LIXIL(リクシル)のMBO報道での思惑買いは吉と出るか凶か?

LIXIL(リクシル)

LIXIL(リクシル)、MBO報道を即否定も思惑買いで株価急騰。今後はどうなる?

「思惑買いの波に乗るべきか否か?」

株式投資家としてはベテランでもかなり悩むところです。
1/21に株価が急騰したLIXILリクシル)株は、上記の命題の典型例といえそうですね。

ちなみに、思惑買いの成功例は昨年の「地域新聞社」があります。
⇒詳しくはコチラ10/31掲載/11/15追記

さて、今回の事の発端は同日、日経ビジネスが「LIXIL(リクシル)MBOを実施後、シンガポールに本社移転して同国株式市場に上場することを検討している」と報道したことにあります。

この報道により、事実の確認のために東証はリクシル株の売買を一時停止させる事態に発展

その後、リクシルが報道を完全否定する発表を出し、ようやく1/21の同銘柄の取引が再開されるに至りました。

私が気になったのは、取引再開後のLIXIL(リクシル)の株価の動きです。
一気に9%以上も株価が上昇しました。

リクシル株価

※引用:ヤフーファイナンス


これはリクシル株に“思惑買い”が入ったからだと見られています。
しかし、その後、株価は反落。

かなり値動きの荒い1日となりました。
果たして、今回思惑買いで買った投資家たちは報われるのか?

リクシルの気になる株価の今後を占っていきたいと思います!

思惑買いで利益を得るには情報が命:LIXIL(リクシル)の場合は?

上述した思惑買いの先例である「地域新聞社」(2164)の場合、「ライザップグループ(2928)に買収されるのでは?」という思惑買いで株価が急騰し、テンバガーになりました

では、今回のLIXIL(リクシル)は、同じ道をたどることになるのでしょうか?

結論から言うと、可能性はゼロではないものの、とても低いものだと私は考えています。

その理由は、リクシル本社がすでに日経ビジネスの報道内容を完全否定しているためです。

地域新聞社の場合、地域新聞社はマネー雑誌に載ったライザップによる買収思惑について一切コメントしませんでした。

その結果…
・肯定も否定もしない。
↓↓
・つまり情報がはっきりしない。
↓↓
・それゆえ、投資家はさまざまな考えを巡らせる。
↓↓
・思惑買いが入りやすくなる。

というサイクルが出来上がり、株価を上昇させるに至ったと考えています。

その点、リクシルの場合は、すでに同社が報道を否定しているため、テンバガーになるような急騰は難しいのではないかと思われます。

しかし、一度火が付いた火種というのはなかなか消えず、くすぶり続けることもあります。

火のない所に煙は立たない?LIXIL(リクシル)を取り巻く環境とは

1人の投資家として思うことは、なぜ今回リクシルにこのような話が出たのか?ということです。

最近のリクシルを取り巻く環境ってどうなの?と改めて思いましたので少し調べてみました。

「LIXIL」というロゴを見ると、私は個人的にJリーグ鹿島アントラーズのスポンサーというイメージが強いです。

鹿島アントラーズのユニフォームの胸部に「LIXIL」のロゴがプリントされているのをご覧になった人もいるかもしれませんね。
鹿島アントラーズユニフォーム
アントラーズは常勝軍団として知られアジア王者にもなっていますが、リクシルの方はここ数年苦しい状況が続いていたようですね。

昨年11月には東洋経済オンラインにて「迷走リクシル、「2度目の社長更迭」の深刻度」と報じられているほど深刻な模様。(※元記事はコチラ

近年、中国子会社の不正会計処理などが発覚し、経営者と創業家が対立するなど混迷気味な状態のLIXIL
株価も2018年1月には3200円台を付けていましたが、現在は半分以下の1500円近辺を推移しています。
リクシルチャート
そのため、なかなか投資家からの資金が集まりにくく、今回のような報道に至った可能性はあるかと思います。

しかしながら、大切なことは金策にまい進するのではなく、本業で結果を出すことです。
そして、不正会計などをせず、透明性を持つこと。

この2つをきっちりとしていれば、投資家からの信頼は自然と回復してくるでしょうし、株価もそれについてくるようになることでしょう。

そうすれば、今回のような誤報をされることもなくなり、思惑買いの狙いが外れて株で損をする人も減ると思います。

思惑買いで大事なことは、情報の早さと正確性です。
そして先を見通す力(先見の明)。

地域新聞社のようにこれからも投資家の思惑が渦巻いていくだろうなと思える銘柄でない限りは、思惑買いに後乗りするのはリスクが高いので気を付けた方が良いかと思います。

投資は自己判断と自己責任で。