
好決算なのに株が売られる(株価下落)…涙。その損は利益に変えられる!
株式投資をしていると、好決算が出たのに株価が下がるという場面によく出くわします。
「好決算=株価上昇」
この図式は必ずしも成り立たないようです。
このことを知っておかないと、好決算が出たという情報だけで株を買いに走り、その後株価が下がる。
結果、損失が発生してしまうことになりかねません。
では、なぜ好決算発表したのに株は売られてしまうのか?
その投資家心理を解き明かし、結果情報だけに踊らされない投資家になれるようにがんばっていきましょう。
好決算そのものが大事じゃない?売られる好決算銘柄の特徴
あなたはサプライズがお好きですか?
サプライズで誕生日を祝ってもらったりするのって、とてもうれしいですよね。
私はサプライズ…とても好きです。
そして、投資家もサプライズ好きな人がとても多いです。
特に決算のサプライズは投資家にとっての大好物です…!
好決算が出たのに株が売られる、株価が下がる銘柄。
それらの銘柄に共通するのは「サプライズなし」というキーワードです。
別の言い方をすると「織り込み済み」です。
すでに業績が良いことが広く投資家に知られていれば、投資家はこの会社は好決算を発表するだろうなとあらかじめわかっています。
ですので、実際に好決算を発表したとしても「サプライズなし」とみなされて株価上昇の材料にならないことがあります。
傾向としては、飲食店や小売店など、毎月の業績(月次売上)を発表している銘柄に多い気がします。
少し古いデータですが、下記の画像は「しまむら」(8227)の2005年度の月次売上データです。

※引用:しまむらHP
既存店と全店の売上高が基本的に毎月前年度の業績を上回っているのがわかります。
決算は基本的に3か月に1度の発表ですが、毎月の業績が好調なのがわかっていれば、好決算が出てもサプライズはありませんよね。
ただ、決算は好調だったものの、先月の売上高の速報値が悪かった…となった場合には、逆の意味のサプライズ(ショック)になってしまい、株価下落の材料となってしまいます。
大事なことは投資家の期待をいい意味で裏切ること。
それができれば株価は上がるし、できなければ株価は売り込まれてしまうおそれがあります。
このことは投資をする際、気を付けたいところです!
好決算なのに売られた(株価が下がった)場合、買い時はいつ?
では、好決算だったのに売られてしまった銘柄には投資しない方がいいのでしょうか?
そんなことはありません。
株価が下がるということは、逆を言えば株の買い時である可能性もあるわけです。
特に今まで株価が高くて買えなかった銘柄の株価が下がった場合には、絶好の投資チャンスを迎える可能性があります。
ここでは「日立金属」(5486)を紹介します。
2017年7月27日に同社は決算発表をしました。
経常利益が前年同期比45%増の好決算だったのですが、会社発表の通期減益見通しが情報修正されず、据え置かれたことが投資家に嫌気され、窓をあけて株価は下がりました。
しかし、上記のチャートを見ると短期的には株価の下落はそれほど長くは続きませんでした。
この理由は2つあります。
まず、業績そのものは良かったということ。
もう1つの理由は決算によるショックは一時的なもので終わることが多いということ。
ですので、決算発表を受けての失望売りが一巡したあとは、業績に裏打ちされて株価は2018年に向けて上昇していますね。
まさにこの失望売りが一巡したタイミング、というのが好決算なのに売られた銘柄を買うタイミングということになりますよ。
その際には移動平均線のゴールデンクロスのサインなどがよく出ますので、見逃さずにチェックすることをおススメします!
以上、好決算なのに売り込まれる銘柄の特徴をお伝えしました。
特徴を知っておくことで、株価の動きが読みやすくなり、投資のタイミングをつかみやすくなりますので今後のあなたの投資生活のお役に立てれば幸いです!