ノーベル賞でリチウムイオン電池関連銘柄が急騰も、勢いは続かない?

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    ノーベル賞ご祝儀相場、リチウムイオン電池関連銘柄急騰だが、勢い続かず?

    ご祝儀相場のご祝儀に与れた投資家はどれほどいたのか?
    高値掴みをして泣きを見ている投資家も多そうです。

    昨日のノーベル化学賞受賞のニュース速報を見て、いち早く今年受賞した吉野彰さんが所属する「旭化成」(3407)の株価をチェックした投資家はかなりの数に上ったことでしょう。

    日本時間夕方の受賞者発表だったため、東京市場は取引時間外でした。
    PTS市場ではお祭り騒ぎになっており、300円ストップ高の水準まで株価が上昇しておりました。

    本日の前場でも、リチウムイオン電池関連銘柄は急騰しています。

    しかし、その買いの勢いは続かない可能性があります。

    そこで、ノーベル賞受賞のご祝儀相場参加への注意点をお伝えしていきたいと思います。

    リチウムイオン電池関連銘柄、急騰の筆頭格は旭化成だが要注意

    正直な話…旭化成のPTSの板情報を見ていて、300円高で買った人のことが心配になってしまいました。

    なぜなら、翌日の東京市場では思ったほど株価が上昇しないケースがあるからです。

    そして今日。

    案の定というか何というか。

    旭化成の株価は急騰するにはしましたが、昨夜のストップ高には程遠いものでした。

    旭化成株価

    ※出典:ヤフーファイナンス


    昨日のPTS市場では1400円強まで株価が上昇していたので、その株価で旭化成株を買った人は、今頃かなりの含み損を抱えていることになります。

    おそろしや…

    ヤフーファイナンスのBBSにも、心配する声が出ていましたのでご紹介しましょう。

    旭化成BBS

    ※出典:ヤフーファイナンス


    このコメントを出した人たちも、おそらくは日中の取引がPTS市場ほどは上がらないということをご存じなのでしょう。
    とても冷静な判断を下した方たちのように見受けられます。

    筆者の場合、経験でこういうケースになりうるなと予想していました。
    ですが、投資経験の浅い人が「ノーベル賞受賞」というビッグニュースで飛びついてしまうとやけどする、そんな典型例と言えるかもしれません。

    今日の前場の旭化成の値動きにしても、取引開始直後は大きく上げたものの、その後は株価をさげています。

    ご祝儀相場というのは、このような値動きになる場合が多いように感じます。

    それはそうです。
    ノーベル賞を受賞したからといって、すぐに旭化成の業績がものすごく良くなるわけではないからです。

    吉野彰さんが開発したリチウムイオン電池は、非常にすばらしい発明ですが、株への投資を考える場合には、材料だけで飛びつくのは危険です。

    むしろ、ねらい目は旭化成以外の銘柄にあると個人的には思っています。

    では、その銘柄とは、どのような銘柄なのでしょうか。

    ご紹介していきましょう。

    急騰銘柄よりも、まだ上がっていないリチウムイオン電池関連銘柄がねらい目

    リチウムイオン電池関連銘柄と一口に言っても、どれくらいの銘柄数があるのでしょうか。

    投資情報サイト「株探」で調べてみると、リチウムイオン電池関連銘柄として21銘柄がピックアップされました。(2019/10/10現在)

    リチウムイオン電池関連銘柄リスト

    ※出典:株探


    投資するかは別として、筆者が注目したのは「大和ハウス」(1925)と「関東電化工業」(4047)の2銘柄です。

    大和ハウスに関しては、業績が絶好調なこと。
    さらに、スマートハウスという商品を展開しており、リチウムイオン電池を搭載した防災住宅の販売にも力を入れている点に注目しました。
    ※参照「大和ハウス工業HP」

    現在、先日の台風15号に匹敵する勢力の台風19号が接近しています。
    防災への意識は近年ますます高まっていますので、需要はかなり望めるのかなというのも注目した要因です。

    関東電化工業に関しては、エッチングガスはフッ素系技術などを得意としており、日韓関係悪化への思惑からなのか、最近は株価が低迷していました。
    しかし、リチウムイオン電池材料への需要が会社想定を超えると四季報秋号(9月発売)には記載されており、PBRも1倍程度と割安なのでピックアップしてみました。

    もちろん、これらの銘柄が必ずドカンと上がるというものではありません。

    何をお伝えしたかったのかというと、

    ・ノーベル賞受賞というビッグニュースが出たときは、すでに株価が大きく動いていることが多いので、安易に飛び乗らないこと。(けがの元)
    ・そして、本命銘柄に乗り遅れた場合は、まだ注目されていない(株価が上がりきっていない)中小型株を狙っていくこと。(大型よりも値上がりを期待できる)

    チャンスというのは、焦らないでもやってきます。

    しかし、やってきたチャンスを逃さないためには準備が必要です。

    焦っては事を仕損じるという言葉があるように、冷静な判断を下すことが株式投資で利益を上げるための重要な資質です。

    注意点に気を付けて、資産を減らさないようにしていきましょう。


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