「まだ上がる」と欲との闘いに突入。
    「○○円まで上がったら売ろう」と売るタイミングのハードルを上げる。

    というパターンに陥ることが多くなるわけです。

    このブログをお読みのあなたにも似たような経験があるかもしれませんね?

    2020年夏に投資したITbookホールディングス(1447)は、「利食い千人力」を痛感することとなる苦い体験でした。

    <ITbookホールディングスの株価チャート>
    ITbookホールディングス株価チャート
    ※引用:ヤフーファイナンス

    上図はITbookホールディングスのチャートです。

    チャートを見ればわかりますが、投資してすぐに株価が急上昇を始めました。

    クロサキ自身は、ITbookがサポートラインに支えられて上昇トレンドを続けていたので買いました。

    その直後、著名投資家のツイートがきっかけで、株価は急騰。

    一時は含み益もかなりのものとなりました。

    この時、株価は949円まで上昇しました。

    500円手前からの上昇だったので、短期間に約2倍になったわけです。

    利食い千人力…、もちろんその当時もこの相場格言を知っていました。

    しかし、当時の私は1000円まで上昇したら売ろうと売り注文を出しませんでした。

    株価が3桁から4桁に上がる節目というのは、機関を含む投資家の様々な思惑が絡みやすい株価。

    素直に利確しておけば良かったのですが、頭の中で1000円という目標ができてしまったために、売れませんでした。

    その後も、株価はずるずると下がり、大幅に利幅を減らす結果となりました。

    非常に強い後悔をしたことが今でも思い出されます。

    株価が勢いよく上昇している時に売るのは、投資家心理としては非常にむずかしいです。
    なにしろ、まだ株価が大きく上昇していく可能性があるわけです。
    もっとお金を増やしたいと思う人はなかなか利確できません。

    株は買いより売りの方がむずかしいと言われる所以です。

    「利食い千人力」と「見切り千両」

    利食い千人力と双璧をなす相場格言も存在します。

    「見切り千両」

    という言葉です。

    利食い千人力とは、とりあえず利益を確保させることの重要性を説いた相場格言。

    それに対して、見切り千両とは、損切りであっても千両の価値に匹敵するという意味です。

    どちらもお金を残すことの重要性を説いた言葉。

    前者は含み益が出ている時の相場格言。
    後者は含み損となっている時の相場格言。

    私の座右の銘は「未練残すな、金残せ」です。

    これは投資をしている中で、一番大事なことはお金を失くさないことだからです。

    運用資金さえ残っていれば、損失の挽回は可能です。

    しかし、致命的なダメージを負ってしまってはそれも叶いません。

    ITbookホールディングスでの私の失敗は、利幅を縮小させてしまったことだけではありません。

    「時間損失」「機会損失」「メンタルロス」

    などが発生してしまうことです。

    ポジションを持ち続ける間、他にこれから上がっていきそうな銘柄があっても資金が拘束されてしまい、機会損失が生じる可能性があります。

    今まで折角上昇していた株価が下がっていくのを見守ることは、精神的にも厳しいです。

    最悪の場合、利幅が減るどころか損失になって損切り…ということもあり得ます。

    判断を誤ると、売れなくなってしまうのです。

    利確は正義ということばもありますが、その通りだと思います。
    個人的には利食い千人力どころか、万人力だと思っているほどです。

    利益を出し続けると、精神衛生上も良い状態が続きます。
    負けた状態でトレードに臨むのと、勝ちが続いた状態で臨むのとではパフォーマンスに差が出ると思います。

    尚且つ、利益確定が続くと運用資金が増えて、投資できる銘柄の選択肢も増えます。

    選択肢が増えるということは、チャンスが増えること。

    さらに、資金効率も良くなるため、数週間から数か月で銘柄を入れ替えるスイングトレードをしている人には、適しているといえるでしょう。

    私自身、ITbookホールディングスを売れなかったとき、かなりストレスが溜まりました。

    他の銘柄が上がっているのに、そちらの銘柄に移れなかった苦い思いをしています。

    クロサキと同じ轍を踏まないためにも、利食い千人力を大事にしてください。


    株式ランキング