NISAが恒久化?日経平均上昇と老後2000万円問題解消に期待

NISA恒久化

NISAの恒久化が実現すれば、日経平均上昇↑↑&老後資金2000万円問題に光明

(元記事:2019/8/22)
あなたはNISAを活用していますか?
どうでもNISA(ニーサ)と思ったりしていませんか?笑

株式投資をしていれば、税金の面で活用しない手はない小額投資非課税制度NISA。
私も利用枠が120万円に増額されてから活用しています。

そのNISAは現行制度では、一般NISAが2023年まで、つみたてNISAが2037年までで終了となっています。

これを恒久化しようという動きが金融庁から上がっているのです。
※参照記事「金融庁、NISAの恒久化要望 老後資産形成へ」

もし実現化すれば、個人投資家にとっては朗報以外の何物でもありません。
現役世代の投資家にとっては、最近話題となった老後資金2000万円を作りやすい環境が整うことにもなります。

実際に恒久化されるかは未定ですが、実現した場合にどんなことが期待できるのかについて考えていきます!

NISAの期限延長・恒久化が現実味:シミュレーションしてみた

(追記:2019/10/7)
つみたてNISAの期限が延長されそうです!
乗り遅れた人、老後資金を今からじっくりと構築していきたい人には朗報ですね。

8月22日の既報では、NISAは現行制度では、一般NISAが2023年、つみたてNISAが2037年までで終了となっており、金融庁が恒久化を政府に要望とお伝えしました。

動きがありました。

つみたてNISAの期限が延長される見通しとなったのです。
※参照記事「つみたてNISA延長へ 投資期間20年を確保」

これまで2018年から2037年までの最長20年間しかつみたてNISAの期間はありませんでした。

つまり、2018年に始めた人は20年間積み立てられますが、今年始めた人は19年間しか積み立てられません。
始める時期が遅い人ほど、積立期間が短くなってしまうという制度的なデメリットがありました。

流れが変わったのは、おそらく老後資金2000万円問題でしょう。

この話題が社会問題化して、政府も動かざるを得なくなったのではないかと個人的には思います。

ちなみに、つみたてNISAの場合、年間最大40万円まで積立ができます
ですが、基本的には個別株は買えず、投資信託を買うことになります。

65歳定年だと仮定すると、45歳から積み立て始めても間に合いますし、50歳から始めても定年まで15年も積立てられます。

さらにiDeCoも活用すれば、老後資金の不安も多少は軽減される可能性があります。

少しシミュレーションしてみました。

<つみたてNISAとiDeCoを40歳から20年間、年5%運用 (企業年金なしの会社員)>
・つみたてNISA
投資元本:年間40万円(厳密には毎月3万3,333円)×20年間=799万9,920円
年5%運用した場合の最終積立金額1370万985円
・iDeCo(企業年金なし・年収500万円想定)
投資元本:年間27万6000円(毎月2万3,000円)×20年間=552万円
年5%運用した場合の元金+運用益合計945万3,774円
金に対する20年間の節税額110万4,000円
運用益に対する節税額78万6,755円

20年間の投資元本
つみたてNISA:799万9,920円
iDeCo:552万円
合計:1,351万9,920円

20年後に受け取れる金額
つみたてNISA:1370万985円
iDeCo:945万3,774円
合計:2,315万4,759円

iDeCoの節税額(20年分)
積立金に対する20年間の節税額:110万4,000円
運用益に対する節税額:78万6,755円
合計:189万755円

シミュレーション終わり。

企業年金なしの年収500万円の会社員が、つみたてNISAとiDeCoを20年間フル活用すると上記のような結果となりました。

定年を迎える時には2,315万円を受け取れ、節税額の累計を考慮すると2,500万円にもなりますね。

もちろん、試算通りにいけばの話ですが、老後資金2,000万円問題は机上の上では解決できそうです。
(追記:了)
(再追記:2019/10/18)
なんともショッキングな事態になってしまいました…。

つい先日、NISAが恒久化される可能性が高まったとお伝えしましたが、この話がお流れになってしまいました。
※参照記事「政府、NISA恒久化見送り 富裕層優遇批判で困難と判断」

NISAに対して、富裕層優遇批判があるために恒久化を断念したとのこと。

いやぁ、正直「はぁ?」と思ってしまいました。

1000万円、2000万円単位の投資額に対して非課税というのなら、富裕層優遇という批判はわかるのですが、現状NISAの利用枠は最大で年間120万円しかありません。

最大利用5年間をフル活用しても600万円です。

この数字に誤解を持っている人も多いのかなというのが、個人的な見解です。
年間120万円という金額は株や投資信託に対する投資金額の年間総額の話です。

「120万円も一年に投資できるほど私は余裕がない」
「だから、そんなに投資できる富裕層への優遇策だ」

と考えて批判している人が多い気がします。
しかし、この批判は全く的外れです。

最初に120万円用意できなくても良いのです。
例えば、投資資金を20万円しか用意できないという人でも、20万円の株取引を年間に6回行えば、投資総額は120万円になります。

