かんぽ生命、株価が続落したあまりに大きすぎた不祥事のツケ

かんぽ生命のロゴ

かんぽ生命の株価続落は深刻。不祥事銘柄に投資もチャンスはあるのか?

「かんぽ生命保険」(7181)が引き起こした保険の不正契約問題の余波が拡大し続けています。

次々と新情報が報道され、保険の営業見直しを余儀なくされた「かんぽ生命」
株価も下がったままです。

果たして今後の業績向上、株価回復はあるのでしょうか?

不祥事銘柄と化したかんぽ生命への投資の可能性について考えていきたいと思います!

4月にもかんぽ生命株価は大幅下落。今回の続落はさらに深刻か?

実は渦中の「かんぽ生命保険」の株価は4月にも急落しています。

その時の内容は「かんぽ生命、株売出しで株価大幅下落の安値更新!今が買いか?」でも書きましたが、日本郵政が自社で保有しているかんぽ生命株を大量に売り出したことによるものでした。

つまり、業績が悪化したり不祥事が発覚したから…という理由ではなく、需給バランスが崩れて株価が下がったことを意味します。

しかし、今回はもろに不祥事発覚です。

それも連日メディアに取り上げられています。

さらに今回深刻度が大きいなと感じたのは、保険契約者(お客)だけの問題ではなく、社内での厳しい営業ノルマが従業員を暴走させたという事実です。

毎日厳しいノルマを突き付けられ、いけないこととは知りながらもお客さんに不利益を与える保険契約を結ばせた。

こんな営業活動が横行していたということで、衝撃が大きかったですね。

朝日新聞デジタルによれば、契約書類を偽造して契約させていたことも発覚しています。
※参照記事「かんぽ、書類偽造し契約も 「親しい客なら許されると」」

他にも「自腹営業」「カラ契約」「上司からの恫喝」が日常茶飯事となっており、完全にブラック企業化していた実態が報道から浮かび上がっていますね。

この真っ黒なブラック体質を根本的に改善していかない限り、社会的な信頼を回復させることはできそうもありません。

それは営業成績や利益を回復させることが困難なことを意味します。

となると、かんぽ生命の株価が本格的に回復、成長していくのはまだ遠い先の話になるのかなあ、という気さえしてきますね。

不祥事銘柄の買いはチャンス。だが、かんぽ生命の場合は?

おとなの株ラウンジでは、これまでにも“不祥事銘柄”を取り上げてきました。

その中でも、2018年秋に発生した日産のカルロス・ゴーン会長(当時)の逮捕は、非常にインパクトの大きい事件でした。

参照記事「日産株価はストップ安どころか持ち直す」

の中で詳細は書きましたが、ゴーン氏が逮捕される前に1000円近くあった日産株価は、その後急落。

その後すぐに一時的に回復しましたが、現在も株価は730円前後と逮捕時よりは30%近く落ちたままですね。

本格的な業績回復と株価上昇までは、かなり時間がかかりそうです。

かんぽ生命の場合、まだ膿が出し切れていないようですし、しばらく保険営業を休止して、迷惑をかけたお客への賠償などもしなければならなくなるでしょう。

訴訟問題に発展しても不思議ではない事例が多く、現在のところ先行き不透明感が否めません。

まずは信頼回復と社内体制の見直し。
二度と同じことが起きない仕組みづくり。
その後は、厳しいノルマを課さなくても契約が取れるような営業体制の構築。

同社には問題とやらねばならないことが山積ですね。

しかし、これを乗り越えることができれば、徐々に業績が回復していく可能性はあるのかなと感じています。

失った信頼を取り戻すには、非常に長い時間がかかりますが地道にやっていくしかないですね。

会社が倒産さえせず、上場を継続してさえいれば、業績回復見通しが立つことで株価にもポジティブな影響が出てくることが考えられます。

ちなみに、直近のかんぽ生命保険の株価チャートは以下の通りです。

かんぽ生命の株価チャート

※引用:ヤフーファイナンス


4月には2783円あった株価7月には1745円まで下がっています。
実に1000円近くも下がった計算になりますね。
下落率にして37.3%減です。

しかし、1745円のところで底を打った感もあり、やや株価は反発していますね。

今後、本格的な株価反発につながるかはかんぽ生命保険次第といえるでしょう。

まだまだ、かんぽ生命をめぐる動きは流動的になると思いますが、今後もしっかりと同社の動向をチェックしていきたいと思います!