「レバナス」「レバナス民」という言葉が2021年に大きなトレンドとなりました。
検索ワードの人気を示す「Googleトレンド」でも、レバナスの人気の高さがうかがえます。
※出典:Googleトレンド
レバナスはなぜ人気があるのか?
レバナスが流行り、レバナスに投資する若者が急増している背景とは?
当記事では、レバレッジナスダック100(レバレッジNASDAQ100)ことレバナスに関する情報を詳しくまとめて解説していきます。
目次
レバナス民とはレバナスで資産運用する人
(最終更新日:2022/7/7、元記事:2022/3/2)
記事の冒頭で「レバナス民」というワードをご紹介しました。
レバナス民とは、レバナスで資産運用している人を意味します。
レバナス民にはFIRE(経済的自立をした早期リタイア)を目指す人が多いようですね。
レバナス民という言葉は、SNS上で使われるようになり広まりました。
なかにはレバナス1本で資産運用している人もおり、彼らのツイッターアカウントにはフォロワーが1万人以上もつく人気となっています。
一部をご紹介しましょう。
レバナス民人気ツイッター「レバナス1本リーマン」
※出典:レバナス1本リーマン
最初にご紹介するのは「レバナスの基準価額が10倍に行くのは通過点」と豪語する「レバナス1本リーマン氏」。
レバナス1本リーマン
・フォロワー数2.3万人(2022年3月時点)
・自身のYouTubeチャンネルへの誘導が多い
・“レバナスの直近の下落を気にする事がいかに低次元なのかが分かる事でしょう。”との投稿発言があり、レバナスの将来性に強い自信を持っている
・時事ネタをつぶやくことあり(ウクライナ問題など)
・【下落時にやらないといけない事】【検証動画】など、投資教育系コンテンツ多め
ツイッターよりは動画コンテンツに力を入れている印象。
運用商品の検証動画などもしているようなので、投資方針などが決まっていない初心者向けの印象。
レバナス民人気ツイッター「レバナス全力ガール」
※出典:ひよのレバナス全力ガール
次にご紹介するのは「iFreeレバレッジ NASDAQ100」だけで運用している「ひよのレバナス全力ガール氏」。
レバナス1本リーマン
・フォロワー数3.9万人(2022年3月時点)
・運用方針はiFreeレバレッジ NASDAQ100の長期積立のみ
・市場(相場)が不安定でも投資方針を変えない運用方針
・レバナスに5000円ずつ追加投資していくことが多い
・下がったら買いのスタンス
・朝イチの投稿で昨夜のNASDAQの相場の感想をつぶやく
・むずかしい言葉を使わず、初心者にもわかりやすい投稿内容
女性ということもあってか、言葉遣いがとても丁寧で読みやすい文章。
追加投資する時は5,000円単位なので、無理せずにマネしやすいかも。
バフェット太郎VSレバナス民
バフェット太郎という米国株投資ブロガーにしてインフルエンサーをご存じでしょうか?
バフェット太郎氏は米国株の高配当銘柄に好んで投資するスタイルを貫いています。
彼が投資するコカ・コーラやマクドナルド、P&Gといった高配当企業の銘柄で構成したポートフォリオは「バフェット太郎10種」として一部の投資家には知られています。
知らない方は下記記事でチェックしてみてくださいね。
↓↓↓
バフェット太郎のポートフォリオと10種銘柄の評判
そんなバフェット太郎氏とレバナス民との間でバトルが勃発したことが話題となりました。
きっかけは、FRBの利上げ懸念などでナスダックが急落しているにもかかわらず、レバナス推しのレバナス民に対して、バフェット太郎氏が批判的なコメントをしたことだそうです。
そもそもバフェット太郎氏は大和証券投資信託委託株式会社が「iFreeレバレッジNASDAQ100」(レバナス)を開発したての2019年時点で自らのブログで猛批判しています。
バフェット太郎氏はブログやツイッター上の口調が辛口なので、レバナスに投資している人たちにとっては面白くなかったのでしょう。
ツイッター上で「バフェット太郎VSレバナス民」という構図のバトルに発展しました。
騒動はナスダック指数の下落により、バフェット太郎氏に軍配があがった感が22年5月時点ではあります。
※出典:バフェット太郎Twitter
ただし、ここで誤解してはいけないことはバフェット太郎氏が批判しているのは、レバナスが長期投資に不向きなことと、よく理解もせずに投資してしまっている投資姿勢だと考えられることです。
短期投資目的の金融商品であることは認めています。
レバナスとは?わかりやすく解説
レバナスの理解を深めるためにも、最初にNASDAQとNASDAQ100について解説しておきましょう。
ナスダックとナスダック100の定義を以下にまとめました。
NASDAQとNASDAQ100
<NASDAQ(ナスダック)とは>
ニューヨーク証券取引所と並ぶ米国のベンチャー企業向け株式市場
<NASDAQ100 (ナスダック100)とは>
・ナスダック上場企業のうち金融セクター以外の流動性が高い時価総額上位100社で構成される株価指数
・組み入れ銘柄にはアップル、マイクロソフト、アマゾン、メタ・プラットフォームズ、テスラ、エヌビディア、アルファベットなどがある。※21年12月現在
・定期的に銘柄入れ替えが行われる
ナスダック100には金融株が組み込まれていないので、金融ショックからの立ち直りが早いと言われています。

