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8月のアノマリー「夏枯れ相場」は、株の買い時の可能性
(追記:2019/9/13)
「夏枯れ相場」のアノマリーをご紹介してから1か月半。
2019年の夏は見事にこのアノマリーが的中したようです!
一足はやく、2019年の夏枯れ相場の結果を検証していきます!
まずはこちらを見てください。
<日経平均チャート>

※出典:ヤフーファイナンス
8月の日経平均は従来の夏枯れ相場に加え、トランプ大統領のTwitter発言などに株価が乱高下する非常に不安定な相場でした。
米中貿易摩擦の緊張が高まったこともあり、日経平均は20110円まで下落しました。
しかし、8月が終わって9月になってから、日経平均は今日まで9連騰しています!
8月終わりの日経平均株価よりも1200円近くも上昇しています。
元記事の中で、個別銘柄選びが難しいのであれば日経平均に連動したETFも有効であることをお伝えしました。
8月の最終日に投資していれば、1200円の利ザヤを得ることができていました。
2週間程度で1200円の利益なら、非常に良いスイングトレードになったことでしょう。
夏枯れ相場の有効性は、2019年の場合にはうまく機能したようです。
では、個別銘柄ではどうだったでしょうか。
1つ事例をご紹介したいと思います。
肉のハナマサを展開している「ジャパンミート」(3539)です。
<ジャパンミートのチャート>

※出典:ヤフーファイナンス
赤丸を付けたところに注目です。
8月に入り、株価が下落しました。
しかし、長期上昇トレンドは変わっていません。
結果的に、夏枯れ相場での株価下落は絶好の押し目買いのタイミングとなり、業績好調にも支えられて9月には大きく株価を上昇させています。
これもまた、夏枯れ相場のアノマリーがうまく機能した例といえるでしょう。
日経平均のようなインデックス投資にしても、ジャパンミートのような個別銘柄にしても、探せば夏枯れ相場で利益を得られた銘柄はほかにもあったと思います。
来年の夏、またチャンスが巡ってきたときに今年の事例をご参考にされてみてはいかがでしょうか。
良き投資生活を送れることを願っています!
(追記:了)
(元記事:2019/7/25)
7月ももうじき終わり、梅雨も明けて本格的な夏の到来。
そんな季節がやってきました。
世間では夏休みや盆休みで帰省したり、旅行に行ったりと楽しい季節のイメージが強い夏ですが、株の世界ではそうでもありません。
昔から「夏枯れ相場」という言葉があるように、夏は市場参加者が少なくなり、あまり活発な売買が行われないといわれています。
その結果、株価も上がりにくくなるというわけです。
これは株の世界のアノマリーの1つ。
ただ、アノマリーというのは迷信めいた要素もあって、必ずしもその通りになるわけではありません。
しかし、今年の8月は、世間では曜日の配列や祝日、企業の盆休みなどの影響により、最大9連休になる人が多くなりそうなのです。
それだけ多くの人が休めば、市場参加者も減少する可能性があります。
ということは、株価も下落傾向になる可能性があります。
そんなときは、中長期的に見て株の買い場になることも…。
そこで今回は、“夏枯れ相場”について迫っていきます!
大型連休で株式市場に夏枯れ相場?さらにフラッシュ・クラッシュの可能性は?
今年は、大型連休が多い1年です。
記憶に新しいところでは、ゴールデンウィークの10連休でしょうか。
新天皇即位によるものでしたら、株式市場も長期休場になり、休み明けの「フラッシュ・クラッシュ」(株価の瞬間暴落)が心配されました。
結果的に、フラッシュ・クラッシュは発生しなかったものの、盆休みの9連休と聞いて、心配する投資家も多いかもしれませんね。
個人的には、そのようなことは今回の9連休には起こりづらいのではないかと考えています。
その理由は下記カレンダーをご覧になればわかります。
ゴールデンウィークの10連休の時は、カレンダーが赤い日だったため、株式市場の取引そのものが停止になりました。
しかし、8月の夏枯れ相場は違います。
おそらく、どこの企業も8月13~16日の間に盆休み(夏休み)を3日ほど設定するだろうという前提の元、プラスαで有給取得すれば9連休になるというのが今回の9連休のからくりです。
GWの時と違うのは、8月13日から16日はきちんと株式市場が開いており、取引ができることです。
通常取引ができるため、投機筋から売り仕掛けを狙われて株価が暴落するというリスクはGWの時よりも低いものと思われます。
夏枯れ相場の正体と株式投資のチャンスとは
そもそも日本における夏枯れ相場とは何なのでしょうか?
その答えに迫っていきます。
すでにある程度書いた通り、夏には市場参加者が少なくなる…それが夏枯れ相場になっていることはお伝えしました。
では、なぜ市場参加者が少なくなるのかといえば、日本の株式市場で一番の力を持っている外国人投資家(機関投資家など)がバカンス休暇に入るためです。
日本企業もこの時期には夏休みになりますが、せいぜい3日程度のところがほとんどです。
しかし、欧米企業の場合は2~3週間は夏季休暇を取るらしく、休みに入る前にポジション調整(保有株の売却)をするなどして、株価が下落する傾向があります。
これが“夏枯れ相場”の正体であると思います。
では、なぜこれが株式投資のチャンスである可能性が高いのか?
その答えは、シンプルです。
外国人投資家は、企業業績が悪いから株を売るわけではないためです。(もちろんその場合もありますが…)
業績に関係なく、休暇中に株価変動があったら怖いとリスク回避で株を売るわけですね。
そうなると、業績悪化でもない銘柄の株価も下がることがあるのです。
業績悪化していない企業の株価は、時間が経てば回復する可能性が高いです。
ですので、この時期に不当に売られた株を拾って買っておくことは、中長期的に見て良い投資になる可能性が高まるといえそうです。
夏枯れ相場が株式投資のチャンスなのはわかった。でもどの銘柄が良いの?
ここまでのお話で、なんとなく夏には株価が下がり、買いのチャンスでもあることはお分かりいただけたかと思います。
じゃあ、具体的にどの銘柄を買えば良いの?
と思う方もいるかもしれませんね。
私ならそう思います(笑)
そんな方はETFなどを投資の選択肢に入れてみると良いかと思います。
基本的に外国人投資家は東証1部銘柄を好んで投資するので、バカンスが終わってから市場に戻ってきたときには再び東証1部銘柄を買う可能性が高いかなと思います。
ですので、東証1部を投資対象にしたETFは1つの有望な投資先になる可能性があります。
個別株を選定するのはなかなか大変ですし、複数の銘柄に投資できるETFにはリスク分散という効果もあります。

※引用:ヤフーファイナンス
上記のリストはあくまで参考です。
ほかにもたくさんのETF銘柄がありますので、ご自身に合ったものを選択するとよいかと思います。
個別株に投資したいけれど、銘柄選びに自信がない人はAI投資を活用してみるのも一つの手段です。
最近はロボアドバイザーなど、AIを活用した投資も増えてきています。
「話題株セレクト」もその1つ。
まだ株価が上がっていないテーマ株を選んでくれるツールです。
もしご興味があれば、以前クロサキが話題株セレクトの実力を検証した記事がありますのでチェックしてみてくださいね。
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