この6回の売買に対して利益が出た場合、非課税になるわけです。

株式投資を行おうと本気で考えている人なら、20~30万円くらいの資金は用意すると思います。

20~30万円の投資資金に対しても、富裕層ばかりずるいという批判になってしまうのでしょうか。
むしろ、それくらいの投資資金でも、銘柄選びと売買のタイミングをしっかりと計れば数十パーセントから数倍の利益を上げられるところにNISAの魅力はあります。

世の中の景気を良くしていくためには、お金のめぐりを良くしていかなければならないのに、今回の政府の決定は残念でなりません。
(再追記:了)

NISAの恒久化が個人投資家にもたらすメリット

これまで期間が限定されていたNISA。
恒久化ということは、その期限が撤廃されることを意味します。

と、いうことはちょっと考えただけでも、個人投資家にとってはかなりのメリットがありそうだと想像できそうです!

現状のNISA制度を少しおさらいしておきましょう。

【一般NISA】
年額120万円まで。利用期間は2014年~2023年の間の最長5年。
【つみたてNISA】
年額40万円まで。利用期間は2018年~2037年の間の最長20年間。

どちらもキャピタルゲイン、インカムゲインが非課税になります。

この期間が終了すると、税の優遇を受けられなくなり、配当とキャピタルゲインには20%+復興特別所得税が課されることになります。

考え方や価値観は人それぞれですが、筆者は投資家にとって税金はコスト以外の何物でもないと考えています。

配当所得、キャピタルゲイン所得それぞれに、復興特別所得税と合わせて20.315%ものコストがかかるのは投資家にとっては非常に痛いと言わざるを得ません。

NISAが恒久化されれば、一年間に利用できる限度額内であればこれらの税金が免除になるため、投資家にとってのメリットは非常に大きいです!

かんたんなシミュレーションをしてみましょう。

120万円分のA社株に投資し、A社株価が5倍になった時点で売却したと仮定します。補足として、売却するまでの期間に6万円の配当を受け取ったとします。

120万円×5倍=600万円。

キャピタルゲイン(売却益)は、600万円-120万円=480万円となります。
配当所得は6万円なので、合計486万円の利益です。

NISAを活用していれば486万円の利益にかかる税金はゼロ

しかし、NISA適用外の場合は486万円×20.315%=98万7309円もの税金が発生します。

いかにNISAを活用するとメリットがあるかがわかる事例です。

今回の事例の場合ですと、NISAのあるなしで100万円近くも所有資産額に変動が出てしまいます。

NISAを活用していれば、この98万7309円を翌年のNISA枠を使って株に再投資することも可能です。

NISAと並んで税制面でのメリットが大きいiDeCo(イデコ)の投資資金に回すのも良いでしょう。生活資金や旅行資金に回すことだってできます。

運用成績の良い投資家であれば、NISAが恒久化することによって、今後ずっとこの恩恵を受けられるわけです。

非常に大きなメリットと言えるでしょう。

NISAの恒久化で老後資金2000万円問題は解消か?

冒頭でも少し触れましたが、NISAが恒久化されれば老後資金2000万円問題の解消に光明が差すかもしれません。

と、いうのも現行のNISA制度は利用期限があるので、どうしても買いのタイミングがなくても無理に投資をしてしまう可能性をはらんでいました。

恒久化することにより、そうした無理のある投資を減らせるようになり、損失を減らせるようになると考えられます。

また、配当を全額再投資に回したり、ドルコスト平均法を活用した長期投資法を活用していけば、20年、30年のスパンで見て2000万円を超えるポートフォリオを構築することも十分可能だと思います。

そのためには、ご自身のライフプランの設定や使えるお金の把握、投資の知識を増やすことが必要になるでしょう。

最初にすべきは自己投資だと思います。

たとえ現在の年齢が50代だったとしても、長期運用の恩恵は受けられるので、老後の不安を大分解消することは可能だと思います。

あくまで一例ですが、JT(2914)のように配当利回りが高く(2019/8/22現在6.9%)、独占市場を持っているような企業に集中して投資していくのもありかなと思います。

働いて稼いだ投資に回せる資金と配当をひたすらJT株に投資していくと、十数年後には配当所得だけで年間数十万円に達している可能性が高いです。

現在40歳の人でも定年を迎える65歳までの25年間、この戦略を取り続ければ、JTが倒産したり大幅な減配をしない限りは有効な投資手法になる可能性があります。
※あくまで可能性ですのであしからず。投資は自己責任でお願いします。

大事なことは時間を味方につけた長期投資でじっくりと資産形成をしていく、ということです。

本当にNISAが恒久化されるのかは不明ですが、個人的にはこの金融庁の流れは歓迎です。
ぜひ恒久化してほしいと願っています!