レバナスとは、レバレッジナスダック100(レバレッジNASDAQ100)という、日々の値動きが米国のNASDAQ100指数の約2倍になるように運用されている投資信託の愛称です。
具体的には以下の2本のファンドを指すのが一般的です。
レバナスとは
iFreeレバレッジ NASDAQ100
楽天レバレッジNASDAQ100
ただ、クロサキの個人的な見解をいれると「NASDAQ100 3倍ブル」「NASDAQ100 3倍ベア」の2本のファンドも広義でレバナスに入るのではと思います。
NASDAQ100 3倍ブルは、NASDAQ100指数の3倍になるように運用されるファンド
NASDAQ100 3倍ベアは、NASDAQ100指数の-3倍になるように運用されるファンド
です。
「ブル」は強気を意味し、価格が上がると利益になるファンドです。
「ベア」は弱気を意味し、価格が下がると利益になるファンドです。
※関連記事
ベアファンドは株価暴落へのリスクヘッジに有効
レバナスのチャートは2年で4倍の右肩上がり
レバレッジナスダック100(レバナス)の人気が高い理由は、これまで右肩上がりの力強い上昇をしてきたからといって良いでしょう。
下のレバナスのチャートをごらんください。
※出典:SBI証券
2020年3月のコロナ・ショックの時には基準価額が10,000を割り込みましたが、2021年末には40,000を超えています。
わずか2年足らずで4倍になったことから、「レバナス」は一気に人気に火が付きました。
レバナスの運用方法
レバナスに興味があるけれど、買い方(やり方)がわからない。
そんな人も多いことでしょう。
レバナス民になる前にレバナスの運用方法の基本を理解しておくことはとても大切です。
レバナスに限らず、よく理解していないものにお金を投じる行為は、投資ではなくギャンブルだと思います。
ここでは基本的な考え方をご紹介します。
レバナスの運用方法の基本は短期順張りトレード
バフェット太郎氏が認めているようにレバナスは短期投資向けの商品です。
下のチャートはNASDAQ100の週足です。
左2つの矢印のように上昇トレンドが続いているときであれば、レバナスは大きな利益になります。
高値更新のタイミングを狙うも良し
押し目買いを狙うも良し
だと思います。
しかし、上昇トレンドが崩れたらすぐに取引を終了した方が無難です。
三尊天井(英語名:ヘッドアンドショルダー)という強い下落サインが出ていることもあり、今から新規で投資したり、ナンピン買いをすると損失が膨らむリスクが高まります。
5年10年という長期スパンで相場を見ると、かならずどこかで下落トレンドになるときがきます。
上昇トレンドの終了を確認したら、すぐに手仕舞い。
長期ではもたずに、順張り短期トレードでこまめに利確していく。
これがレバナス運用方法の王道だと思います。
商品の設計上、長期つみたて投資には不向き
レバナスは短期向け商品だと解説しました。
その理由は長期積立投資に不向きだからです。
詳しくは後述しますが、レバナスには長期投資に不向きな理由がいくつかあります。
レバナスが長期投資に不向きな理由
手数料の高さ
下降トレンドではレバレッジがかかって損失がふくらむ
レンジ相場での減価リスク
繰上げ償還リスク

そのほかのリスクについては次の「レバナスのリスク・問題点」で解説していきます。
レバナスのリスク・問題点
レバナス(レバレッジ NASDAQ100)のリスクや問題点を解説します。
レバナスをはじめとしたレバレッジ型金融商品にたいして、令和3年に金融庁が注意喚起をしています。
出典:金融庁
背景には、リスクをきちんと理解しないでレバレッジ商品取引を行い、大損する人が増加していることがあります。
投資商品である以上、レバナスにもリスクは付き物です。
どんな金融商品でもそうですが、投資をするうえでリスクと期待リターンを理解したうえで投資することをおすすめします。
ここでは「レバレッジの逆回転」と「減価リスク」を解説していきます。
レバナスは暴落でレバナス民のダメージが倍増
レバナスことレバレッジ ナスダック100という投資信託はレバレッジ商品です。
相場が自分の思惑通りに動いていれば、レバレッジ商品は大きな利益になります。
しかし、思惑とは逆方向に大きく動けばレバレッジがかかっている分、損失額も大きくなります。
これがレバナスを始めとしたレバレッジ商品のリスクです。
レバナスの場合、原資産のNASDAQ100の2倍のレバレッジがかかっていますので、2倍のマイナスになります。
以下の資料は楽天レバナスの目論見書からの引用になります。
※出典:楽天証券
この資料にあるようにNASDAQ100が11.1%下がるとレバナスは22.2%下落します。
レバナスの減価リスクとは?
レバナスを始めとしたレバレッジ商品には「減価リスク」が付き物です。
減価リスクについては、別記事で紹介している米国株のITセクターに特化したレバレッジETF「TECL」でも紹介しています。
レバナスの減価リスクについても改めて紹介しましょう。
NASDAQ100指数がレンジ相場(ボックス相場)でもみ合った場合、レバナスの基準価額(価格)は押し下げられてしまいます。これを「減価」といいます。
下の表とチャートをつかって解説しましょう。
【解説】
基準日の価格を100とすると、2日後、4日後において、NASDAQ100は基準日と同じ100ですが、レバナスの基準価額は、それぞれ100以下となっています。
このように、NASDAQ100がレンジ相場で価格推移する場合には、レバナスの基準価額は、時間の経過とともに減価するリスクをはらみます。
レバナスの繰上げ償還リスク
レバナスを含めた投資信託は運用が終了することがあります。

