任天堂、自社株買い&消却、240万株売出しで4連騰!勢いは続く?

    任天堂

    任天堂の思い切った自社株買い&自社株消却、240万株売出しの勢いは本物か?

    2/25任天堂株が4営業日連続で上昇しています。
    株価も節目の3万円台を回復し、勢いに乗っているかのように見える任天堂

    しかしながら、本日2/25の任天堂株価が上がっている要因は、先週末に発表された任天堂の株主還元策によるもの。

    「大株主による約240万株の保有株の売出し」
    100万株もしくは330億円を上限とした自社株買いの実施」
    「保有している自社株1000万株の消却」

    一挙にこれだけの株主還元政策を実施することは稀だと思います。

    任天堂の株価は昨年3月には4万9880円ありましたが、年末の相場急落などにより株価は一時40%以上も下落しました。

    任天堂チャート

    ※引用:ヤフーファイナンス

    今も回復したとはいえない状態のため、このような対策に出た可能性がありますね。

    足元では任天堂株価は4営業日連続上昇となっていますが、自社株買いや消却、売出しによる株主還元政策をきっかけに、本格的に株価上昇トレンドとなりうるのでしょうか?

    その可能性を探っていきます!

    そもそもなぜこのタイミングで自社株買い&消却、売出し?

    それにしてもなぜこのタイミングで自社株買いや消却、大株主の売出しなどを発表したのでしょうか?

    下図は、2/22に任天堂が発表したIRの一部抜粋です。

    売出し目的

    ※任天堂IR(一部抜粋)

    (※元記事はコチラ

    この資料によると、どうやら一部の大株主から任天堂の株を手放したいという意向が示されたことがきっかけのようですね。

    それを確認したのが、今のタイミングになったということかと思います。

    プラスアルファで株価の低迷が続き、なかなか回復していなかったので、保有していた自社株を消却してBPS(1株純資産)を高め、なおかつ新たに自社株買いを実施して株価を上げようという目論見も透けて見えますね。

    先日、大手外資系証券が任天堂投資判断を「オーバーウェイト」から「ニュートラル」に格下げし、目標株価を4万7000円から2万6400円に引き下げました。
    ハードの売上低下によるニンテンドースイッチの収益の減額などが予想されるための模様です。
    (参照記事はコチラ

    そうした事情もあり、足元の環境が芳しくなかったので、株主に対して安心感を持ってもらいたいというメッセージだったのかなと個人的に思います。

    今回の自社株買い&消却、売出しは一時的措置、本当に株価を上げたいなら業績アップしかない

    企業による自社株買いや自社株消却などの株主還元政策は、たしかに株価を上げる効果があるかと思います。

    しかし、それは一時的なもので終わる可能性が高いです。
    自社株買いの実施を企業が行う場面は、大きく分けて2つに分かれます。

    ・決算内容が悪かった場合(特損発生発表含む)
    ・自社株(金庫株)を持て余している場合

    前者の決算内容が悪かった場合に行う自社株買いは、株価が上昇しない場合も多いのが特徴です。

    なぜなら、決算内容が悪く投資家が失望して投げ売りする勢いが強いので、株価の下落幅を抑える程度の効果かなというのが個人的な感想です。

    後者の自社株を持て余している場合は、それを消却することで株主の保有株のBPSが高まるので、ポジティブサプライズとなり、株価が上昇しやすくなります。

    今回の任天堂の自社株買いと消却などは、投資格付けを下げられた中で発表されたものなので、一時的には上昇するでしょうが、勢いは長くは続かないのではないでしょうか…

    この勢いを長く続けさせたいのなら、やはり本業の方で売上、利益をしっかりと前年比よりも高めていくこと。

    そして、それが1年だけではなく、今後2年3年と中長期的に続いていけるような見通しが付くようにしないとなかなか投資家の期待が集まらず、株価はじり貧になっていく可能性があるものと考えられます。

    任天堂は据え置き型ゲーム機には強いと言われていますが、これまでネットゲームの分野では出遅れていた感がありました。

    そうした事情もあり、SNSの雄「LINE」(3938)と組んでゲームアプリ「ドクターマリオワールド」を製作するなどの試みを始めています。
    ドクターマリオ
    ドクターマリオはかつてゲームボーイ用ソフトとして発売され、大ヒットした人気コンテンツ。

    ですので、昔遊んだ人や新規ファンの獲得の両方を狙えて、販売も好調になる可能性が高いのではなかろうかと予想しています。

    もしそうなれば、任天堂の株価にも良い反応があり、自社株買いや消却などとは違う、中長期的な上昇を遂げていくものと思われます。

    LINEと組むことで、これまで弱かったSNSに対するノウハウも積み重ねられるでしょうし、今後の同社の成長に期待ですね。

    ドクターマリオと任天堂の動きはこれからもフォローしていきたいと思います。
    何か動きがありましたらお伝えしていきますね!