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米雇用統計悪化で日米株急落、どうする投資家?
9月は堅調な上昇を見せた日経平均。
しかし、10月になり、早くも株価急落の場面を迎えています!
原因は米国にあり。
10月2日、米国の9月度ADP民間雇用が発表され、市場予想を下回る結果となったのです。
※参照記事「米ADP民間雇用、9月は予想下回る 貿易摩擦の影響波及か」
エコノミスト予想:14万人増
ADP民間雇用発表値:13万5000人増
経済指標というものは、市場予想(アナリスト予想)を上回るかどうかで判断します。
上回れば株価は上がり、下回れば株価は下がる。
基本的にはこんな感じです。
今回は市場予想を下回ったため、米中貿易摩擦の影響が深刻だと市場関係者に受け止められたようです。
では、雇用統計などの経済指標が発表された時、投資家は発表数値を見ながらどう対応していけば良いのでしょうか?
行動の起こし方について、考えていきましょう!
雇用統計の1つ、ADP民間雇用でNYダウ、日経平均急落は買い場か?
ADP民間雇用の数値が市場予想を下回ったことで、2日のダウ平均は一時500ドル以上も下げる急落となりました。

※出典:ヤフーファイナンス
株価だけでなく、為替の方も一時106円台に突入するなど、円高に振れました。
その影響を受け、3日の日経平均も急落しています!

※出典:ヤフーファイナンス
日経平均も一時500円も下げる急落となっていますね。
貿易摩擦を起こしているのは米国と中国であり、直接日本がこの両国と起こしているわけではありません。
しかし、日本にとっては貿易相手国の1、2位の国同士。
米中が関税合戦を続けて疲弊しあえば、その影響が日本に出ないわけがありません。
株価は様々な思惑で動く傾向がありますので、雇用に関する統計データの発表1つ取っても、今回のように大きく株価が動いてしまうことになります。
経済指標の発表で株価が急落するのはこわい、という投資家もいることでしょう。
落ち着いて対策を考えていけば、リスクはある程度減らしていくことが可能です。
そもそも、株価が大きく下落するということは、これまで高くて買えなかった株に投資できるチャンスが来る可能性があります。
ですので、経済指標スケジュールを見て、雇用統計などの発表がある前はノーポジションにして現金を手元にしておき、発表があってから買いに入る。
そんなサイクルにすれば、割安になった株を買うチャンスをモノにし、中期的に利益を上げられる可能性が高まるのではないかと思います。
ただし、株価が一段安になる可能性もありますので、テクニカル分析するなどして株価の動きの予測を立てることは重要になってきます。
雇用統計発表で株価が動く:不安な人はディフェンシブ銘柄に注目
上述したように、雇用統計などの経済指標の発表では市場予想を上回るかどうかで株価が上下します。
株価が上昇してくれれば問題ありませんが、急落がこわいという人もいらっしゃることでしょう。
そんな不安が大きい人は、ディフェンシブ銘柄に注目してみると良いかと思います。
ディフェンシブ銘柄は、基本的に内需関連株であり、電力・ガス・鉄道などのインフラ系の銘柄が多く、配当も高めです。
輸出企業ほど、海外情勢の影響を強くは受けず安定した需要が望めるビジネスをしているために大きく業績が崩れることも比較的起きにくい特徴があります。
ディフェンシブ銘柄は、株価の急騰も起きにくい代わりに、急落も比較的起きにくいと思います。
その名の通り、ディフェンシブです。
大きく儲けるための投資というよりは、資産を守るための投資といえそうです。
攻めの投資。
守りの投資。
投資家として、資産を増やしていくには攻守どちらの戦術も学んでおくことは重要だと思います。
こんな場面なら攻めの投資。
あんな場面なら守りの投資。
という具合に、自分の中で基準というかルールを作っておくと、相場の急変にも対応できるようになることでしょう。
攻めの投資なら、雇用統計で株価が大きく下げたときは株価の底を確認したうえで、大きく買いに出ます。
そのために、指標発表前は現金を多めにしておきます。
これも1つの投資手法です。
ご参考になれば幸いです。