投資信託の運用が終了し、投資家が保有する口数に応じてお金を返還する事を償還(しょうかん)と呼びます。

繰上げ償還とは、設定された運用終了期限よりもまえにファンドを解散してお金が償還されることをいいます。
繰上げ償還リスクとは、早期に償還されてしまうことで、その時点で損失が確定されてしまったりするリスクです。
もし運用を続けていれば、含み損がプラスに変わるかもしれません。
しかし、繰上げ償還することで強制的に損失が確定されてしまうことになります。

多くのレバナス民がレバナスを損切りすることで、レバナスの純資産額が急減してしまい効率的な運用ができなくなったと運用者が決断を下すリスクですね。

強気なレバナス民の忍耐の限界を超えたとき、パニック売りがはじまることも可能性として考えられますので注意が必要です。
レバナス民のFIRE達成はむずかしい
一部メディアなどではレバナス民にはFIREを目指している若者が多いと報じています。
ただ、投資経験がほとんどない人が安直に「レバナス」に手を出すことはおすすめできません。
その理由を解説していきましょう。
なぜなら投資初心者には
経験
相場を読む力
投資家としてのメンタル
戦略と戦術
といった投資家にとって大切なものが不足しているからです。
2019年に話題になった「老後2000万円問題」、賃金の低さ、年金への信頼の低さ、働き方改革による労働意識の変化など…さまざまな理由からFIREを夢見る人が増えたようです。
実はこの手の投資ブーム…
2000年以降だけでもさまざま起こっています。
2000年以降の投資ブーム
【2000年代後半~】株のデイトレ(BNFなどの有名人の存在)
【2000年代後半~2010年代】FX(主婦がFXで2億稼いだことが話題に)
【2010年代】仮想通貨(暗号資産)、バイナリーオプション(「億り人」が話題に)
【2020年代】レバナス、米国株投資
ざっと思い出せるだけでもこれだけ投資ブームがありました。
最近はFIREという言葉が流行していますが、ちょっと前までは「アーリーリタイア」という言葉がはやりました。その前には「不労所得」という言葉がもてはやされました。
社会不安や将来不安が高まるなか、早期に経済的自由を手に入れてお金の心配をすることなく自由に暮らしたい…
そのお気持ちはよくわかります。
ただ、投資経験がほとんどない人が安直にこれらの金融商品などに手を出してヤケドした話を嫌というほど聞いてきました。
おそらく、レバレッジNASDAQ100に興味を持った人は以下の2点を根拠にレバナス投資をしてみようと思ったことでしょう。
・米国の今後の成長性が続くこと
・過去のNASDAQ100の長期チャートが上昇トレンド
クロサキも今後の米国の成長性を信じています。
ナスダック100も長期で上昇していくことでしょう。
しかし、長期では上昇しても中期や短期では価格が下がることもレンジ相場になることもあります。
レンジ相場になるとレバナスが減価することは解説したとおりです。
以下のNASDAQ100の月足、週足、日足を見ればお分かり頂けると思います。
※出典:トレーディングビュー

※出典:トレーディングビュー

※出典:トレーディングビュー

口ではレバナスに長期積立投資をするといっても、実際に目先の価格が連日下落している局面になると人間の心は変わりやすいもの。
しっかりとした投資戦略や基準を持っていないとブレまくり、損切りするかもしれません。
米国株投資の関連情報まとめ
レバナスはナスダック100というインデックスにレバレッジを掛けた投資商品ですが、他のETFや米国個別銘柄への投資に興味のあるかたもいることでしょう。
ここでは、米国株投資をするうえで役に立つ情報記事をまとめてご紹介していきます。
米国株(アメリカ株)ブログ FIREを目指す人におすすめの5選
2022年後半、要注目の米国グロース株3選

今後、数年間にわたって長期で成長の見込める期待の米国グロース株を厳選してご紹介
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レバナス人気ありますよね。金融庁から注意喚起出ているけど。レバナス民で金持ちになれるのはほんのひと握りでしょう。挫折する人大発生
>レバナスさん
コメントをありがとうございます。
たしかにレバナスは流行っていますね。ただ、今年はじめの下落相場でレバレッジの逆回転の怖さを知った人も多いようですね。リスク管理しながら投資することが大事だと思います。