原油価格が与える株価への影響とは?サウジと露の衝突で暗雲

原油価格が株価に与える影響

原油価格が与える株価への影響はどうなる?

2月以降の株価の急落は新型コロナウイルスだけのせいじゃない?

投資歴約15年の筆者にそう思わせる材料があります。

その材料とは、原油安です。

まずは下のチャートをごらんください。WTI原油先物のチャートです。

原油先物価格チャート

※出典:SBI証券


右のラインチャートを見ると、2月後半からじわじわと下落を始め、3月以降は急落しているのがわかります。

今年初めには1バレル=60ドルくらいだったのですが、3月末には20ドルを割ってしまいました。3か月ほどで原油先物価格は3分の1以下になってしまった計算です。

では、この原油価格の下落がなぜ株価への影響を大きくするのか?

そのことについて、お伝えしていきましょう。

現在の原油安はサウジと露の衝突。それがなぜ株価に影響を与える?

そもそも現在の原油価格の歴史的な安値は、新型コロナウイルスの世界的な拡大によって、石油の需要が大幅に減少することが見込まれている、という前提があります。

そのうえで、需要が大幅に減るのだから生産量を減らして石油価格の維持をしていきましょうと、OPEC参加国の間で話し合われ、OPEC非参加国のロシアにも呼び掛けていた経緯があります。

しかし、ロシアとの減産交渉が決裂、それによってサウジアラビアも減産から増産に舵を切ったというのが実情です。

石油価格は需要と供給のバランスで決まります。

需要よりも供給量が過多になれば、当然石油価格は下がります。

しかも、世界はコロナパニックにより、飛行機が飛ぶ数も大幅に減り、自動車の走る量も減り、石油の需要がしばらくは低迷したままだと見込まれています。

それが今回の原油価格の歴史的安値につながっていると考えられています。

そして、原油価格が下がり続けると困るのが米国であります。

現在の米国はシェール革命により、石油の純輸出国になるまで石油が採掘できる国となっています。

そして、シェールオイルは採掘するためのコストが比較的高く、原油価格が理不尽に安い状態が続くとシェールオイル企業が連鎖倒産してしまう恐れがあるわけです。

現に、シェール企業が倒産するニュースなども出始めています。

そうなると、米国の雇用が失われ、石油関連株の株価も下落という流れになってきます。
コロナショックによる株価暴落と、原油価格急落によるダブルパンチというわけです。

NYダウ平均が大きく下がれば、日経平均もそれにつれられて下がっていく可能性が高まります。

上記の流れをまとめると以下のようになります。

・原油価格下落
↓↓↓
・米国のシェール企業倒産などにより、米経済悪化、NYダウ下落
↓↓↓
・米経済と結びつきの強い日本株(日経平均)もつられ安

大まかに説明すると、上記のようになるかと思います。

そのため、株式投資をしている人は原油価格の動向にもアンテナを張っておく必要があるわけです。

原油価格が株価に与える影響…今後はどうなる?

原油価格の大幅安が株価にも影響を与えていることはお伝えしました。

では、今後の原油価格と株価はどうなっていくのでしょうか?

現在サウジアラビアが招集したOPECプラスによる会合が開かれようとしています。
ここでサウジアラビアとロシアの間で石油減産への合意が締結されれば、原油価格の下落に歯止めがかかり、今まで以上に下げていた原油価格が一気に急上昇していくことが考えられます。

米国とカナダがサウジアラビアなどから輸出される石油に対して、関税をかける用意があるという発言をして、サウジアラビアに対して態度の軟化をするように迫っていることからも、サウジとロシア間での合意がなされることへの期待が高まっています。

その期待により、現在やや原油先物価格は反発している状況です。

もしサウジとロシアの間で減産合意がされれば、石油価格が上昇し、株価を押し上げる好材料となることは間違いないことでしょう。

一方、交渉が決裂した場合には、一段安となり株価へのマイナス材料となる可能性が非常に高いといえます。

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