目次
みんかぶ運営のミンカブ・ジ・インフォノイドIPO、初値は好調もはやくも失速?今後どうなる?
投資情報サイトを運営しているのだから、IPO初値は相当なものになるのか?
同業他社の「ZUU」(4387)とどちらの方が儲かるのか?
そんな期待を、好奇心を持って見守っていたIPO株が3/19に新規上場しました。
その会社は「ミンカブ・ジ・インフォノイド」(4436)。
投資情報サイト「みんなの株式」などを運営する会社です。
気になる初値ですが、公開価格が1050円だったのに対して、
1400円を付けました!
公開価格の実に33.3%増という初値に、期待と株価がさらに上昇していくのかなと思いきや…
その後は、IPO抽選に当選した人たちの利確売りに押され、株価も下落。
上場2日目の本日(3/20)もミンカブ・ジ・インフォノイド株価は続落しています。
投資情報を提供している会社ですから、株価の方も期待したいところですが…
はたしてミンカブ株価の将来性はどうなるのか?
独自に予想していきます!
ミンカブ株価の将来性を知るために、ライバル会社「ZUU」の場合を調べてみる
ミンカブ(みんなの株式)の会社としての将来性、株価の成長性を考える場合、参考になるのが同業他社の存在です。
ヤフーファイナンスを運営する「ヤフージャパン」もありますが、ヤフーは総合ポータルサイトのため、投資以外のジャンルも入って比較しづらいので冒頭にも出しました「ZUU」(4387)を取り上げてみたいと思います。
ZUU(ズー)は、昨年上場したばかりの金融・投資情報サイト「ZUUオンライン」を運営する会社です。
https://zuuonline.com/
「みんかぶ」とは違い「ZUUオンライン」は、株に特化しているわけではなく、国内外の不動産や保険、金利などの金融政策など…
経済に関係する話題を幅広く提供している印象を受けます。
上記リンクからチェックしてもらえるとわかるかと思います。
それと、どのコンテンツも大きめの画像があって、サイト全体が見やすいなというのが個人的な感想ですね。
しかしながら、ZUUの収益構造は四季報によれば、このZUUオンラインからの収益がメインではなく、企業のサイト構築・運用を助けるフィンテック化支援がメインのようですね。
ここで、ミンカブとZUUを比較しやすく、両社の基本スペックを変換してみようと思います。
【ミンカブ・ジ・インフォノイド(みんかぶ)】
・時価総額15,558,000,000円(155億5,800万円)
・発行済み株式数12,536,900株
・BPS(1株純資産)93.01円
・EPS(1株純利益)11.17円
・3/20前場終了時点の株価1,241円
【ZUU(ZUUオンライン)】
・時価総額8,818,000,000円(88億1,800万円)
・発行済み株式数2,097,090株
・BPS(1株純資産)445.61円
・EPS(1株純利益)51.04円
・3/20前場終了時点の株価4,205円
時価総額はミンカブの方が倍近くあるのがわかりますね。
つまり、会社の規模はミンカブの方が倍近く大きいということ。
では株価などについてはどうでしょうか?
上記の数字だけだと、ZUUの株価の方がミンカブよりも3,000円近く高い…となりそうですが、そうではありません。
ミンカブとZUUでは発行済み株式数が違うので、フェアな条件にしてざっと比較してみたいと思います。
両社では発行済み株式数が約6倍違うので、ほぼ同じ条件で比較するため、ミンカブの株式を(6→1株)に併合したと仮定して、ミンカブのBPS、EPS、株価を6倍してみたいと思います。
すると…
ミンカブのデータは以下のようになりました。
【ミンカブ・ジ・インフォノイド(6倍変換後)】
・BPSは558.06円
・EPSは67.02円
・株価は7,446円
これをZUUのデータと比較してみます。
【ZUU(ZUUオンライン)】
・BPSは445.61円
・EPSは51.04円
・株価は4,205円
なるほど…
ほぼ対等な条件でミンカブとZUUを比較してみると、各データともミンカブの方が上回っていることがわかりますね。
これはつまり、データで見る限りミンカブの方が
「1株あたりの価値が高い」
「1株あたりの稼ぐ金額が高い」
「1株あたりの株価が高い」
ことを表しています。
これらのデータを踏まえたうえで、今後のミンカブの株価への期待値を探っていきましょう。
ミンカブ株価への今後の期待は?
それでは最後に、上場したばかりのIPO株「ミンカブ・ジ・インフォノイド」の株価が今後上昇を期待できるのかどうか…
考えていきたいと思います。
ここで大事なのは、IPO株の場合、過去のチャートなどはありませんし、ファンダメンタルズに関するIR資料も開示されているものが少ないので、その銘柄への期待値が株価を大きく動かすということ。
それを踏まえたうえで、ミンカブが上場時に開示した決算情報資料に書いてある数字を見ていきます。
2019年3月期の売上高・営業利益・経常利益・当期純利益です。
・売上高=20億円(前期比45.9%増)
・営業利益=2億円(同40.1%増)
・経常利益=1.5億円(同37.6%増)
・当期純利益=1.4億円(前期は赤字のためなし)
前期比で各数値とも40%近い伸びを示していますね。
何よりも当期純利益が赤字から黒字転換する見込みなのは良いですね。
黒字転換は株価上昇の買い材料になりますからね。
これが実現し、なおかつ2020年3月期の業績予想が2019年3月期の実績を超えるものとなれば、株価は上昇トレンドを形成していくのではないかと私は思います。
今期は高い成長力を見せているので、伸びしろは十分にあるかと思います。
投資教育を広めていくためにも、ミンカブにはがんばってほしいものですね!
今後も注意深く見守っていきたいと思います。