
三菱UFJに北朝鮮資金洗浄疑惑!米検察当局が動く中、株価への影響に悲喜こもごも
三菱UFJフィナンシャル・グループ(以下、三菱UFJ)に衝撃が走っています。
その理由は米紙NYタイムズに「三菱UFJが北朝鮮の資金洗浄(マネーロンダリング)に関連し、昨年米検察当局の調査を受けていた」と報じられたことでした。
この報道があったからなのか、三菱UFJの株価が冴えません。

※引用:ヤフーファイナンス
そして、三菱UFJに投資している人や関心を持つ投資家が集まるヤフーファイナンスの掲示板(BBS)には同社の今後の株価に暗雲が立ち込めたことで悲喜こもごもの声が上がっています…
こうした投資家の声を紹介しながら、三菱UFJが北朝鮮の資金洗浄(マネーロンダリング)に関与した疑惑について、もう少し深く掘り下げて紹介し、今後の株価がどうなっていくことが考えられるのかを予想していきます!
三菱UFJの北朝鮮資金洗浄疑惑とは?なぜ今になって報道された?
投資家の間に衝撃が走った今回のニュースですが、気になることがあります。
上記のNYタイムズの内容が確かなら、三菱UFJが北朝鮮資金洗浄疑惑で米検察当局から調査を受けたのは2017年のこと。
1年も経過してから、なぜこの情報が表面化したのかということです。
その謎に迫る前に、この疑惑がどういうものなのかをかいつまんで説明していきましょう。
報道によれば、資金洗浄の温床となっている北朝鮮との国境付近で商売をしている中国人の顧客に対し、三菱UFJが本来ならすべき身分確認をしなかった疑惑があるとのこと。
制裁対象国家との取引を禁じるルールを、三菱UFJが意図的に無視したと考えているようです。
この件に関し、当事者の三菱UFJは現時点でノーコメントを貫いています。
さて、話を本題に戻します。
なぜ1年も経過してから、このような報道が出たのか?
あくまで私見ですが、アメリカと北朝鮮の政治的な駆け引き(パワーバランス)が働いたのではないかと考えます。
今年はアメリカと北朝鮮の関係が大きく動いた1年でした。
・核実験やミサイル発射を連発した北朝鮮に対し、アメリカが武力行使を辞さない態度を取る
・緊張感が高まった後、トランプ大統領・金正恩第一書記の米朝会談が行われる
・一気に融和ムードに?(あくまで表面上、経済制裁は解除されていない)
表面上はアメリカと北朝鮮の関係が前進したようになっていますが、アメリカは北朝鮮に対する警戒と制裁を解いてはいません。
さらに、中国との貿易不均衡問題もあり、中国へのけん制の意味もあってこのタイミングで表面化させた可能性があるのではと思います。
三菱UFJの掲示板には株価の行方を気にするコメントが殺到
今回の三菱UFJの北朝鮮資金洗浄疑惑に関する報道について…
すぐに反応したのは株式投資家たちでした。
特に株主の人にとっては気が気でないでしょうし、これから同社の株を買おうと思っている人には株価が下がるチャンスにもなりえます。
そんな悲喜こもごもの反応がヤフーファイナンスの三菱UFJ掲示板(BBS)には殺到しています。
一部コメントを抜粋します。
「1年前のことで捜査はとっくに終わっている筈 それを今更のように報道するのはネタ切れか何か恣意的なものがあってのこと」
「記者会見ねえの?んんーー?やったらS安3日連続パターンかよW」
「今年の三菱グループ、ろくなことがありませんな」
「まだ始まったばかり、何れ300円」
「少しでも抵抗して買いが入ると倍の勢いで売りが降って来る・・・こりゃぁ~何ともならんぞぃ!」
「早く説明会見しろ!」
「616.5一回利確したった。上がったらまたたたき売りしよ」
※引用:ヤフーファイナンス掲示板
ここに載せたのはごく一部のコメントですが、掲示板を眺めている間にも次々と新しいコメントが投稿されています。
その多くは悲観的な内容や怒りの内容、三菱UFJに今回の事案の説明を求めるものでした。
では、三菱UFJの北朝鮮資金洗浄(マネーロンダリング)疑惑を受け、今後はどんな株価の展開が考えられるのでしょうか?
私なりに「良いシナリオ」と「悪いシナリオ」の2つを考えてみました。
≪悪いシナリオ≫
この事案に関して、現在のところ三菱UFJ側は明確な回答をしていません。
捜査の途中だからコメントできないのか、それとも何かほかに理由があるのかノーコメント状態なので不明です。
不明なもの、事情がわからないことに対して人間は不安な気持ちが高まりやすい傾向が高いです。
その不安によって、投資家の一層の売りが発生する可能性が考えられます。
≪良いシナリオ≫
早急に三菱UFJ側が北朝鮮の資金洗浄に関する情報を開示すること。
一時的な株価の下落はあるかもしれないが、情報を出すことで投資家の疑心暗鬼が解消され、材料出尽くしによって早期に株価が回復していくパターン。
2018年11月22日13時現在では、三菱UFJ側がコメントを発表していないので、2つのシナリオのうち≪悪いシナリオ≫の方に向かっていく可能性の方が高いように感じます。
そのような事態を避けるためにも、そして同社に投資してくれている投資家の不安を取り除くためにも、早い段階での三菱UFJの説明が行われることを私も願っています。

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