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日経平均の下落トレンドが上昇転換!年末に向け上昇トレンド継続か?
9月までの日経平均の強烈な上昇トレンドがウソだったかのように、10月の日経平均は強烈な下落トレンドに転換しました。
データで見ると、日経平均の2018年10月の高値・底値は以下の通り。
【高値】24,448円(10/2)
【底値】20,972円(10/26)
実に3,476円の下落となりました。
下落率にして-14.2%、いわゆる調整相場になったといえそうです。
しかし、そんなトレンドもいつかは転換するもの。
10/26の日経平均株価20,972円で底を打ち、嵐の10月も終わって株価は反発してきています。
この株価の反発はトレンド転換で、このまま上昇トレンドが継続していくのでしょうか。
それとも一時的な上げ相場開始で終わってしまうのか。
テクニカル、ファンダメンタルズの両面から分析・予想していきます!
日経平均のトレンド転換をテクニカル面から予想してみる
日経平均の今後を予想するうえで大切なことは、多角度で分析することです。
チャートを見てのテクニカル分析だけでも、ファンダメンタルズ分析だけでも確証に欠けてしまいます。
ですので、この2つを組み合わせることで足らない部分を補完し合って日経平均予想の確度があがると思います。
最初に日経平均の転換トレンドについて、テクニカル面から今後の上昇トレンド継続の可能性を見ていきましょう。
日経平均の直近のチャートがコチラです↓↓↓
このチャートに記されているのは「ローソク足」「ボリンジャーバンド」「RSI」の3つです。
まず見ていただきたいのは「ボリンジャーバンド」です。
※※ボリンジャーバンドの注目ポイント※※
→赤丸を付けたところ(-2σ)
赤丸のところを見ると、ボリンジャーバンドの-2σにローソク足の下ヒゲがタッチしています。
-2σへのタッチは下落トレンドが転換し、上昇トレンド入りするサインとなります。
ですので、ボリンジャーバンドだけを見ると、日経平均の下落トレンドは転換し上昇トレンド入りする可能性が高いことを示唆しています。
実際にチャートでも、その後の株価が上昇していっているのがわかります。
1つだけ注意点があるとすれば、ボリンジャーバンドの真ん中の濃い線(ミドルライン)の傾きが下向きになっていることです。
このミドルラインが上向きになっていれば、日経平均は上昇トレンドへ転換した可能性が高いとより強く言えます。
次にRSIを見ていきましょう。
※※RSIの注目ポイント※※
→赤丸を付けたところ(売られ過ぎ水準)
赤丸のところを見ると、RSIの売られ過ぎ水準の緑のゾーンから黒ラインが上振れているのがわかります。
RSIは株価が上がりすぎか下がりすぎかを見て、トレンド転換を予想するためのツールです。
RSIを見る限り、日経平均は下落トレンドから転換し上昇トレンドの形成に向かったという可能性が高いといえそうです。
日経平均のトレンド転換をファンダメンタルズ面から考えてみる
個別の企業分析なら、財務状況や業績、新製品の投入などを分析することで今後の株価を予想するファンダメンタルズ分析。
しかし、日経平均株価は企業ではなく指数です。
この場合は、何を見ればよいのでしょうか。
日経平均が完全に上昇トレンドに転換したかどうかを知るためには、日経平均に大きな影響を与える指標などを見ることが重要になります。
「影響を与える指標」とは、日銀短観や有効求人倍率、日米の金利、米国の住宅着工件数など…。
他にも為替や原油価格などたくさんありますが、枚挙にいとまがありません。
では年末までの間に最も私が注目しているのは何かと言いますと…
直近ではアメリカの中間選挙とイギリスのEU離脱問題、米中貿易戦争です。
すべて外国の話ではありますが、世界経済はつながっていますので、世界のどこかで世界経済を揺るがしかねないショックが起きた時、日本も対岸の火事では済みません。
特にアメリカは世界経済と日本経済の与える影響が1番大きいので、中間選挙の結果には注目です。
トランプ大統領が所属する共和党が勝つのか負けるのか?
これによって株価にも大きな影響が出てくることでしょう。
ちなみに中間選挙は11/6に行われます。
この日を境に、日経平均の上昇トレンドの潮目が変わるかもしれませんし、さらに強い上昇トレンドに発展していく可能性もあります。
ですので、これから新たに株式投資をしようと思った場合は、アメリカ中間選挙の動向は情報を追っていた方が良いでしょう。
選挙の結果を見極めてから投資しても遅くはありませんので、情報に流されて焦って投資しないことをおススメします。
それとイギリスのEU離脱問題も同様です。
株価よりもまず為替に影響が出ます。
それから日経平均にも影響が出てくることでしょう。
ですので、ポンド円の相場に私は注目していきます。
中間選挙とEU離脱問題、米中貿易戦争がもしすべてネガティブな結果になってしまうと、ようやくトレンド転換して上昇に上向いた日経平均は再び下落トレンドになる可能性があります。
投資する際には、これらの結果を見極めて、少額から投資することをおススメします。
時間を分散して投資すれば、リスクの軽減ができます。
こうした投資スタンスを持つことも大事だと思います。
今年は平成最後の年末になりますし、日経平均株価が上昇して1年が終われるようになることを個人的には願っています!